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川端康成の小説には不思議な色気がある。
それは抑制され選び抜かれた表現から生まれるような。
甘酸っぱいこの作品にも、十分それを感じる。
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高校時代に読んで以来、日本文学では大好きな一冊です。思春期に読んだせいか様々なシーンが記憶に残り、伊豆にいかずとも一人旅をするたびに思い出します。
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学生時代、国語の練習問題に「伊豆の踊子」の最後のページが記載されていて思わず問題そっちの気で読んだ。
数十行だったけれど魅かれるものを感じて帰りに本屋さんで購入して夢中で読みました。
なぜか「伊豆の踊子」の最後を読むたびに涙がでるんですよね。場景が目に浮かぶようで、文学って素晴らしいなってしみじみ思う作品です。
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川端康成の本を読んで思うのは、彼はまるで書道で文字を書くように小説を書いているということだ。特にフローベールを直前に読んだからだろうが、特に対比的に思われる。フローベールの本は、情景を描き切ってその中に筋道を描くように小説を書いているように思える。すなわち、絵画のように全体があるから、小説の話という全体の一部が生きるのである。一方で、川端康成は違う。書いた筋道が、紙の白という余白と黒という文字とに分類し、全体を創り出す。
詳しく文字で書くによって小説の情景を描くのではなく、最小限の文字から創り出される雰囲気が小説の情景を創り出す。素朴であるが、深い意味をもった世界を創っている小説だった。
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初川端康成
すんごい綺麗な文章
書くなあと
日本語って美しい
時代背景とかが難しくて
よくわからんところも
あったけど
(特に温泉宿が
よくわからなかった…)
他はなかなか
面白く読めました
それぞれ違う良さがあった
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二十歳の私は伊豆へ一人旅をし、そこで旅芸人の一行に出会う。私は、その一行の中の若い踊子に心ひかれ、下田まで一緒に旅をすることに。
互いにひかれながら、近づくことができない恋。
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『伊豆の踊子』
短かったのですぐに読み終えた。たまたま今日の新聞の小欄に『伊豆の踊子』の冒頭が引用されていたから、今日読んだ。小欄には読点(テン)と句点(マル)までの長さが程よくて、読む人にリズムを与える、と書いてあった。たしかに読みやすかった。しかしそのためかほとんど印象に残らなかった。何回か読んだら良さが分かるのかもしれない。ところで、三島由紀夫の解説が最後に載っていたのだけど、何を言っているのか全くと言っていいほど分からなかった。解説の解説が必要だと思った。
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「伊豆の踊子」
高校生の頃初めて読み、あんまり好きじゃないなぁと思っていたんですが、今改めて読むと「あ、いいな」と思えました。
なんか、セリフひとつひとつが素敵です。所々に女性が低く見られていたのかなぁと思える表現がありました。
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http://umagoon.blog17.fc2.com/blog-entry-1351.html
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修善寺に一人旅に行った折り、往復の電車「踊り子号」のなかで読んだ♪
表題作はあまりにも有名だけど、ちゃんと読んだのは初めてだったかな??
目の前に情景がぱあっと広がるような、そんな美しい文章で惹きこまれた。踊り子の無邪気さも可愛らしい~。
ただ、時代背景をもう少し知っていればもっと楽しめたな。自分無知すぎ。この感想も拙すぎ。
川端康成が使っているのと同じ日本語とは思えない。
あと表題作ではないけど「抒情歌」が気に入った。女性らしい詩的な文章で、伊豆の踊子とはまた違う良さで惹きこまれた。悲しい恋の事を語っているのに、どうしてかほわんと心が温まる気がする。
「雨がなにかにすうっと吸い取られるように晴れると、世のなかがからっぽになったような明るい初夏の日光でありました」
この一節すごく好き。「世のなかがからっぽ」って暗い意味に例えるのが普通だと思っていたけど、明るさが引き出されてていいなあー。
もっと川端作品を読もう。あと今度は湯ヶ島に行きたい!
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伊豆の踊子、温泉宿、抒情歌、禽獣の4編が入ったもの。
特に抒情歌が好き。
人を愛することについて、そこから生じる痛みについて。
解説で三島由紀夫が書いているように、
童話という言葉がしっくりとくる、美しく、妖しさを持った文章。
伊豆の踊子も2回読んだが、こちらはそこまで好きになれなかった。
青年の視点が強いからかもしれない。
禽獣も、人間と動物の関係性について考えさせられ、興味深い。
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これも名作。時代の差を感じるが、主人公の「孤独」が実によく表れている。その孤独を溶かしてくれる踊子や旅芸人の一行との関わり合いが読んでいてあたたかい。この本に収録されていた『禽獣』も面白かった。
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空気も、心情も、淡い空色として目に見えてきそうな描写です。
やはり小説の価値の一つは、疑似体験でありましょう。
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・旧制高校制 二十歳である私
・伊豆へ一人旅
・踊子との出会い
・青春の潔癖な感傷
・清純無垢な想い
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川端康成初めて読みました。さすが、という感じで読みやすかったです。
収録されている中では『抒情歌』が私は一番好きです。