投稿元:
レビューを見る
文学史で勉強したときは、
二度とお会いしないと思っていましたが、
いろいろあって読んでみたら、
意外と共感できたり
面白かった…
投稿元:
レビューを見る
短編だったからすぐよめた。
最近、近代小説をたくさん読んでるけども、これはその中でも読みやすい。
主人公の思い悩む姿が、非常に、非常に共感できる。・・・そうおもってしまうのは男の性として当然だろう。
え、作者は女性だって??
投稿元:
レビューを見る
よくフェチの極みのような紹介を受ける花袋の『蒲団』であるが(実際高校時代に国語の教師からそう教わったが今思えば彼女は読んでいなかったんだと思う)、実際は近代的なものと前近代的なものとの相克を描きたかったのではないか、という印象を受けた。ラストシーンは近代的であるはずの作家が、近代的であろうとして前近代的なものに敗れ故郷に帰っていく女性の前近代的なものの象徴である蒲団に屈服する、と読んだ方が面白いかなと。ただ、前に読んだ『田舎教師』と「重右衛門の最後」を読むかぎり、文章が下手すぎる。その意味では、誤解(過大的評価としての)のせいで文学史に名を残せた作家なのかな。
投稿元:
レビューを見る
わけあって読みました。う~ん。これが文学作品か…。昔においてはかなり赤裸々で感情剥き出しだったんでしょうけど、何十年もたった現在はもうこの作品のもどかしさったらない。
どっちつかずのこの感情というか、この一人妄想は苦悩そのものだが、行動に移しきれない作者はやはり一人の妄想僻だなあと思った。結局誰でもよかったんじゃないかな。かわいい女の人なら。純愛とかそういう感じでもない。
投稿元:
レビューを見る
いわゆる名作ってものは苦手で手がでなかったのですが、
中島京子さんの「FUTON」を読む前に、原作を読むことに。
いや〜、情けないですね。w
初めは主人公が「気持ち悪っ!」って読んでましたが、
段々これはギャグなのか?って思う程、笑えてきました。
恋愛とかって、本人には深刻でつらいものだけど、
端から見ると。っていう感じがすごく出てました。
それが狙いかどうかはわからないけど...。
投稿元:
レビューを見る
日常に退屈した文学者で妻帯者である主人公が、書生の芳子にひそかに恋心を募らせるお話。自分の身に起こった事件を小説にした告白小説。
芳子に恋し、芳子に恋人ができ、苦しみながらも温かき監督者の立場を捨てられない愛すべきおっさん!勘違い甚だしかったり、いい大人が何やってんだというくらいに恋に狂っている。
子供の頃、大人ってもっとオトナだと思っていた。実は大人って、周りの目や自分の立場や相手への影響に絡めとられて身動きができない弱虫かもしれないと思った。
ラストシーンは愚かしいけども切なくていい!芝居にしたもきっとすてきなラストシーンになる。
投稿元:
レビューを見る
フェチ文学なんて言われてるからどれだけフェチなんだと思ったけど、はっきりフェチぽいのは最後だけでした。
あれは…やってしまうでしょう。切ないやるせない感じがひしひしと。
あ、でも生徒に恋する設定がすでにフェチなのか?
途中は皆のやり取りがもどかしい。新しい女とかそういう所は興味深いなあと。
田舎教師読みたいー
投稿元:
レビューを見る
『蒲団』 安定した今の生活に満足できず勝手に理想化した相手に夢を見てはみっともなく悶え苦しんで矛盾を繰り返し何度も失望してそれでも未練は断ち切れない。それってすごく人間だ。
投稿元:
レビューを見る
6月2日読了。「私小説のはしり」という。弟子入り志願し転がり込んできた魅力的な女学生・芳子に、作家・時雄は庇護者たらんとする面目と性欲の高まりとの間に煩悶する・・・。今読むと作家のもだえ、旧弊や理性で情欲を抑えよう抑えようとする様がリアルで普通に面白い小説だが、発表当時はあからさまな性欲描写と、「小説を小説として完結させず、(当時女弟子との関係がうわさされた)作者の環境を否が応にも読者に意識させる」といういやらしいともいえる手法が話題を呼んだのだろうか。タイトルの「蒲団」の処理の仕方が直接的かつ切なく滑稽で、うまい。
投稿元:
レビューを見る
蒲団星3つ。日本一有名なくんかくんか(笑)重右衛門を読んで、本として星4つにUP。重右衛門のドラマと花袋の美しい情景描写のハーモニーに評価。一読の価値有り!
投稿元:
レビューを見る
自然主義文学、私小説の先駆である作品。
書生である主人公の時雄が、奥さんも子供もいる身でありながら弟子の芳子に恋をするが、芳子に田中という恋人がいることを知って悶々とするお話。
めっちゃくちゃに嫉妬しているのに師という立場からそれを露呈できずに、意地張って意地張って意地張ってかっこつけて、ついに事態は最悪な方向へ向かうのに、結局それでもなにも出来ずにただただ蒲団に顔を埋めて号泣する、どうしようもない話です。
いつの時代もダメ男の像って変わらないんだなぁと思いました。
それにしても、当時こんなにも女性が処女であるということが重要視されていたんだと驚きました。
重右衛門の最後が意外と面白かったです。ちょっと主題が難しかったように感じます。
壮大な自然を感じる村で、結局、重右衛門を見殺しにしてしまう村の人々の心情も、娘っ子の大放火も焼死体もまた、それも自然の驚異で人間を遥かに凌ぐのだろう、そんな出来事に巡り合ったんだよ、というような客観的な物語だったと解釈しています。
投稿元:
レビューを見る
文学の中で自然主義の始まりとされる花袋の作品。思っていた以上の出来で、この作品で卒論に臨もうかと思うほどである。「重右衛門の最後」が人間の在り方を突き詰めている。
投稿元:
レビューを見る
重右衛門がおもしろかった!
布団は、変態小説みたいなイメージが先行してしまってたけど、読むと思ってたより綺麗。ぬるりとした感じは嫌いじゃない
投稿元:
レビューを見る
なんかもう…(笑)
みたいな.
男の嫉妬もすごいなぁ
って実感できるよ、「蒲団」は.
投稿元:
レビューを見る
蒲団、やっぱり良いです。
弱くて悩んで怒ってへたれる主人公。
最後1ページが哀愁と未練と官能がにじみでててます。
自然主義って「正直に言わせた方が勝ち」みたいな話になりやすいのかしら・・・