紙の本
気持ち悪かったです。
2024/02/13 16:43
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投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治以降の文学史で必ず習った、「田山花袋・蒲団」。
作品の内容は知らされず、「田山花袋・蒲団」のみ、頭に残って半世紀。
やっと読んだ。
何が言いたかったのだろう。
こんな芳子や田中にかかずらわらずに、ピシッと自分の人生を歩めばいいのに。
再読することはない本だ。
紙の本
甘っちょろい小説
2016/04/07 21:05
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
田山花袋を初めて読んだ。たぶん一番有名なのが「蒲団」だろう。しかし、全く失望した。甘っちょろい小説である。日本の自然主義文学運動の最初の烽火らしいが、この程度のものが後の文学に影響を与えたとは到底思えない。「重右衛門の最後」も薄っぺらい小説である。血が通っていない。もう田山花袋の小説は読まないであろう。時間の無駄である。
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●読んでいるうちに哀れで惨めで、可哀想になってくる主人公。中年男性が読むと、妙に共感してしまうのではないだろうか・・・。
実ることのない師弟関係の恋・・・主人公の先生は、恋人のいる女性を愛してしまい、権力によってどうにかこうにかこちらを振り向かせようとするけれども、結果は悪くなるばかり。遂に強硬手段でライバルを彼女の父親に遠ざけてもらうが、心には虚無感と叶わなかった恋への悲しみが残るばかり。卑怯な手を使わざるを得なかった先生の苦悩を描く。
私は女性の立場なので、彼女は明らかに先生の気持ちを分かっていながらなびくことはしなかったのだと思いますが、そこらへんを信じて疑わない先生は、作者の意図するところだったのかが気になります。
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蒲団の主人公の気持ちが分からなくもないんです。
蒲団に顔をうずめちゃう気持ちが分からないでもないんです。
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私小説だと思って読むと、田山花袋キライになりますが、同時にここまで赤裸々に綴られていることに好感も持てる。有名な最後の蒲団のくだりは、もう少ししつこく描いて欲しかった。
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うわさの「蒲団」しか読んでいません。
蒲団の匂いを嗅ぐことに、性的なモチーフを得ている。
的確だと思います。
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昔この本は官能的小説と言われたことがあるが、表面だけを読み取ればそうでもない気がした。
ただ、妻子もちでありながらも時雄のフサコに対する情熱さなどじゃっかん引いてしまう…笑
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大体のあらすじだけ知っていて、この度初めて精読。思っていたほど変態チックではないなという凡庸な感想。なんたって中年おやじの時雄の心境が赤裸々で可笑しいやら可愛いやら。
「女性には容色というものがぜひ必要である。」「時雄も内々胸の中で、どうせ文学をやろいうというような女だから、不容色に相違いないと思った。けれどなるべくは見られるくらいの女であってほしいと思った」などの文章が正直過ぎて笑えました。これからの女はハイカラでないと自立しないとと謳ったその口で「監督せんければならん」とか言うんだからその矛盾っぷりもまた!
自然主義文学の幕開けの小説らしいけれど、それにしても男の人の本音がそのまま文章になっているよね。
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恋が去って、
悲しいのは直後かもしれないけれど
哀しいのはもう少し後のような気がします。
相手の残した表情や
ただよう香りに
相手の不在を強く思う。
そういう哀しさは
必ずやってきて
なかなか消えてはくれないもの。
この本の
「蒲団に残る、あのひとの匂いが恋しい」
という一文。
わかるような気がしました。
ちょっとだけ、だけどね。
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明治という時代背景だからこその、お話かもしれないけど
わたしは、気持ち悪いとまでは思いません
実際に、自分が弟子だったら…と思うと何とも言えないけど
誰だって、妄想してしまうし
誰だって、なかなか行動できないもの
内面描写がしっかりしていて、読みやすいです。
リアルタイムで読んだら、おもしろかったかもしれません。
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ネタバレありの個人的感想
有名やのに読んだことなかった。
そこで出てくるか、蒲団(笑)
後半、ほんとにいらいらした。
芳子、師匠をだましてうまく使ってんじゃねぇー!!
謝ればいいと思うなー!!
田中ー!!物分かりが悪すぎるー!!
なんかわからんけどほんといらいらする、この男(笑)
時雄のお人よし加減にもいらいらした(笑)
にしても、女の貞操って時代でこうも違うものかと。
発覚したらお国へ帰されるんやもんな。
あ、惑溺って表現いいな(笑)
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文学史で勉強したときは、
二度とお会いしないと思っていましたが、
いろいろあって読んでみたら、
意外と共感できたり
面白かった…
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短編だったからすぐよめた。
最近、近代小説をたくさん読んでるけども、これはその中でも読みやすい。
主人公の思い悩む姿が、非常に、非常に共感できる。・・・そうおもってしまうのは男の性として当然だろう。
え、作者は女性だって??
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よくフェチの極みのような紹介を受ける花袋の『蒲団』であるが(実際高校時代に国語の教師からそう教わったが今思えば彼女は読んでいなかったんだと思う)、実際は近代的なものと前近代的なものとの相克を描きたかったのではないか、という印象を受けた。ラストシーンは近代的であるはずの作家が、近代的であろうとして前近代的なものに敗れ故郷に帰っていく女性の前近代的なものの象徴である蒲団に屈服する、と読んだ方が面白いかなと。ただ、前に読んだ『田舎教師』と「重右衛門の最後」を読むかぎり、文章が下手すぎる。その意味では、誤解(過大的評価としての)のせいで文学史に名を残せた作家なのかな。
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わけあって読みました。う~ん。これが文学作品か…。昔においてはかなり赤裸々で感情剥き出しだったんでしょうけど、何十年もたった現在はもうこの作品のもどかしさったらない。
どっちつかずのこの感情というか、この一人妄想は苦悩そのものだが、行動に移しきれない作者はやはり一人の妄想僻だなあと思った。結局誰でもよかったんじゃないかな。かわいい女の人なら。純愛とかそういう感じでもない。