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長崎ぶらぶら節 みんなのレビュー

文庫 122(1999下半期)直木賞 受賞作品

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みんなのレビュー23件

みんなの評価4.4

評価内訳

23 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

人は窮地に陥ったときに歌う

2008/05/26 22:36

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

長崎ぶらぶら節 なかにし礼 新潮文庫

 読み始めて、もう20年ぐらい前にドライブした長崎県の海岸線を思い出した。有明海の向こうに見える熊本県天草島(あまくさ)の島影が目に浮かぶ。「サンダカン八番娼館」山崎朋子著を思い出した。
 実話だろうか。作者の記述は「職人技」です。「形式」を形態として、「こだわる」「意味を求める」「心を注ぐ」そんなことが書いてあります。
 作詞家である作者の歌に対する深い気持ちが、歌探しという行動の記述につながっています。歌って何だろう。161ページにある窮地に陥ったとき、人は歌を歌うという定義がいい。
 金をばらまいて実家の店をつぶした学者さんと50歳前のカリスマ芸者がふたりで歌探しをする。どちらかといえば近づきたくない人たちだ。隠れキリシタンだった島での取材は詩を読むようだ。
 録音機材が無かった時代の東京での録音風景は楽しい。夢のような話だ。生活苦の記述が多いが、そうではない面もあったと思う。現代人よりも自然や食べ物、人間関係に恵まれて、夢のある心豊かな暮らしをおくっていた人たちも多かったと思う。
 258ページにある記述のために、それまでの257ページがあった。芝居の脚本のようだ。炭鉱の記述は胸につまる。
 読み終えてみれば、わたしのひいおじいさん、ひいおばあさんの世界だ。老いるということについて考えた。人は何のために生きていくのか。志(こころざし)を貫くためと考えた。

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紙の本

映画では

2019/03/08 07:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

吉永小百合さんが演じられていたので、会話が自分の中で吉永小百合さんの声で再生されて面白い。
なぜか「この世界の片隅に」に出てきた遊郭の?女性を思い出した。

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紙の本

長崎らしさを表した物語。

2003/12/14 22:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐々木 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る

昔、先輩営業マンの口から「無い時長崎」という言葉を良く聞いた。
 営業成績が振るわず、なんとか実績の帳尻を合わせなければならないとき、長崎に行けば数字が拾えるというものだった。そんな言葉どおり、長崎という街は何の不信感も抱かずに気前良く外からの人々を受け入れてくれるところである。
 ふと、この物語の主人公である愛八姐さんと周囲の人々の姿を読んでいるうちに、「無い時長崎」という言葉を思い浮かべてしまった。

 序章で物語の展開に興味を引き、芸者として売られた幼少の愛八が峠を越えて長崎に行く件は外海に開かれた長崎の茫洋とした風景を十分に想像させるものだった。
 その長崎で偶然に古賀十二郎と知り合い、愛八が一方的な恋心をぶつけていく様はいじらしいほどであり、なんとか手助けしてあげたいと思うほどの描写は流石に作詞家ならではの殺し文句と思った。
 古い長崎の歌探しの結果、念願叶って「長崎ぶらぶら節」に出あった夜、同じ部屋で愛八と古賀十二郎は床を並べるものの互いの恋心を語り合うというだけの場面は、この作品の最高の見せ場であると思った。「寒か」と口にした愛八に古賀十二郎が添い寝をしてやるという設定は「忍ぶ恋」そのものを表している。

 横浜や神戸の中華街は客慣れしていて横柄であるが、長崎の中華街は親切で優しく、情が深い。同じ港町でも長崎は優雅で大陸的である。すり鉢の底にへばりついたような長崎の街にこんな素敵な無償の愛の話があったとは嬉しかった。

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2006/05/27 22:43

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2010/05/11 12:46

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2010/08/16 14:40

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2012/11/26 02:14

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2013/01/16 22:48

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2013/02/13 14:55

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2013/05/06 12:14

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2013/07/20 20:11

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2013/12/14 09:58

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2014/08/26 22:24

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2014/09/14 10:59

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2015/01/19 20:49

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