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<07/4/28〜7/11>すみません。私には合いませんでした。幕末ものには食傷気味だった+河合継之助があまりにもスーパーマン過ぎる
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「瓦全は、意気ある男子の恥ずるところ。よろしく公論を百年の後に俟って玉砕せんのみ 」
長岡藩を滅亡に追い込んだ河井継之助。
幕末期を迎えた藩と藩主をどうすべきか、行動することによってその活路を見出していった、幕末の英雄。
幕末は、薩長土、新撰組だけではないですよ。
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越後長岡藩の牧野家七万四千石の家老、河井継之助の自らの思想のために生きて戦い、そして死んだその姿を浮き彫りにした名著。
スイスのような永世中立を願いながら、それが拒否されると官軍に徹底抗戦。
激しい長岡城攻防作戦の最中に戦傷を得て敗退。戦病死した継之助は、長岡では恨まれていたが、この司馬の小説で、その名誉を回復したともいえる。
歴史の大きなうねりが、その時代の人々を呑み込んでゆくが、そうした激動の時代にあって、「人間としての矜持心」をしっかりと保ちながら、己の信念の命ずるままに、命を賭して炎となって燃えつくしてゆく主人公を描かせれば、司馬遼太郎の筆は、いっそう冴える様に思われる。
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長岡藩家老河井継之助という幕末の武士を描いた歴史小説。幕末という時代の流れに翻弄され、先の未来を見つめながらも武士の時代は終わると予見していたにもかかわらず長岡藩士として武士道を貫いた英傑。河井継之助。その内面を書いた力作。
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大学時代のゼミの教授に薦められて読んだ本。幕末、越後長岡藩の河合継之助は、知識を得るための勉学は一切せず、歴史や世界の動きなど、ものごとの原理を知ろうと努めていた。そして江戸や松山を遊学する。
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幕末の小藩、長岡藩士・河井継之助のお話。龍馬達のように洋学や経済感覚を持ち合わせているが、藩という枠組みからは抜け出せなかったり、どこか見通しの甘さがある・・・。そこが美しくもあり人間味を感じて愛さずにはいられない。
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時は幕末。
新撰組や、薩摩長州の維新志士の有名な時代、もっとも時代を先どった人物が、越後長岡藩にいた!
時代を先取り過ぎた男が歩む栄光の道と、その末路を描く。
新潟県では有名な人です。
もっと評価して良い。
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越後長岡藩、河井継之助。三十歳を過ぎても自藩で役職に就くでもなく各地を回っていろいろなものを見聞きしている。詩文、洋学など単に知識を深める学問は全くせず、世界の動きなど、物事の原理を知ることにひたすら努める。
最初のほうはただふらふらしているだけのようで、それを生かす機会が彼の人生の中で巡ってくるのか確信が持てなかったけど、次第に時代が彼を必要としてくる。
情勢を見る眼、行動力、決断力など日本を背負えるかと思えるほどの実力を持ちながら最後まで越後長岡藩の人間として生きた武士。
生き様はとても興味深い。
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越後の小藩に生まれた開明論者、河井継之助を描いた時代小説。
西洋化の必要性に気づいた人物は多数いるが、小藩を独立国ならしめる、とまで考えたのは継之助だけであろう。開明家でありながらも『侍』として主君のために藩を守り、命を捨てる覚悟で生き抜いた彼は最後に「自分が死ねば武士はいなくなる」と言い残して死ぬ。河井継之助とは、武士としての生き様を全うしながら、政治経済に対する眼力と実行力があった非常に稀有な存在である。
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高校生の頃から経営者を志す中で「経営者は?人間力?がなければ務まらない」と気づきました。歴史小説から人間の生き方を学ぼうと、徹底的に読みあさり、司馬作品からは「激動の時代、人間はどう処するべきか」を学びました。中でも『峠』は『聖書』『論語』に次ぎ、私の生き方に影響を与えたと言えるでしょう。幕末の時代に自分の生き方を貫き通した(主人公)河井継之助のような生き方を学びたい方に、ぜひ読んでいただきたいですね。
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“上巻”であるが、作者はさり気なく入れた“地の文”で「なだらかで物語的起伏のすくない前半の風景」と綴っている内容に該当するものが大半を占めている。確かに、余りにも地味ではあるかもしれない。しかしこれが私には、些か俗で、またデジタルな言い方で恐縮ながら「無茶苦茶に面白い!!」と思えたのだ。本作の継之助は、「揺れる時代、それも考えれば考える程に揺れの大きさを案じなければならないような時代にあって、真っ正直に“自分探し”に邁進する」ことで、「自分が活きる世界を創ろう」というようなことを考えているような気がした。その継之助の“自分探し”が妙に面白いのだ!!
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散ってゆく美しさ。
現実的に理想を生きる。
時代に押しつぶされるってこうゆうことをいうのかと思います。
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言わずと知れた長岡藩家老・河井継之助のお話です。
もともとは河井さんの友人・大野右仲が出ているってんで読みはじめたんですが、内容が濃くて面白くて、面白くて、長岡藩を調べたくなっちゃいましたよ!!
そして私、長岡にホントに行っちゃいましたvvv河井さんに本当に惚れてしまいました。
勤王でも佐幕でも無く、中立を理想とした河井の考えが、切なかったです。
ガトリング砲や近代兵器を買い求めて独立国の為に兵の強化を進めたり、産業をするべきであると藩の財政を立て直したり、そういう意味では現実を理解していたのに、戦の駆け引きでは、理想は無力でしたよね。
奥羽列藩同盟に長岡藩が最初っからいたら、仙台もあんな決定(恭順のこと)はしなかったんじゃないかなぁ。会津の戦いも変わっていたでしょうね。
なにはともあれ、長岡藩はキーマンだったと思います。
あ、最後になりますが、大野さんの台詞は格好良すぎて、男前でした!!
大野さん好きには堪らない、そんな大野さんが見られますよvvv
そして、全編通して、河井さんの魅力に参りました。
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幕末から明治維新にかけて、長岡藩の家老であった河井継之助の生涯を書いた歴史小説です。
晩年は、長岡藩を中立の立場にするという理想を掲げ、当時の最新兵器を導入・武装したものの、結局北越戦争を起こし、自らもそれが元で命を落としました。一部の人にはヒールとして扱われているという話もある人です。でも、私から見れば、時代の流れがあまりにも急速すぎたため対応できなかっただけであり、彼のものの見方、考え方はとても的確であると思うし、とても気高く美しい男であったと感じます。
彼の青年期の生き方や考え方が自分の人生や理想にとても近いので、共感を持てました。「うん、うん、自分もそうしたいんだよ」「そういう生き方を自分もできたらいいなぁ」と何度も思いました。長岡から離れ、諸国を漫遊して、いろいろな人と出会いました。そこで、自分の思想と他の思想を比べ、自分の理想をより高めていったこと。どんなことがあっても自分の理想のために意思を曲げなかったこと。周りの人間や世相を冷静に分析すること、当時の日本としてはいち早く外国とのつながりを重要視し、また、情報収集の重要性をつかんでいたことなど、これからのヒントになることがたくさん書かれていました。
ただし、最後は彼の自尊心が自分も周りの人をも苦しめる形になったのは残念でした。「ついている人はそう簡単に非業の死をとげない」という観点で本を読んでいたのですが、42歳で亡くなった河井継之助は果たしてついている人だったのでしょうか?理想を果たすことができなかったという観点からだと「ついていない人」なのかもしれませんが、これだけ自分の意思を自分の生き様として貫くことができたということを考えたら「ついている人」なのかも知れません。
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久しぶりに司馬遼太郎を読んだ。
さすがに、大学生の頃のような体力がないので、
一気に読んでしまえないなぁ。
やっぱり、司馬遼太郎は、戦国時代と幕末が面白い。
これは、幕末の話。
長岡藩の河井継之助の話。
上巻では、知見を広げるために、無理やり江戸留学をする話がメイン。
この先の展開が楽しみだ。