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I was really suprised at this book because the story was really exciting.
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司馬遼太郎の言葉を集めた
「人間というもの」
を読んで、私が心躍る言葉が最も多く引用されていたため、
読むに至る。
間違いなしでした。
この後、陽明学、孟子と興味が広がっていく。
下を読み終えたのが、2007.04.18
M2の春ですね。
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越後長岡七万四千石という小藩の家老、河井継之助が江戸末期に官軍にも幕府にもつかず、独立の姿勢をとろうとする内容です。
陽明学の考え方を基本とする河井は、行動しない考えは無駄として、考えと行動を直結させています。
司馬遼太郎の本のなかで一番面白く、考え方としても影響を受けた本です。
インターネットに情報が氾濫するこのご時世に、私たちは行動に必要な考え、情報を取捨選択できているのか考えさせられる本でした。
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上がらない腰をふと上げちゃう?って感じ。
美学とは、それを考える前に態度で示されちゃう。
わかりました!ワタシも腰あげちゃいます、動いちゃいます。
そんな本でした。
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幕末好きの私が特に好きな幕末人の一人、河井継之助の波乱の生涯。
はたして、彼は長岡藩にとって有為の人材だったのか、破壊者だったのか。
自分一個の人生を一つの目的に燃やしつくした男の奇異で激しい生き方。
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河井継之助。越後の小藩長岡藩家老。長岡に住んでいたことがあり,そのときに興味を持った人物でした。
その縁でこの本を読んだのですが,黒船来航から始まる動乱の幕末をこのように激烈に生きた人物がいたことに驚愕です。
長岡藩を官軍にも幕府にも属さない対等な第三極とすることで長岡藩を維持する,という彼の考えは,
結果官軍との北越戦争を引き起こし,長岡城下を焼け野原にしますが,
力の差で蹂躙されても,その信念を貫き通したという点で,その輝きに曇りはありません。
「常在戦場」という言葉がありますが,これも長岡藩の家訓です。
なんで時代劇ドラマにしないんでしょうね? 絶対面白いと思うのですが。
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実はこの本、今回で5回目(6回目だったかもしれない)というくらい、定期的に読み返している作品である。(これに似たポジションを占めているのは、他には「ノルウェーの森」位しかないかな)
頭脳、胆力、行動力の全てにおいて傑出したものを持っていた、主人公の河井継之助。継之助は解明論者であり、武士の時代が終わり商人の時代が到来することを見通していた。幕末の人物で彼ほど日本の将来がどこへ向かっていくのかを見極めていた人物はいなかったろうと思う。
そして彼は政治の目的は経世済民であることも理解していた。
しかし、彼は自藩を戊辰戦争の真っただ中にたたき込み、結果藩士だけでなく一般民衆を巻き込み、ぼろぼろにしてしまう。もしこの藩に河井が生まれてこなければ、きっとこうはならず、無難な結末(新政府に恭順)となっていたに違いない。(この作品では、器の合わない英雄を持ってしまったがために引き起こされた小藩の悲劇が描かれている。)
しかし、このような、いわば「ごまめの歯ぎしり」のような継之助の「愚行」「暴走」に、読者は、ある種の「美しさ」を感じずにはいられないのではないかと思う。
なぜだろう。
継之助に「志」あるいは「凛とした生き方」を感じさせてくれるからではないか。日々を怠惰と多くの妥協にまみれて生きている人々に、彼の生き方は、「何か」を指し示してくれているような気がするのだと思う。(ただし、自分の大事な「志」を貫くために、彼は罪なき民を犠牲にしてしまう。この事についてもまた考えさせられるのであるが。)
ところで、シリアスな事ばかり書いたが、この作品には継之助の人となりが醸し出すユーモラスな場面(例:河井はコスプレマニアであったとか、無類の女好きであったとか)も沢山あり、エンターテイメントとしても、しっかりと成立している。
「志」とか、「生き方の美学」とか、そういう難しいものを追っかけたい人も、そうではなく、面白い話を読んでみたいという人にも、幕末に散ったこの稀有な存在、「継さ」(河井のニックネーム)の物語に触れてもらいたいと、切に思う。
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司馬遼太郎好きの三代目ですが、いいです。最高作品のひとつだと思います。河井継之介の武士としての悲哀を感じることが出来ました。
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峠(上)(中)(下)
継之助の男らしさには感動。継之助は飛躍する。それも30歳を越えてから。その飛躍は、孤独に己の道を凝視することから可能になった。そんな求道者的な態度は、読んだ当時いろいろなことがこんがらがって、良くわからなくなっていた僕を惹きつけた。そんな意味で、人間・継之助の魅力が迫力を持って迫ってくる名作だと思う。
しかし、彼がしたことは正しかったのか。長岡では、彼に対し怨嗟の声をあげる民衆も多かったそうである。継之助は陽明学の徒である。陽明学は継之助の、鋭利な刃物のような思考を研磨する役には立ったろう。ただ、やはり観念論なのであって、この作品は、物事を考えるのに観念論のみを以ってする危うさ、のようなものを我々に突きつけているとも取れる。そしてそれは、司馬さんの昭和の軍部政治批判へとつながっているように思えてしょうがない。
そういうわけで、最近河井継之助がドラマになったりしてヒーロー扱いされているようだが、単純にヒーローとして祭り上げる風潮には賛同できない。
「最後の武士」の美名を、空虚な響きにしないためにも、継之助の負の部分を、敢えて僕は見ていたい。
とは言ったものの、やっぱり面白い。素晴らしいエンタテインメントでもある。僕は三回読んだ。歴史の中での位置づけや、思想の問題などの観点からは様々言えるだろうけど、継之助が男としてかっこいいことには、変わりがないのである。それでいいんだと思う。
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Kodama's review
㈱SYワークスの社長であり、私の師匠でもある○○さんの100選のうちの1冊です。もっと早く出会いたかったと読みながら、感動しまくりです。どんな展開になるのか、中巻、下巻も楽しみです。
(08.4.30)
お勧め度
★★★★★
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この本は大学生の頃に友人に紹介されて読んだのですが、
人生の指針を示す本として記憶に残っています。
主人公の継之助の生き方に対する考え方が
とても心に残っています。
思い出したらまた読んでみたくなりました。
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○陽明学とは、人を狂人にする。つねに人を行動へと駆り立てている。この思想にあっては、つねに自分の主題を燃やしつづけていなければならない。この人間の世で、自分のいのちをどう使用するか、それを考えるのが陽明学的思考法であり、考えにたどりつけばそれを燃やしつづけ、つねに行動し、世の危難をみれば断乎として行動しなければならぬという、つねに激しい電磁性を帯びたおそるべき思想であった。
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主人公は河井継之助。下級武士の彼が家老に抜擢され、幕末史上
最も熾烈とされる北越戦争に長岡藩を突入させていくことになる。
『峠』は毎日新聞の新聞小説としてに1年半掲載され、終了と同
時に『坂の上の雲』の連載が始まっている。河井継之助の歴史評
価には賛否両論があり司馬・継之助の人物観に批判もある...
【開催案内や作品のあらすじ等はこちら↓】
http://www.prosecute.jp/keikan/063.htm
【読後の感想や読書会当日の様子などはこちら↓】
http://prosecute.way-nifty.com/blog/2010/06/63-e91a.html
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幕末の越後長岡藩執政、河井継之助の生涯を描いた歴史小説。なにしろ幕末には英雄・豪傑が多いので、地元ではともかく全国的にはそれほど知名度がない河井継之助だが、なかなかユニークな人物だったようだ。そんな人物を発掘してきて、ここまで面白い読み物に仕立て上げる司馬遼太郎の眼力と筆力には感服する。
史料や史実を踏まえながらも、人物描写がとても活き活きとしていて、かなり書き込んでいる。実際の河井継之助がどういう人物だったのかは知るすべもないが、読者にはまさにここに描かれているような人物が実在していたかのような錯覚を覚えさせる。多分この辺が歴史小説の醍醐味なんだろうと思う。
実はこの作品を読むのは、数回目くらいになる。数年ごとに読みたくなる深く印象に残る作品だ。こういうのを愛読書というんだろう。読む側も年月を経るうちに様々な経験を積み、読み方も受取り方も変わってくるものだが、この作品は毎回いろんな示唆を与えてくれる。
http://fionfion.seesaa.net/article/185510123.html
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侍、武士道。
いやー、幕末はおもしろい。
「いかに美しく生きるか」という倫理の結晶において、
人間の芸術品とまでいえる域に達する。
私にもできるか。