紙の本
とっつきは悪いけれど
2008/04/23 15:39
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:菊理媛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
結論から言えば面白い。
個人的な好みで言えば、読み始めはけっこうキツいなと思えた。なぜだろうと考えるに、主人公の女の子(今では映画でおなじみのライラ)が、かわいげのないクソガキだからだろう。妙にずるがしこくて素直でない、こういう子が主役というのは、あまりなじみが無い。
だいたい、この世界が微妙に(あるいは大いに)現世と違う世界だという説明がなされないまま話が展開してゆくので、たとえばダイモンのパンタライモンが…というくだりは、なんのことだか釈然としないまま話を読み進めなければならないあたりもストレスが募る原因といえるだろう。まぁ、映画を見た後の今となれば、本のほうがずいぶんマシかもしれないとも思いなおしたが、それでも出だしのしばらくは少なからず後悔めいたものがあったのは事実だ。
けれども、結果を言うなら「面白い」のだ。だんだん話が進むうちに、いかに今や鮮明でない頭となったといえど、徐々に「ライラの住む世界」を理解しだす。それと同時に、話が面白くなってくる。最初は「小生意気な、可愛げのない娘」と思っていた主人公が、ヒロインとして相応しい娘に思えてくる。
かくして、上巻の終わりまで数ページにいたる頃には、いそいそと下巻を買いに行くこととなる。
そうやって、次々と読んでゆくうちに、各上下巻の3部作は、瞬く間に読み終わってしまうのだ。これが執筆者の力量というものだろうか。
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今朝電車の中で下巻を読み終えたところなのだけど、面白かった。ダイモンという概念はなかなか馴染めない感じがしたのだけれど、しかしこれはかなり面白かったよ!
主に通勤電車で読んだのだけど、本気でドキドキする。手に汗握るってこういうことだと思わされた。何度も絶望的な気持ちになったり、ほっとしたり、を繰り返した。コールター夫人のダイモンの存在がいつも恐怖。
ファンタジーものの長編児童文学が99年末からどんどん邦訳発行されたけど、どれよりも『ハリー・ポッター』のほうが面白いに違いないと決め込んで、ハリーだけを今までずっと集め続けてきた。しかし、ライラにやられました。はい。
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うそつきおてんば女の子の壮大な冒険ファンタジー。
複数のパラレルワールドが入り混じり、魔女や天使やよろいグマ、そして、“ダイモン”と呼ばれる守護精霊と、とっても魅力的で頼もしい仲間達が登場。
宗教的なテーマもあり、とっても奥が深くて楽しめました。
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ハリポタと同時期に日本に紹介された本なんですけど結果は…。自分はこっちのほうが好きなんですけどね。今は文庫本があるようなので、そっちを紹介します。安いし。
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両親を事故で亡くしたライラは、お転婆な11歳の女の子。そんな彼女のまわりで子供が連れ去られる事件が起きる。どうやら北極で子供たちが何らかの実験に使われているらしい。ライラと彼女の守護精霊は子供たちを助けるために、船上生活者ジプシャンに同行する。世界に6つしかない黄金の羅針盤を持って北極へと向かったライラだったが……。世界的ベストセラーの冒険ファンタジー!
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長編ファンタジー、ライラの冒険シリーズ第1作。パラレルワールドを舞台に世界と人間に迫るハード内容です。作中に出てくる喋る熊に惚れます。映画化も検討されているらしくそちらも楽しみ。
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中学の時から気になってたので図書館で借りてみた。
これ児童書ですか…!大人でも充分楽しめます。
07'1'18
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ある時偶然目にした、叔父が持ってきた写真に写っていたオーロラの中の街。
そのことと、最近発生している子供達の何者かによって連れ去られていく事件にはなんらかの関係があるらしい。
主人公ライラの親友までもが連れ去られ、ライラは彼女の守護霊(ダイモン)とともに、子供達を救い出そうとする。
ファンタジーといっても実際の世界とどこかリンクしていたり(正確にはパラレルワールドという設定)、不思議なことを理論的に説明していたりするが、読者に違和感を与えない世界観がすばらしい。
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最初の方は退屈でしたが、まぁ面白かったです。ハリポタを越えるファンタジーが読みたいのですが、やっぱりなかなかないですね。
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8割退屈してしまった。映画が出るので、興味本位で読み始めたが、どうも訳もちょっと変なところがある気がする。クマが出たあたりから、好きになり始めましたけど……
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私たちの住む地球とそっくりな異世界が舞台になっているファンタジー小説。登場人物のほとんどが見かけとは違う内面を抱えている。それなのに、人物描写や情景描写が足りないために、話の筋がつかみづらい。
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最近上下巻読み返したら、前に読んだときよりも楽しめました。 たまには(?)ファンタジーで息抜きしなきゃね♪ 読みかけの他の本読み終えたら続きも買ってみようかな(^―^)
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ライラシリーズ三部作の第一巻。二巻までは中学のときリアルタイムで読んでたんですけど、なにぶん最終巻「琥珀の望遠鏡」が二年後刊行・・・。すっかり内容を忘れ、いつかまとめて読もうとそのまま。「黄金の羅針盤」「神秘の短剣」「琥珀の望遠鏡」とタイトルにとても魅力を感じます。映画化も決まっているし、時間を見つけてそのうち読もう。
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児童文学というよりは、大人のための冒険物語?今度映画かされるそうですが、なかなかシリアスな内容のそしてとっても不思議な物語です。
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児童文学・・と言えるのだろうか? 結構残酷な表現も出てきます。読み続けるのが辛くなるぐらい・・・
人間とダイモンという守護精霊の関係が非常に興味深いです。しかし、あんな存在がいたら、家族や恋人の存在が切実じゃなくなりそうだな・・・