紙の本
宗教は、本当に人を救うのか?
2004/02/04 16:28
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投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
こうしている間にも、世界の何処かで新しい宗教が興されているのかもしれない。現在では三大宗教やブードゥーといったメジャーな教団だけが神聖視され、それ以外は異端視されている場合が多い。法外な寄付金を要求したり、悪意を持った教義で人々を煽動したりする団体も少なくないから、それも仕方ないのだろう。
法医学のエキスパートや超人的な聴覚や嗅覚を持った人員で構成される警視庁科学特捜班(通称ST)の今回のターゲットも、新興宗教である。団体の指導者は宗教ではないと言っているが、“偶像を2人以上の人間が信奉する”という定義からすれば、指導者のカリスマに頼っているこの団体は立派な宗教といえる。
さて、本シリーズ(本書は第6弾)の見所の一つに、STの面々による専門的な調査がある。超人的な聴覚と嗅覚を駆使して“人間嘘発見器”となったり、茫洋としながら的確に相手の精神状態を言い当てたりと、その驚きは尽きない。そうした特殊能力を持つ面々の陰に隠れてこれまで目立たなかった存在、薬学の専門家にして僧籍を持つ山吹才蔵が今回の主人公だ。
これといった能力がない彼がどのように活躍するのか、読む前は全く想像できなかった。だが、読み進めるうちに、「なるほど」と頷かされることがしばしば。これまでのシリーズでは科学捜査によって事件を解明していたが、今回ばかりはいつもと勝手が違う。“嬉しい期待外れ”とでもいおうか、「事件へのアプローチが少し違うだけで、こうまで感覚が変わるのか」と、新たな面白さに気付かされた。僧籍を持つ彼だからこそ解決に導けたと言っても過言ではない。
今、STシリーズの新たな魅力が生まれた。
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STシリーズ。あいかわらず内容が濃いです。でてくるキャラクターがすごく個性的であるのにそこにかたよらず事件、展開がおもしろい。
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宗教団体、信者4人の集団自殺、カルト的な自殺か?僧侶山吹さんの活躍〜♪
説明説明しているところは思わず斜めに読んでしまいましたが、(−"−)う〜んっと唸ってしまう結末はさすが。(。・・。)(。. .。)ウン
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STシリーズ。カルト集団と立ち向かうSTさん。今回のメインは僧籍を持つST。「禅」を持って「善」を成す。堅いイメージの警察小説だがこのシリーズの「エンタ」性はすばらしいとい思う。
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お坊さん山吹メインの話。
今までで1番好きかもってくらいはまったー。
山吹さんてこれまであんまり出てこなかったから、まだキャラが掴めてなかったんだけど、ほんわかしてて好きです。
事件自体も最後まですっごい考えさせられたし、最後山吹が犯人を言った後も違う人だと信じてたし←
これはひっかけなんじゃないかって思ってた。
だけど、まあ普通にその人が犯人だったけどね。
結果的に寂しい話だったなー。
こんなことってリアルにあると思うけど。
大体の衝動的な殺人ってちゃんと考えれば防げると思うし。
なんか最後の最後、殺人について語ってしまってすみません 苦笑
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今野さんのST警視庁科学特捜班シリーズ。図書館の棚で見かけたので借りました。今回は宗教がらみ。今野さんの宗教観が語られています。新作が出て欲しいシリーズですね。図書館予約数は0(2010/01/24現在)です。
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山吹メイン。毒絡みなのかな?と思っていたら、宗教絡みだった。この前に「青の調査ファイル」を読んだばかりだったので、似たような話に感じた。
ただ、山吹の意外な過去が垣間見れたのは収穫だった。
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思い込みが良いほうに働けば問題はないけれど、悪いほうに働いてしまった最悪の結果が今回の事件に…。
悩みがあって宗教に縋ったのに、宗教団体内部でも問題がある。煩悩なんてそんな簡単に捨て切れるモノではないという事かな、やっぱり。
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百合根警部が山吹さんちのお寺で修行するくだりがよかった。
これで山吹さんの人となりが浮かび上がる。うまいな。
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五人の中ではあまりフォーカスされない山吹さんがメイン。
後半は、これミステリーだよね?と言いたくなったけど、山吹さんの背景が見れて楽しかった。
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ST山吹の真意とは――
心の闇、心の扉
新興宗教の若者4人は集団自殺をしたのか
密室状態のマンションの一室で、若者4人の死体が発見される。
彼らは皆新興宗教団体の信者たちだった――。
集団自殺と片付けられかけたが、STは他殺の可能性を追う。
入り組んだ宗教団体内の人間関係と、揺れ動く人間心理。
僧籍を持つST山吹が、事件だけでなく人の心の裏側を解く、「色シリーズ」第3弾。
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非常事態宣言による図書館の閉館で止まっていた読書生活の復活第一作目は今大好きな今野敏さんの大好きなシリーズ
今回は僧籍を持つメンバー山吹にスポットが当たるお話、まあ山吹というよりは山吹を通して宗教観や禅についてスポットをあててる感じかな
なかなかに面白い観点ではあったけどミステリーの筋としてはかなり雑だったかも
ただ今回もキャップがちょっとずつ成長しているところが感じられてまだまだ先が楽しみ!
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山吹の黄色
こちらも緑を読むまでわからなかった。
実は名前に色まで織り込んでいるなんて。
今ならマインドフルネスというのだろうか、禅を通した作品
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僧侶山吹が活躍する事件。
宗教団体のメンバーが集団自殺を遂げたが、実は他殺ではないかとSTが捜査を始める。
百合根が山吹の寺を訪ね、禅を体験するシーンがとてもよかった。