投稿元:
レビューを見る
『このミステリーがすごい!』大賞・大賞金賞受賞作というから、ミステリーとかサスペンスとかと思っていたら、「癒しと再生のファンタジー」と裏表紙の最後にありました。半分までは、よくある話かな?と思ったのですが、段々哲学的な意味も含まれているような感じで、奇蹟の4日間で「他人に必要とされていたんだ」とわかって、満足して行けるというのが、自分にも振り返って考えさせられた。
投稿元:
レビューを見る
指を失くした元天才ピアニストと脳に障害を持った少女が山合の病院で出会う奇蹟の物語。ありふれた設定でありながらも、美しい文章と魅力的な人物設定で序盤から一気に物語の世界に惹きつけられる。しかし、その盛り上がりがあくまで序盤だけのもので、肝心の「四日間の奇蹟」が、ハァ?な感じだったので残念。奇蹟が起こるまでは★4つだったのだけど、全体では★2つが限界。登場人物が出来事に対してほとんど受身のため、「天は自ら助けるものを助く」という言葉も空回りのような気がした。
投稿元:
レビューを見る
けなしたくて本を読むことはない。評価に値しなければ、読み止しでやめてしまう。読了したからには、何かしら読むところがあったのだ。しかし、実際本書の評価は低い。すごく低い。事実、これはアマチュアの筆によるものといっても過言ではない。第一回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作なのだ。プロデビュー一作目というのは、まだ真のプロフェッショナルとは言えないのかもしれない。だからと言って許しゃしませんが。
もうね、むしゃくしゃして読んだ。最後にはどうでもよかった。どこがミステリなんだよ。いや、別にミステリじゃなくてもいいよ。面白ければ。面白くないんだよう。
登場人物や設定は別にさほど酷くない。だけど、平凡な脚本を最悪の演出で上演してるようなもんで、シノプシスがまあまあだからと言って全体が救われるっていうレベルじゃない。人物描写は類型的で陳腐。筋立ても好きになれない。何でそこでお涙頂戴に持って行こうとするかなあ。そして、何で超有名作品そっくりの仕掛けを使うかなあ。
文章もこれまた酷い。台詞で全てを説明しようとするので、見開き2ページびっちりカギ括弧の中だったりする。お喋りなキャラクタという設定だから許されるってもんじゃない。
「描写力抜群、正統派の魅力」「新人離れしたうまさが光る!」「張り巡らされた伏線がラストで感動へと結実する」「ここ十年の新人賞ベスト1」と絶賛された感涙のベストセラー……全ての賛辞が空しいばかり。こんなに褒めたのは誰だ。責任者出て来い。二作目も刊行されているがとても読む気にならない。
投稿元:
レビューを見る
『このミステリーがすごい!』の第1回大賞金賞受賞作です。ミステリーというよりもファンタジーですね。誰かと入れ替わるのは、秘密と被っているとかいないとか・・・。でも、ネタ的にはありがちなネタなのでどちらでもいいですけど。かなり文章力のある新人さんのようです。
投稿元:
レビューを見る
映画化される予定あり。「半落ち」「チルソクの夏」の佐々部清監督。主演吉岡秀隆。ロケは山口の角島で行うらしい。
投稿元:
レビューを見る
はじめて読んだ時よりも、もう一度読み直したときのほうが面白かったかな。ちょっとせつなくて心温まるお話です。
投稿元:
レビューを見る
このミス第1回大賞。文章はとてもうまくて展開がなくてもどんどん読めるけど、途中からややファンタジーすぎ。それでも死に向かう人間の心情の変化が細かくて考えさせられます。
投稿元:
レビューを見る
前評判ほどいいとは思わなかったかな。感情移入が出来たもの勝ちというか、登場人物にどれだけ同化できるかで評価は分かれるのでは。
投稿元:
レビューを見る
これはパクリじゃないのか?物語中のポイントとなる事件が、東野圭吾の「秘密」に起こる事件と酷似している。内容は全然違うけど。
投稿元:
レビューを見る
かなり評判が良いようだったので、ファンタジーものはスキではないけど、読んでみました。なかなかでした。
投稿元:
レビューを見る
2003年の第1囘「このミステリーがすごい!」大賞の大賞金賞受賞作品。
カバー裏表紙のコメントには「癒しと再生のファンタジー」とあるやうに、狹義の「ミステリー」ではない。
さて、何を書いて良いのか・・・。
一言、感動したと書けば、それでこと足りてしまふのかもしれない。
解説者の言葉を引用しておく。
「出會へたことにを感謝したくなる−本書はそんな傑作だ」
クライマックスで、ベートーヴェンのピアノソナタ「月光」が演奏されるシーンの描寫は素晴らしい。
讀んでゐて、旋律が頭の中に再生され、その場で演奏を聽いてゐるやうな感じがした。
本を讀んでゐて、涙を流したのは久しぶりのことだ。
讀書を愛する、すべての人にお薦めしたい。
2004年1月18日讀了
投稿元:
レビューを見る
浅倉卓弥の四日間の奇蹟を読みました。指を失ってしまったピアニストと障害を持った少女、そして家族を失ってしまった女性が織りなす感動的な小説でした。物語の語り口もよく、伏線がきいていて、スムーズに物語に入っていくことができます。ヒロインの想いがいとおしくなってくる物語でした。読み終えてから、つい、もう一度読み直してしまいました。
投稿元:
レビューを見る
天才ピアニストとして名を馳せていた敬輔はとある事件のためにピアノを弾くことができなくなってしまう。
また、その事件をきっかけに知的障害を持つ千織という少女と共に生活することになり、彼女にピアノを教え込むことになる。
彼女にはピアノの才能があった。
人見知りの激しい千織のリハビリのような意味合いを込めて、敬輔は老人ホームのような福祉施設等を訪問し、ピアノの演奏会の場を設けていた。
そして、訪れた山奥の診療所にて、不思議な出来事が起こる・・・。
先ず、「サヴァン症候群」という単語が出てきたことに、反応。
『クビキリサイクル』(西尾維新)にも出てきた。
“ある種の知的障害者が、時として特定の分野に信じられない才能を発揮することがある。”
千織にとって、それはピアノを弾くということ。
医学に関する説明が要所要所に入るので、少し説明くさくなってしまっているように感じる。
期待過剰になっていた点もあり、泣けず。
しかし、素直にすぅっと胸にしみてくる物語ではある。
誰かを想って、何かできるっていうことは時には残酷な意味を持つのかもしれないけれど、やはり幸せなことなんだなって改めて思った。
この小説を読んでの感想ではあるけれど。
投稿元:
レビューを見る
このミステリーがすごい!の新人賞の大賞をとったとか、せかちゅー、今会いの次の感動する作品と聞いて興味を持ってたらブックオフで100円で発見。
主人公の男も女の子も設定としてはどんどん暗くなっていきそうな感じなのにそういう悲惨さを感じさせない(かといって明るいわけではない)ところが好きでした。話としては結構地味な構成なんだけど(展開の割には)なんか読んでて面白いというより、気持ちよかったです。
めちゃくちゃ来る!ということはなかったけど、またこの人の本を読みたいなと思う本でした
投稿元:
レビューを見る
もっと泣けるかと思った、っていうのが正直なところ。悪くはないんだけれど。
映像として見てみたいと思った。石田ゆり子好きだし。