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座談会昭和文学史 第六巻
2022/05/27 09:42
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大江健三郎、昭和の詩、戦後日米関係と日本文学、中上健次を中心に昭和から平成の文学を取り上げる。
シリーズで唯一自分の文学を自分で振り返るっているのが大江、なんとなく大江文学の見立てのようなものができた気がする。
昭和の詩、としつつも明治以降の詩の流れも抑えていて、とても面白かった。
現代としての昭和文学史
2004/03/13 19:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けんいち - この投稿者のレビュー一覧を見る
大江健三郎から、中上健次まで。
この2人よって縁取られた本書は、シリーズ最終巻を担うにふさわしい質量を持った1冊と言えよう。そして、単に扱われた事象が「現代文学」であるということにとどまらず、結局、今日昭和文学史を語り直すことそれ自体が、きわめて「現代」的であるということを痛感させてくれる。(従って、語られるのが昭和初年代であっても、語り口によっては、それは現代文学史ということになるはずである)
本書で興味深いのは、多くの実作者を迎える中で、今小説(のみ)を読み返しても、なかなか見えてこない、多くのコンテクスト示されたその中で、「文学」の営み・方向性が、鮮やかに浮かび上がってくる点であろう。それは単に世相の変化や制度の整備、内外の政治・経済事情などにとどまらず、文壇の問題や、具体的な人間関係にまで及ぶ。(となれば、今日、「文学」のパイの縮小が問題にされているが、そもそも「文学」をその他のものと切り離して捉えること自体にも問題がありそうである。)
そうした上で、しかしやはり言語表現であるところの、「文学」。その言葉が、どのように紡がれ、編まれていったのか、その謎=秘密に迫った本書の議論の数々は、読み物としてはもちろん、研究シーンや、文学史の最高といった壮大な射程に向けて放たれた、知的光源といえそうである。
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