ミス・マープルはいつ出てくるの?
2021/09/21 15:44
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アガサ・クリスティーが1942年に発表した「ミス・マープル」ものの長編小説。
原題が「The Moving Finger」なので、日本語タイトルもそのままなのだが、その意味はあまりよくわからなかった。
誹謗中傷する手紙が町中の人たちの元に送られてくることが事件の中核になっていて、その手紙の封筒に印字されたタイプライターを打った人間こそ犯人、という意味のタイプを打つ指のことを指しているともいえる。
この作品は「ミス・マープル」ものの一篇だが、愛すべき老婦人マープルの登場シーンは少ない。
読んでいる途中で、あれ? マープル出てこないけど、と心配になったりする。
何しろ読んだ文庫本でいえば、390ページほどの作品でミス・マープルが登場するのがなんと280ページを過ぎたあたり。
しかも、事件を解決するのは確かに彼女だが、すごい活躍があるわけでもない。
だから、物足りなさを感じる読者も多いかもしれないが、ミステリーとしては面白いのではないだろうか。
中傷の手紙が届いたと思われる夫人がショックのあまり自殺したが、ここまでであればそんなひどい手紙を送った犯人捜しで終わるのであるが、そのあとに夫人の家のお手伝いの女性が殺される。
彼女には殺される理由があったのか。
小さな町のいわくありげな登場人物たち。そして、今回も男と女の愛情物語が幾重にも絡まっている。
そうなると、やなり謎を解くのは「人間のやらかすさまざまな不正や悪について、じつによく知っている」ミス・マープルになるのだろう。
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
なかなかミス・マープルが出てこないから、何度表紙を確認したことか!
あまり活躍はみられなかったけど、今回も殺人あり、人間ドラマあり、ロマンスありでとても楽しかったです。
クリスティー節炸裂
2019/09/29 20:30
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
凄い美人なのに、笑うと歯が大きすぎる、歯茎が見える、声が単調といった描写がもうクリスティー節炸裂です。ミス・マープルはあまり登場しませんが。
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ミス・マープル作品。戦争で負傷した軍人とその妹の二人が療養に移り住んだ田舎の村で、誹謗中傷に満ちた手紙が各戸に届く事件が発生。そして発生する自殺、殺人事件。またもミス・マープルのシンプルな着眼点が事件を解くきっかけになる。物事を難しく考えない方がずっとうまくいくのではないか、とミス・マープルに学ぶ気がする。
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田舎に療養に来た兄妹が殺人事件に巻き込まれるお話。ミスマープルシリーズだけど肝心のミスマープルは最後にしか出てこない。
ミステリー要素もさることながら、被害者の娘と主人公のロマンスが衝撃的でした。
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傷痍軍人のバートンが療養のために妹とその村に居を構えてまもなく、悪意と中傷に満ちた匿名の手紙が住民に無差別に届けられた。陰口、噂話、疑心暗鬼が村全体を覆い、やがて名士の夫人が服毒自殺を遂げた。不気味な匿名の手紙の背後に隠された事件の真相とは?ミス・マープルが若い二人の探偵指南役を務める。
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1943年の作品。マープル物。
語り手のジェリー・バートンは飛行機乗り。負傷して除隊。リハビリ中は田舎暮らしを医者に勧められて、妹ジョアナと共にリムストックで家を借りることに。
時に忘れ去られたかのような田舎町の可愛い家。
しかし、匿名の手紙が舞い込み、最初は面白がるが、自殺者が出るに及んで待ちの空気は険悪に。
シミントン弁護士の継娘ミーガンは、20歳近くなっても子供っぽく、母親の再婚相手の家庭で浮いていた。
ミーガンと親しくなったジェリーは、ミーガンの扱いに憤慨し、かばうようになる。
ジェリーとジョアナの恋模様が楽しいロマンス色の強い作品。
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ミス・マープル・シリーズ
怪しい告発の手紙が送られてくる村。戦傷療養のためその村に訪れたジェリーと妹。そこで出会う人々と告発の手紙。そこで起きる自殺事件と殺人事件。
2009年10月23日読了
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物語中のロマンスが良い。
ちょっとひねくれたおてんばな女の子がやがて…
恋愛ものとして印象の方が強く残った。
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面白かった。
でも、全ての謎が解明されていないと思えてならない。
クリスティーにしては、スッキリしない感じを受けた。
ラストも……、個人的には「……」
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ミス・マープルの活躍で解決する事件物。
ただし、ミス・マープルは最後の方になってようやく登場するのだが。
アガサ・クリスティを読みたくなる時期がある。
型にはまった登場人物と今では古典的ともいえる犯罪や事件の物語を読みたくなるのだ。
多作のこの有名女流作家の全ての作品を読んだわけではないのでちょうどいい。
しかし、当たり外れもある。
この「動く指」はなかなか面白かった。
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超久々のアガサ・クリスティ再読。こちらも読んだことあると思うけど、覚えていない。
古いイギリスの情景が目に浮かぶ。事件そのものよりも、同時に進行するロマンスが印象深い。
さわやかな読後感のある良作。
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なんか爽やかな感じ。イギリスの田舎好きだ。
マープルものなのにミス・マープルの出番はホントに少ししかない。
2011.3.7 購入/2011.3.29 読了
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読み進んでも、読み進んでも、一向にマープルは登場しない。
主人公の知り合いだとばかり思って読んでいくと、予想外の展開。
マープルの知り合いとは想像していなかった人がマープルを紹介する。
途中までが楽しく読めたので、マープルものとしてではなく、アガサクリスティのサスペンスとして楽しみました。
ps.
このシリーズは、装丁がよくなりましたが、大きさが少し大きいので、本屋さんでカバーをかけてもらうのに、時間がかかることがありました。
おしゃれな本屋さんは、下だけとめてあって、上はとめてないので、簡単にカバーをかけてくれるのですが、、、、
本屋さん泣かせかもしれません。
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登場人物がみんな個性的でおもしろい一作。
ミス・マープルシリーズですが、主人公は田舎で療養することになった軍人パイロット。マープルおばあちゃんはお手伝いです。
都会とのギャップに驚いたり、噂の的になったり、恋愛したり、読み物としてもとてもおもしろかった。
犯人の性格分析系。クリスティらしくやはり動機がポイントになっているのですが、また最後まで騙されました。悔しい。
カルスロップ夫人がいいキャラクターです。好きだなあ。