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面白かったです
2021/11/19 11:47
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投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
美しい女性が彼女の誕生日会で、青酸カリによる悲報の死を遂げた。警察は「自殺」と断定したが…という始まりの長編ミステリーです。種明かしの段になって初めて気づく、あちこちに散りばめられた数々の謎解きのヒント。とてもクリスティらしい老獪なミステリー作品と思いました。また、容疑者の数が他のクリスティ作品よりも少なく、とても読みやすいです。
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人間関係と心理描写が魅力
2018/11/09 01:01
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投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
謎解きというよりも、人間関係の描写がメインな本作です。とはいえ、ちゃんとミステリとしても面白かったです。
まあ、私は謎解きよりも本気で人間ドラマを楽しみに読み進めてしまったためか、トリックは一つもわからなかったくせに、描写の中で何となく伏線に気づくという残念なことをしてしまいましたが。。。
とりあえず、本作では「死んでも仕方ない女がまず殺された」ということもあり、死んだ女に全く感情移入せず、心ゆくまで生きている人間たちの心の動きや人間ドラマに没頭できたのもよかったです。
クリスティー作品は、こういう容疑者たちの心理描写に焦点が当たるような作品が大好きです。時代や国を超えて、人ってあんまり変わらないんだなーと思うこともあります。。。
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1945年ノンシリーズ長編。
2017/12/27 10:41
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投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
原題Sparkling Cyanide(煌めく青酸)って凄い^^;シャンパンに入っていたからだろうけど。各自の回想によってわかる、彼女の空虚さや頭の悪さ。ミステリだって本を読む女性の大半はルースやサンドラタイプだろうから、彼女の死による解決に内心スッキリしてしまう。クリスティ意地悪いなぁ(褒め言葉) 皆が容疑者だけど、犯人にはちゃんと伏線を張ってある。
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複雑な人間関係が魅力の作品
2017/05/02 11:22
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投稿者:コスモス - この投稿者のレビュー一覧を見る
美女ローズマリーを中心とした、登場人物の複雑な関係。
「忘られぬ死」は、それを重点的に描いている分、
事件が起こるときの描写には文量がそれほど割かれていません。
事件が起こるときの状況を、警部たちが事件関係者に対する事情聴取をすることで明らかにしていきます。それが真実であるかどうかを知っているのも、もちろんパーティーに参加していた者のみ。
何が本当で、何が嘘なのか? 明らかになっていないことは何なのか?
それを考えながら読み進めのがいいでしょう。
※事件のことを回想していく形で、物語が展開していくので、
「そして誰もいなくなった」のようなハラハラドキドキする作品を読みたい方にはお勧めできません。
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忘られぬ死読んだ。「すばらしいショーだったよ」。いやー殺人が起きるまでが長すぎて、ミステリ読んでるよりは単なる愛憎小説読んでる気分でしたが、それでもおもしろかった。マール姉妹の関係をうがってみるだけでご飯三杯はいける。美しいことはいいことです
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クリスティー作品で一番好きなのがコレ!
ロマンティック・ミステリーの最高峰です。私にとって。
名探偵が出てこないので謎解きシーンはありませんが
ヒロインが魅力的。
同じプロットの短編(黄色いアイリス)にはポアロが登場します。
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動機のある者は何人もいるのに、殺害の可能性があった者は誰もいない…。
ローズマリーを巡る人間関係がおもしろかったです。
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アガサクリスティの小説を80冊くらい読んでくると、
この話、前読んだことがあるような気がしてくる。
登場人物の類似性、
設定の類似性
地方の類似性、
職業の類似性、
時代の類似性
など、シリーズものでないものの方が、強く既見感を感じることがある。
本作品の既見感は、なぜかは、全巻読んだら考えてみたいと思いました。
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これも、榛野なな恵さんによってマンガ化されたのを読んだので原作も。マンガも読んでいたのに、謎解きが頭に入っていなかった。謎解きよりも、登場人物たちのロマンスとか人間関係を興味深く読んだような。んー、やっぱりわたしは謎解きには興味ないのかもしれない。あと、あくまでもわたしの場合だけど、どうしてもクリスティって薄味(失礼)というかなんというか、あんまりのめりこんで読む、引き込まれて読む、っていう感じではないみたい。けっして嫌いではないんだけど。あと、マンガと比べて、とか、最近のミステリと比べて、かもしれないけど、なんか結末がブツッと終わっちゃう気がして。もうちょっと説明とか後日譚とか余韻とかあってもいいような気が。犯人がわかったらハイ終わりー、みたいなのがもの足りないというか。それが本当の本格ミステリというものか。
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『ささやく真実』を読んだので、美女、パーティーでの毒殺という共通項のあるこちらを再読。5年前に読んだけど見事に忘れていて、誰が犯人だっけとどきどきしながら読んだ(笑)。うん、やっぱりおもしろい。動機から言ったら、途中まではみんな犯人に思えてしまうほどで、ひょっとしてこれそういう話だっけ……なんてw ラストのさわやかさも見事。
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謎に無理がある気がしてあまり乗り切れない。それに全員が気付かないなんてことあるだろうかと。周りで見てた観察眼の鋭い人もいたというのに。
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無駄があるわけじゃないけど長かったなぁ。
もう少しコンパクトに出来るはず。
でも、ストーリーはなかなかでした。
ただの怪しい男が実はスパイだとは、すでにスパイを仕事としている人が出ているだけに、気がつかなかったなぁ。
物話語りはスパイが活躍するのではなく、美しい姉妹を取り巻く殺人事件で恋やら金やらそんな物が背景にあるだけだけどね。
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ポワロもマープルも出てこない作品です。
登場人物が意外と少なくて、登場人物の心理描写が丁寧に描かれています。ただ、犯人については意外性がなかったように思います。あまり登場してきませんし。。
主人公の恋愛描写を入れて映像化されたら見てみたいとは思います。
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若く美しく資産もある女性が自身の誕生パーティーの席上、
青酸カリを飲んで死んだ。
直前までの様子から、流感の予後の鬱病による自殺と認定された。
やがて、彼女は殺されたのだと主張する匿名の手紙が彼女の夫のもとに届く。
夫は彼女の妹の誕生パーティーと称して、彼女が死んだレストランに
彼女の誕生パーティーの招待客たちをふたたび呼び集めた。
その席上、第二の死が発生する・・・
といった流れで半分ほどまで進む、ノン・シリーズの長編です。
彼女年の離れた夫
美しくもなく地味な彼女の妹
彼女の夫の女性秘書
彼女の愛人の政治家
政治家を熱愛するその妻
得体のしれない彼女の友人の男
皆が彼女を殺そうとする動機を持っていたが、
誰にも毒を入れる機会は無かった。
という謎ですが、犯人にその職業の経験と俳優の経験があるといっても、
やはり無理があるし、わざわざパーティーのときに殺す必要性も無いので、
ちょっと・・・といった感じです。
第二の死は、「落ちていたハンドバッグを給仕が机上に戻した」
というだけで分かる有名なトリック?です。
得体のしれない彼女の友人の男の正体と言動が
ちょっと現実離れしている点が気になりましたが、
小説としては読んでいて楽しめるものでした。
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2004年発行早川書房のクリスティー文庫。事件の原因は財産。これはクリスティーではあまり記憶にないのだが、そんな訳はないはず。登場人物が少ないのは助かります。読みなれていれば犯人は分かりやすいはず、という意見もあるようですが、私の場合後から考えればわかりやすい方かな、という程度です。