電子書籍
さりげない所に、著者の思い入れがあって、面白かった
2021/05/17 17:42
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投稿者:M★ - この投稿者のレビュー一覧を見る
父親が亡くなり一人になってしまった静一。
母の死後、離れて暮らしていた弟の亮介。
冒頭から、全体の展開の予感がする。
番がいない青い小鳥が卵を産んだ。「孵ら ない 卵 を 抱くセキセインコ」。
・・番の片割れを求める独りぼっちのお話。
挿絵が物語にピッタリなので、展開の盛り上がりと深みを添えてます。
二人は、似ていない兄弟。
冒頭は、喘息の為、祖母に預けたと書いている。
でもそれだけが理由じゃないと、徐々にわかってくる。
恋愛の対象にするには、お互い抵抗があった。
エロス度低。揺れる心理を楽しむ作品。悩みどころ、二人の「こだわり」について描写が上手い。
弟の亮介は、兄の清一が大好き。優しい兄が居たから、
「お前が死ねばよかった」と言われても、「愛人の子」と言われても、耐えて生きていけた。
亮介が兄を呼ぶとき、幼少時は清ちゃん、再会してからは、あんた、
大好きな清一を兄さんと呼べない訳は、恋慕の対象として見ていたからだった。
さりげない所に、著者の思い入れがあって、面白かった
電子書籍
義兄弟モノ
2020/12/12 11:14
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投稿者:さなにょろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
義弟がガツガツと義兄に迫る話。
兄の往生際悪さにウンザリしました。
受け入れて迎えた蜜月。それなのに、傷付けて別れるなんて。読んでてムカムカしました。
攻めザマァならぬ受けザマァな話です。もうちょっと兄を追い詰めてもいいくらいでした。
内容は好きではありませんが、さすが英田先生。一気に読みました。
嫌な女が出てきます。
地雷なかたはご注意を。
紙の本
兄弟モノ、でも血は繋がってません
2012/09/14 21:31
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投稿者:はにーとーすと - この投稿者のレビュー一覧を見る
会社員の静一(受け)と離れて暮らしていた弟、亮介(攻め)のお話です。
英田さんの初期の作品です。最近の作品とはちょっと毛色が違ってます。
このお話は兄弟モノなので最初もっとドロドロした内容のものかと思っていましたが、
小さい頃から離れて暮らして、しかも血が繋がってない、ので結構さっぱりしてます。
淡々とお話は進みます。
途中、静一が自分からそうしてしまったにもかかわらず結構うじうじと悩んで
亮介にまとわりつくのですが、そこが少々イラッとしてしまいました。
亮介も、あと少しストイックさを出しても良かったかなぁ。
でも小物の使い方などうまいなぁと思わせてくれます。
ラストはハッピーエンドですので安心して読めますよ。
電子書籍
内容は兎も角・・・
2017/01/18 23:03
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投稿者:NATSU - この投稿者のレビュー一覧を見る
電書に関して言えば、誤植が酷すぎます。
誤字脱字のオンパレードだけでなく、同じ文章が重複したり、改行がされていなかったり、読むのが苦痛なレベルです。
特に章ごとの場面転換に行間が抜けているので、読んでいて何事かと混乱すること頻りです。
余りの酷さにストーリーが全く頭に入ってこなくなるので、電書版は全くお勧め出来ません。
内容に関してのコメントでは無いので、星は未評価とします。
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あらすじ:「本気で嫌なら抵抗してみろよ」父親がなくなり、ひとりぼっちになってしまった静一の元に、ずっと離れて暮らしていた弟の亮介が帰ってきた。すっかり大人の男に成長している亮介はまるで知らない人間のようで、静一は落ち着かない。そんなある日、酔った静一は男とホテルに入るところを亮介に見咎められ、越えてはいけない一線を越えてしまう。こんなの許されない、例え血が繋がっていなくても…煩悶する静一に情熱を隠さない亮介だったのだが…。
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08/6/18
血の繋がらない兄弟。年下攻。
兄である受がとにかくぐるぐると思い悩んでます。おまけに自業自得なことしてるし。
好きなカクテルの隠語を知れて知識が増えました。まぁ使うことはないでしょうがww
『あんた、よく泣くな』
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義弟(攻め)の将来を考え、身を引こうとする義兄(受け)。「他に好きな人がいる」という嘘を信じた義弟に、義兄が冷たく突っぱねられるシーンには、胸がギリギリ締め付けられました。
お互いが一人の男として相手を思っているなら、無理して兄弟に留まってることなんかないじゃない!ヤキモキさせていただきました。
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長く離れて暮らしていた兄弟が、父親の死をきっかけに一緒に暮らすようになった。
弟×兄です。
恋愛を前面に押し出した話。
所謂「兄弟もの」に則って、倫理観の葛藤と、恋愛の間で揺れる姿を描いています。
……よく兄弟の話を読んでいて思うんですが、どうしてそういった葛藤を描くのにも関わらず、実の兄弟にしないんだろう…。
血は繋がっていないから、というので逃げますよね。
この話に限らず、義理の兄弟に逃げる本全般に対する不満です…。
タイトルのようにやさしい雰囲気の作品です。
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血のつながらない兄弟の話。兄受:弟攻。
英田さんの作品はヤクザと刑事のイメージなので普通のお話は新しかった。
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【あらすじ】
「本気で嫌なら抵抗してみろよ」父親がなくなり、ひとりぼっちになってしまった静一の元に、ずっと離れて暮らしていた弟の亮介が帰ってきた。すっかり大人の男に成長している亮介はまるで知らない人間のようで、静一は落ち着かない。そんなある日、酔った静一は男とホテルに入るところを亮介に見咎められ、越えてはいけない一線を越えてしまう。こんなの許されない、例え血が繋がっていなくても…煩悶する静一に情熱を隠さない亮介だったのだが…。
【感想】
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番外編を手に入れたので再読。弟に振り回されてる兄といった風情ですが、実は兄の心の揺れに弟が翻弄されてるような…。でもそれがあったから自分の心が求めてやまない真実に気づいたと言えるのかも。
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英田さんの初期作品で、英田さんにしてはめずらしく恋愛オンリーなお話です。
英田さんといえば、刑事とかヤクザとか、ヤクザとか、FBIとか…(以下略)
血のつながらない兄弟モノです。兄弟モノって、なんかそれだけで背徳の香りがして淫靡な感じ。
あくまでも個人的な統計ですが、既読の兄弟モノは圧倒的に“弟攻め”が多い。
秀逸な“兄攻め”の作品があったら読みたいな~♪
初期作品といえど、安定感のある筆致でしっとりと読ませます。
亮介が子供の頃から兄の静一だけを慕ってきた静かな執着が結構心地よい。
誰にも頼らず生きたきた兄を今度は自分が守りたいという気持ちもいじましいです。
亮介のバイトするバーで兄に言い寄る男に『Between the sheets』→『Blue moon』と牽制するあたりも独占欲むき出しでいい。
気持ちを通わせ合いながらも兄であろうとする静一は姑息な手で亮介を切り捨てる。
まだまだ青臭い亮介はすっかりそれを鵜呑みにして出て行ってしまう。
失って初めて、亮介の存在の重さを知る静一。子供の頃から亮介がどんな気持ちで生きてきたのかも。
心を決めた静一が追いすがっても追いすがっても、なかなか許そうとしない亮介。
すれ違う気持ちが、ちょっと切なかったな。
最終的には愛を確かめ合って、甘やかな時間を過ごすエンディングにはキュン。
『あんたの涙は俺が拭ってやる。これから先もずっと…』なんて頼りになる弟ってステキ。
北畠さんの雰囲気のあるイラストもきれいだった。
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もっと早く読めばよかった…!
背徳感と切なさのバランスが絶妙です。
血の繋がらない弟・亮介から求められる兄・静一。兄弟なのに、家族なのに、でも1人の男として惹かれ、愛されることに抗えない。
静一の心境の変化が細かく描写されていて、あっという間に引き込まれました。大きな事件はないものの、徐々にスピードをあげて展開していく2人の関係に引き込まれ、あっという間に読了ですw
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どうもフツー過ぎてしまって途中でリタイヤ。フツーでは満足できなくなっているだけなのかも(汗)。血のつながらない兄弟もの。
英田先生は好きだしクセのようなものもあるってわかってるんだけど、今回は乗り越えられなかったかな。超えるときはほいほい超えて、偶然の出会いとかご都合主義とか気にならないけれど、今回は気になってしまった……