紙の本
「flowers」も良い作品です
2019/08/31 22:44
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
2002年上期・第127回芥川賞受賞作の「パーク・ライフ」と1999年に「文学界」に発表された「flowers」の2作品が収録されている。ある評論家はスターバックスの宣伝のような小説のようで面白くもなんともないと散々の評価を下していたので、、読む前はそんなにひどい作品だったらどうしようかと思ったりもしたのだが全くの杞憂で、主人公の男と地下鉄で出会った女の距離感が私には心地よかった。「flowers」は登場人物の中に、職場によく似たダメ人間がいるのでにやにやしながら読んでしまった、私はこの作品の登場人物の方が好きだ、ダメ人間がたくさん登場するから。
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吉田修一の作品は初読。この本には表題作の「パークライフ」(芥川賞受賞作)と「flowers」の二本の作品が収められている。両作品とも語り手が微妙な人間関係のバランスの中で生きていく姿を描いているのであるが、後者がその背後にある事情をある程度書き込んでいるのに対し、前者はあえて表層的な部分の描写に終始している。「flowers」が1999年、「パークライフ」が2002年の発表だが、この間に手法がよりソフィスティケートされた様子がうかがえる。「パークライフ」は、表層をして深層を語らしむるのではなく、表層を表層として受けとめることを求める作品という言い方ができる。この作品の評価は、一種独特の希薄感をどう捉えるかによるが、この作品に限っていえば、希薄感がより強い印象を残すという意味で成功していると思う。なお、「場」と密接に結びついている小説なので、舞台となる日比谷公園の雰囲気を直接知っているのと知らないのとでは、作品への入り込み方にかなり差が出ると思う。
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この話がはらんだ空気は好きなんだけど…、淡々と話が進んでいってお仕舞いって感じ。アマゾンのペンペン草さんとほとんど同意見。
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芥川賞受賞作。
表紙がちょっと怖い?感じだったので(包丁持ってるから・・・)、どうかなあ・・・と思っていたのですが。
結構面白かった!なんとも言えない後味の残る小説でした。
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「これが、賞を取ったの?」(へえ〜)
日常の漠然とした感覚?感じ?それが、この本のウリなのでしょう。
ともかく、安心して読める1編でした。
しかし、2編めの作品は〜。((((((^_^;)
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吉田修一の第127回芥川賞受賞作品、「PARK LIFE」
何となく物語は始まって、
何となく日常は過ぎて行く。何かが起こりそうで、でも何も起らない。
そんな、何も変わらない日常が今風というか何というか。
僕の世代、20代後半のリアリティがこの作品にもあるなあなんて思うです。
ものすごく主人公の考え方とか行動とか発する言葉とか、そのひとつひとつに共感できて。
昔の思い出をいちいち思い出させる。
昔、学生の終わりの頃、「デザイナーズ・ハイ」ってランナーズハイにかけたイラストと言葉で、グダグタないつもと何も変わらない日常の作品を描き始めた事があったのを思い出した。
結局、SPAにおちまさとがプランナーズハイって連載をしていて、それがわかった時点で作る気なくなっちゃったんだけど。
なんか、そんな色んな意味でも共感しまくりです。
(って、これは本の感想じゃないな。)
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公園に一人で座ってるとあなたには何が見えますか?
この文章に引かれて読んでみたらよかった。
私は日比谷公園に行ったことは無いけど 話の中に出てくる「クラクラ感」は味わってみたい。
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日比谷公園を中心に淡々とあまり大きなこともなく話が進む感じ。とくに恋愛が起こるというほどでもなく、ただ一読しただけではわからないことだらけだと思います。でも芥川賞をとるなど、評価は高いようで。簡単そうで深い本、かな。描かれている公園でのひと時がとても心地いい。
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ポップな装丁と手軽に読めそうなところにひかれて購入。芥川賞受賞作だそうだ。日比谷公園が舞台で、淡々とストーリーが展開し、突然なんの前触れもなく小説が終わる。日常って、こんなもんかな、と思う。同時収録の「flowers」は、ちょっとグロテスク。サラサラとした筆致なのに、血なまぐさいのが印象的。
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昼下がりの公園に集まる人々のなんの変哲もない生活を
描写した物語です。
いつも公園で昼食を食べるあるサラリーマンを主観に
その公園にいる人たちとの些細なつながりを書いています。
公園の情景が細かく書かれており、
昼下がりののんびりした雰囲気が感じとれるのどかな物語です。
物語の舞台となる公園は東京都心のある公園です。
都会のあくせくした生活の中にもこんなのんびりした一面もあるということを
見せてもらっただけでなんとなく気持ちが落ち着いてきます。
スローな感覚になりたいときはいい本だと思います。
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芥川賞受賞なのに読みやすく、お値段も390円と安いです。やはり男性心理がお得意の作家という感じです。表紙の包丁男の意図がわかりませんけど・・・
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初めて電子書籍で読んだ。
湿度の低い淡々とした文体で綴られる日常生活の断面が面白い。しかし、現実の日比谷公園は、浮浪者と失業者で溢れかえっている。
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(話題作)第127回芥川賞受賞作。この意味不明な表紙の絵に惹かれて読んでみました。いやぁ・・・淡いね◎言葉巧みだね。「flowers」の方は。。。深いね。
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最初の1ページだけですっかり吉田氏のファンになってしまった本。
だって日比谷公園をケーキに例えるなんて!!その比喩に感動してしまって殿堂入り。
ストーリーもさわやか&ストレート。
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公園っていいよね。普段はまったくいかないけど、ミーティング帰りとかサクっとよってみようかしら。代々木公園あたりで。"スタバの女"ってのがいたな。最後がどういうおわり方なのか忘れちゃったけど、作品全体をとおして心地良い読みっぷりだったかな。