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投稿者:caorinn beta - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の中での村上春樹は、ここが頂点かな。ここを境にさらに上りつめるそぶりで後退していった、あるいは停滞していった感がある。でもここまでは間違いなく面白い。同年代にはあまり読まれていないけど、この愛しい喪失感は是非周りにも味わってほしい。
紙の本
長編作家村上春樹の誕生
2021/07/28 23:15
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投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
村上春樹初の長編作品にして春樹屈指の名作。春樹を雰囲気だけの軽薄な作家としか思っていない人はこの作品を真面目に読んでみるべきだ。戦後日本が戦中日本の延長にあることを喝破したこの作品は、むしろ現在読んだほうがよりその文脈が理解できるかもしれない。
紙の本
前二作は中編といえる短いものだったが、これは大作である
2017/02/20 22:19
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
鼠シリーズデビュー作の「風の歌に聴け」「1973年のピンボール」に続く第三弾である。前二作は中編といえる短いものだったが、これは大作である。読み応え十分である。村上春樹は最初の二作はあまり評価していないらしいが、私は結構好きである。でも、この作品を読むとそれが分かるような気がする。
紙の本
タイトルが良いですね
2023/06/27 14:55
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
村上春樹氏の雰囲気 印象深いキャラクター 魅力的な女性、性描写、全てがコンパクトにあっさり描かれた作品です。個人的には初めて手に取るのにはこれが良いと感じました。
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まさか美容院にいる間に読了できるとは!そりゃ、7時間もいたんじゃね・・・。感想。目次の各タイトルが面白い。「僕」が執着する彼女の耳。耳ひとつで話をここまで引っ張るとは!一体どんな耳なのか見てみたいものだ。他の著書にも出てくる鼠や羊のことが書いてあったのが興味深かったけれど(順番に読まなかったせいで)時系列がわからなくなってしまった。「僕」と黒服の男との会話は、ちょっと私には難しい内容でつまらなく感じた部分も。時々出てくる村上節というか、ユーモアを感じさせる文章がいい。よくこういう表現を思いつくよなぁ。
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「風の歌を聴け」などに続く作品。
3部目。
ワタシはいきなりこれから読んだけど違和感無く読めたし、楽しめた。
順序だてた方が解りやすいけど単純に楽しめたし好き。
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青春三部作の完結編。前二作に比べ、雰囲気も主人公自体もとっつきやすくなっています。ダンス…への伏線が多いですね。
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前作・前々作で流れたゆるやかな時間はこの作品ではあまり重要視されていない。しっかりとした話の筋があり、早い速度で物語は転がっていく。ストーリーだけ取るとサスペンスタッチのように見えるが内容はそれほど重くなく、“僕”が今まで暮らしていた社会性の薄い世界に権力者の現実的で社会的な都合が絡むことで、今までに無いほど“僕”は動き回る。どちらかというと情緒よりも話の筋に目が行ってしまうような内容になっている
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「海辺のカフカ」に続いて当たりでした!面白かったです。彼の作品は不条理な出来事がおおいので、そういうものにこだわらず、ああ、こういうこともあるんだなぁ〜というカンジで読みましょう。
常識とか現実とかいうものさしでこの小説をはかること自体が無謀なのです。
題名の通り「羊」をめぐって主人公は冒険を始めるわけですが・・・・耳のステキな彼女の存在がちょっと惜しいなぁと。あれだけ謎めいた彼女だったのに、最後はあっけない幕引き。彼女がいた意味って・・・。前半はとても事件の核に関係ありそうにみえたのにな〜。
それよりも、この小説は「風の歌を聴け」三部作の最後の作品になるわけです。わしはその最後の作品からよんでしまったわけで・・・。順番が逆になってしまいました。
でも、逆に「ああ、あれはこういうことだったのか」と、前作品を読むことで「羊〜」の内容をより深く理解できたりすると思うので、時には逆に読むのもいいかと。
「スプートニクの恋人」みたいに最後の最後でなんでやねーーーーん!という終わり方じゃなかったのが救われました。今回のラストはよかったっ!鼠君、よくやったYO。
なんか、村上春樹の小説で最後が明るい幸福で終わるとがっかりしませんか?(わしだけ?)
村上春樹氏の話は、主人公の心の中の語りがほとんどを占めますね。自分の心の動的・静的な出来事が外界とのわずかな接触で展開される。主人公は多弁だけど、それはあくまで心の中のことで、第三者からするとずっと静止して変化がないように見えてるかも。
村上氏の書く主人公達は、意識の内を冒険しつづけている。
自己の世界が広大なために、他人との距離が常人より遠い主人公。孤独だけどそれに不満はない。虚無感が強いだけ。
こういう主人公が多いなぁと思ったわけですYO。
こういう虚無感の強い青年、少年が、自殺や逃避をすることなく最後は生きること、社会に残ることを選択するところがわしの村上氏の小説を好きなところ。
「俺のことなんか誰も理解できない。だったら世界が氏ね!」とか「私は一人この世界からいなくなりたいの・・・」とかじゃなくて、最後はいつも「なんとかなるよ」みたいにほんわか明るく終わる。輝かしい前途があるわけではないですが、それでもこの世界に残る主人公に村上氏のまじめさを感じる。わしが勝手に感じているだけですけど・・・。
まあいろいろわけわからんこと書きましたが、面白いよ村上春樹!
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これは初めてまともに読んだ本であり、本の面白さを知るきっかけになった本である。村上春樹は表現が細かいので、ひとつひとつに固執して読むと大変。しかも内容がわかりづらく、正面から構えて読んでも理解しづらい。僕は、彼の世界観を楽しむことを主として読んでいる。小難しいことは分からないが、彼の描き出す不思議で、ダークで、食べ物がおいしそうな世界はひきつける力を持っている。世界観を楽しむだけでも十分いける。
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好きな人に紹介してもらい、なんとなく読んでいるうちにドンドン本の世界に引き込まれ、のめりこんでいきました。
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主人公の親友「鼠」は、失われた青春そのものの象徴のような気がする。「ノルウェイの森」と同じぐらい、数限りなく読み返した本。
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青春3部作完結編。といっても、前の2作と違って筋があってしっかり話が進んでいくという感じ。それにしても、食べ物の描写が素敵だわー
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完全に読む順番間違ってる私としては、「あー、ダンス〜はこういう事でしたか!」っていう状態で読んでました・・。とにかく、全部もう一度順番に読むとしよ。それも楽し。
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第3作目。長編小説。「僕」と「ねずみ」が30歳になりお互い自立した生活を営んでいた。そこで二人は再び相まみえるかと思いきや「ねずみ」とは会えない。
ねずみの深い心の底にある苦悩は前二作以上にクローズアップされる。