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月読 みんなのレビュー

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みんなのレビュー19件

みんなの評価3.7

評価内訳

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紙の本

うえ、また高校生だ。なんで新本格の連中って、学生ばっかり出すんだろう。おまけに三角関係、まちっとユニークな設定はないの?でも月読、月導、これには参りました

2005/04/02 21:02

3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

本格ミステリマスターズの一冊で、デザインについては今までのシリーズと変わることのない高い水準のもの。ま、気になるといえば、以前にも同じシリーズに全く似たような写真があったのでは、と思うけれど、それは多分、統一したデザインとチューリップのせいだけであって、勿論、出版社が見逃しているはずもない。いやいや、写真をやっている大嶽恵一、装丁の京極夏彦with Fiscoが黙っているわけがないか。

本を開いたところにある口絵は、四鵬マユミ、もうこれだけでコミックス大好きの娘たちが大喜びしそうなもの。で、構成は本体の「月読」のほかに「夢見る力 太田忠司論」(つづみ綾)、太田忠司スペシャル・インタビュー、太田忠司著作リストというシンプル極まりないもの。そう、太田は「月読」を章分けしないのである。おお、その豪腕。

しかもである、「月読(つくよみ)」である、積読(ツンドク)ではないのだ。なんだ、これ、ではないか。しかもだ、冒頭出てくるのは「月導(つきしるべ)」なのだ。???となる。そう、この本は、シリーズ初の異次元ミステリ。お母さん、ぶっ飛びましたです、はい。ま、ここらへんの太田の作風については、巻末の「夢見る力」に詳しいので、私のように太田二作目などという人は、そちらから入ってもいいのだけれど、本編に関する重大なヒントもあるので、やっぱ、最後に読むのが無難でしょ、はい。

主人公は、とりあえず太田の設定では高校三年生の、無遅刻無欠席頭脳優秀で大学への推薦入学必至という絹来克巳ということだろう。で、彼の友人というのが柔道部の日暮也寸志である。そして、二人の想いの中心にいるのが美貌の同級生で、男関係で噂の絶えない奔放なお嬢様である香坂炯子ということになる。あんまりにもステレオタイプな設定で、ここでウンザリというのが正直なところ。

とりあえず、と書いたのは太田の意図はともかく、読者の私としてはやはり大人の登場人物こそが全てであって、その代表格である一匹狼の刑事・河合寿充こそが、そして彼に協力することになる月読・朔夜一心こそが主人公だろうし、それに相応しい陰のあるキャラクターになっている。

では、タイトルにもなっている「月読」とはなにか、ということになるけれども、それには先ず「月導」を説明しなければならない。うーむ、かったるいのう。月導は、人が死ぬ時にもっとも気にかけていたものが、形となって残ったものをいう。形、とあっさり書いたけれど、それは匂いであったり温度であったり空洞であったり、様々な現象一般といってもいい。勿論、ガレの照明器具のような形の場合もある。

で、その月導から、死者の念を読みとるのが「月読」。勿論、この才能を持つものは数少ない。で、この「月読」である、と分った人間は多くの場合、親元を出て師たる「月読」について、その技を磨くということになる。ちなみに、「月導」の解釈は、一つであり、本物の「月読」であれば、誰が読んでも同じ答えが返ってくる。

しかしだ、またまたウジウジした主人公の登場である。娘などは炯子の造形に疑問をもち、私は主人公の絹来という姓に???となる。発想自体は面白いのに、高校生のべたべたした恋愛譚が、話をどこにでも転がっているようなものにしている。重心を大人に置けば、もっと引き締まった話になったのに、勿体無いなあと思うのだ。

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2005/03/06 22:26

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2005/03/18 13:41

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2012/02/09 15:48

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2012/04/26 21:10

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