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紙の本

不均衡の帰趨、狂牛病

2005/11/06 03:27

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:半久 - この投稿者のレビュー一覧を見る

こちらの、先行する素晴らしい書評が本書の読みどころを、的確に紹介してくれている。
・・・で、どうしよう、似たようなことを書いてもしょうがないし。
私も広くお勧めしたいことに変わりはないが、あえて2点ほど重箱の隅をつついてみる。
タイトル負けしているところがあるかもしれない。一般消費者としては単刀直入に、牛を食べてもいいのかどうかを教えて欲しい。まずそれが最重要関心事なのだろうと思うのだが、本書はそこにさほど多くの紙幅を割り当てていないし、Yes/Noではっきり答えてはいない。
しかし、通読すれば消費者が自己判断するための手がかりは十分に与えてくれると思うので、「タイトル負け(だとしても)」が本書の価値を下げるものではないだろう。
次に著者は、狂牛病プリオン原因説にかなり懐疑的なようだ。提唱者であるプルシナーを批判するのはいいのだが、その手法に疑問がある。以下はプリオン説を、「中世の神学論争と微塵も変わりがないわ」と痛烈に批判する学者を形容した文章である。
《研究者の間で、プルシナーのことをよくいう人を私は知らない。イエール大学医学部教授の神経病理学者ローラ・マニュエリディス女史は背が高く、エレガントで、その講演は立て板に水、よどむところがない。いつもほほえみを絶やさぬ紛うかたなき知識人である。詩人としても知られているほどだ。その彼女がプルシナーのことになると口汚く罵ることに全くためらいがない。》
どうも論敵を貶めるために、必要以上にお仲間?を美化しているように見える(考えすぎかもしれないが、他の登場人物にはこういった描写はない)。もし、ローラ・マニュエリディスの背が低かったり、エレガントでなかったりしたら、どうだというのだろう?
それから、おそらく著者が訳しているのであろうがプルシナーの発したコメントについて、「連中」や「奴ら」という言葉を割り当てている。実際、そのようなニュアンスでプルシナーは語ったのかもしれないが、なにか「やくざ」な印象を与えようとしているようで、すこしフェアでないような気がした。
もちろんこういったことは、ちょっと気になったという程度であり、本書の中では些末な話でしかないと思うが。
さて、文学的というのではないが、著者の文章と構成は巧みで読ませる。専門用語がこれでもかというぐらい頻出するので、従来なら私のような耐性のない読者は途中で投げ出してしまうのだが、本書にはむしろぐいぐい引きずり込まれた。
それは専門用語が、最小限の説明で(一応は)納得できるように本文に巧みに織り込まれているからで、読み進む上での障害にあまりならないのだ。「簡潔にして当を得た」とはまさにこのことだと思う。
7つあるコラムも興味深いものが多かった。
「ミステリーを読んでいるかのよう」という評も何人かから聞くが、そう思わせるのも著者の筆力のたまものである。やたらセンセーショナルにしたり、作りすぎてもいけないが、ただの学術論文になってしまっては一般層からはほとんど見向きはされないだろう。本書はそこのバランスもとれているように思う。
狂牛病対策は「リスク分析」でいいのか、著者が主張するように全頭検査をまだ続けたほうがいいのか、ぜひ本書を判断材料の一つに加えて欲しい。
ある調査では6割以上が反対だそうだが、「アメリカ産牛肉輸入再開、賛成か反対か国民に聞いてみよう」なんてことは小泉首相は言わないんだろうなあ・・・結局、再開が決まってしまった。
ルソーの言葉は、時代と地域を越えて日本にも当てはまるのだろう。
《イギリス人は、自由だとおもっているが、それは大きな間違いである。彼らが自由なのは、議員を選挙する間だけで、議員が選ばれるや否や、イギリス人は奴隷となり、無に帰してしまう》

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2006/09/19 06:02

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