紙の本
好き嫌いにわかれそう
2016/02/13 17:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これを読んでまず思ったのが、
「あんな短編(「つめたいよるに」)が書ける人なのに、「冷静と情熱のあいだ」以降、
また、エロスにお逃げになってばかりだ。」
というものでした。
お金があって、ステイタスがあって(「3高」とかにまだ縛られて、価値を見出して)。
そんでもって退屈だから不倫ぽいことしてみて…。
元々大人になりきれていない女性キャラが基礎にあるが、それも魅力があれば「少女性」と言われる。愛される。
けれども、この一冊でもうこの病みつつ寂しがりな女性キャラに懲りた。
同性から見ても彼女らは「重い」。
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瞬間の集積が時間であり、
時間の集積が人生であるならば、
私はやっぱり瞬間を信じたい。
SAFEでもSUITABLEでもない人生で、
長期展望にどんな意味があるのでしょう
ーあとがきより
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江國香織の泳ぐのに、安全でも適切でもありませんを読みました。愛にためらわなかった女性たちを描いた短編集でした。江國香織らしい、ちょっと常識からは離れた感じの女性たちが描かれていました。それなりに楽しんで読むことが出来ました。あとがきで人生は泳ぐのに、安全でも適切でもないわけですが...と書いてありましたが、知人の訃報を聞いたためか、確かに人生はit's not safe or suitable to swimかもしれないなあ、と思ってしまいました。
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タイトルからして魅力的な香りがする。オール恋愛短編集。すてき。こんな恋がしてみたい。というのはウソ。普通のごく当たり前の恋愛で十分だ。けれど彼女たちは全力で恋に落ち、全力で男を愛そうと無意識の中で繰り返している。恋って、自問自答…。読了/05.03.18
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江國さんらしい恋愛小説ですが、ちょっと温め
大人の女性が大人ぶってる感じのストーリー
辛い恋、会えない恋、道ならぬ恋をしている人向けかしら
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短編集がすきです。なんかねえ。女らしさっていうものを考えさせられる。私もこういう気持ちになることがいつか、いつのひかあるのだろうか?
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妊娠してからというもの「小説」から離れていました。復帰第一作。
文章の雰囲気は江國香織そのものなんだけど登場人物がなんだか詠美チック。・・・と思ったら偶然にも解説が詠美さんでちた。
「うんとお腹をすかせてきてね」が好き。食べることが楽しくない男とは恋愛できないと思う私にぴったりくるお話でした。
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10編ある中で、一番好きだなと思ったのは「うんとお腹をすかせてきてね」です。
冒頭の一文からノックアウトされました。
『女は、いい男にダイエットをだいなしにされるためにダイエットをするのだ。』
ダイエットをしていても、大好きな人と一緒に食べる食事はどうしようもなくおいしくて、いつの間にかダイエットをしていることを忘れてしまう、そんな女の愚かしさを端的にあらわした一文だと思います。
そしてこの物語の中で描写される食べ物はどれもがおいしそうで、読んでいるだけでお腹がすいてきてしまいます。だから、わたしは江國香織の描くご飯のシーンがだいすきです。
そしてそれとは裏腹に、性描写はそれがどんなに熱情的な行為だったとしてもどこか乾いていて、少し覚めた感じがするなあと思います。気持ちの熱さは伝わるのだけれど、行為の描写にはいやらしさがほとんどなくて。それがいいという人と、それがつまらないという人と、色々いると思います。
わたしは自分がどちら側の人間か、読んでいるうちによくわからなくなりました。自分がなぜ彼女の著作を読み続けているのかも、実はよくわかりません。好きな作品と、そうではない作品があります。
ちなみに、この短編集はどちらかというと好き、です。
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なかなか不思議なカップル(女の人)がいっぱいだけど、よかった。「うんとお腹をすかせてきてね」が好き。
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レビューはブログにて。http://tempo.seesaa.net/article/3635679.html
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濃蜜。一番はじめの作品がすきでした。あたしも彼と同じものを食べて寝て同じ細胞なんじゃないか?てふと思います。
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不器用な女たちの安全ではないけど濃厚な愛の物語集
恋愛テンション高めるシリーズです。
今までの意図的に読んだ中では一番求めている形だったように感じます。
みんな上手くいかないけど、逃げられないんですよね〜。
そう、愛は盲目でないと!
江國さんのしっとりした表現が心地よかった。
自分との葛藤(は言い過ぎかしら?)の中で答えは出てるのに出し切れない八方塞は、恋愛の醍醐味だと思うんですけど、その感じが、あぁ、今、私、悩んでるよって一人称で引き込まれていきました。
みんな、幸せになるといいなぁ〜
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短編集。あんまりぐっとくるものでもなかったけど…。時期が違えばまた面白いのやも。基本的に女の人の独白系の小説は性に合いません。苦笑。
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電車の中等、空き時間でサラッと読むのに適している10のストーリー。10人のヒロインの生活の一部を切り取ったような作風で、読み応えがあるとか、感情移入ができるという訳ではなく、彼女達の生活を覗き見しているような感じがした。登場人物が皆、どこかちぐはぐで、夫が犬小屋で暮らすようになってしまう『犬小屋』が印象に残る。
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2005/11/29
食べ物と身体と女と男。
江國香織の長編はいつも突然ぷつりと終わる感じがする(でもどこまでも続く感じ)のだけど、ここの短編はとてもしっくりと終わる感じ。
むくわれていないような、むくわれているような人たちのことが書かれてる気がする。
空想のようで、とても生々しい恋愛たちのこと。