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非対称化する世界 『〈帝国〉』の射程 みんなのレビュー
- 西谷 修 (著), 酒井 直樹 (著), 遠藤 乾 (著), 市田 良彦 (著), 酒井 隆史 (著), 宇野 邦一 (著), 尾崎 一郎 (著), トニ・ネグリ (著), マイケル・ハート (著)
- 税込価格:2,640円(24pt)
- 出版社:以文社
- 発行年月:2005.3
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紙の本
それぞれの『〈帝国〉』
2008/11/03 23:48
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:半久 - この投稿者のレビュー一覧を見る
複数の著者が、ネグリとハートの本『〈帝国〉』についての感想を述べたり、この本を端緒として持論を展開したりする。『〈帝国〉』著者のコメントとインタビューも収録するなど、お得といえなくもないが雑多な感じのほうが強い論文集だ。
全9本のうち、まあまあ面白かったのは2本。遠藤乾氏の「主権、帝国(主義)、民主主義--『〈帝国〉』の射程」と尾崎一郎氏の「マルチチュードの(不)可能性」で、どちらも『〈帝国〉』を批判的に解読したもの。とはいっても、『〈帝国〉』に対しての好意的な眼差しが基底にあって、徹底批判しているわけではない。
それでも、私があの本を読んで感じた違和感の一端をうまく表出してくれている。
面白くなかったものを一つあげると、酒井隆史氏の「〈帝国〉における包摂と排除--「生政治」についてのノート」で、むやみに難解なのである。数回引用されるフーコーの文章の方が、「わかりやすい」のはなぜだろう。
収穫は3分の1弱ということで、私にとってはコスト・パフォーマンスは高くない読書体験だった。
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