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小説の時の冷たくて鋭い感じはあまりなく
なるほどと感心させられながら読み進めることができました。
小説のイメージが鮮烈すぎてちょっと嫌煙していたのですが
これを読んで田口ランディさんの作品を少しづつですが読むようになりました。
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いくつかの疑問について、ランディさんの考え方や経験が書かれている。一番印象的だったのは、「人生に文学は必要でしょうか」というエッセイだった。特に、「行って、帰ってくることが、大切なんですよ」という精神科医の先生の言葉に感銘を受けた。僕自身の行動においても、行って帰ってくるということを意識したいと思った。
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ランディさんの文章好きだなぁ。
別に科学的証拠の裏づけとかはほとんだないけど、
妙な説得力があって「そうそう!」と納得、共感してしまう。
この本は事あるごとに読み返そう。
イイ本だと思う。
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他人のことはわからない ことのみわかりあえる
だったかな?
印象的でした。
母も気に入った模様。
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田口ランディさんは家族に対しての捉え方が特に独特だと思う
お兄さんの亡くなり方とか、その考えに至るまでにいろいろとあったとは思うけど
“他者とは想像することしかできない存在。家族だってそれは同じだ”
ランディさんは家族であるという理由で、他者よりも高いハードルの要求を
相手に課すことが少ない(もしくは少なくしようとしている)と思う
家族であるから相手に多くを求めていいということが前提となると
要求に応えない・応えられない家族を持つ人は苦しくなると思う
みんな(という実際に存在しない空想の産物)が当たり前のように
手に入れているものを私は手に入れられないという欠損感
前提の完璧さが増せば増すほど欠損感が強まってしまう
だから、相手に高い水準の期待をしないのではないかと思う
家族は何でも要求を押し付けていい対象ではないということ
とても大人の考え方であるし、こう考えることで自分の苦しさも薄らぐと思う
私はそうだから、ランディさんもそうかなと思ってしまったが全く違うかもしれない
ただ、同じだとしたらブラッシュアップしてきてこれでいいと思っているはずの考え方
なのになんか一抹の寂しさみたいのを感じたりもする…
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人間は動物界の裸の王様。人間という特殊な生き物になろうとしている。という描写が心に残った。僕のような自然に帰ろうとする人間は、そのような現代に己でも気付かない内に、本能的に反発しているのかもしれない。
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飛行機での暇つぶしに高校時代読んだ本を再読。
1冊目は田口ランディさんの本を読むきっかけになったこの本。
人と人が真に分かり合うことなんてできない。色んな人がいて、各々の感情の動きは個人の想像を超えている。でも、一瞬であれば理解し合える瞬間はあるにはあるらしい。その瞬間に支えられて私たちは生きている。
この人は「わかったつもりにはならない」というスタンスをとっているから、明確に答えを出さない。でも答えがないのにすごく納得できる。自分の考え方に近い作家なんだなと再確認しました。
障害者の人が作者に言った言葉。
「タグチさんは、なにかしなければいけないかもしれないけど、わたしはいきていることが、かくめいだから」
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各章構成は人生相談風。Q;神様はいますか?A;たぶん、いると思う…といったような。といっても実際に相談されておるわけではないのですが。テーマは死、友達、魂、大人、文学、愛、奇跡等々。著者本人が書いているように、40代のおばちゃんの視点で書かれたものですが、40代のおじちゃんである自分が読んでも、たまにどきりとする点あります。
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よくある疑問だが、はっきりとした答えがなかなかでないようなものを田口さんが答えている本です。
本の裏表紙に書かれているように、一緒にその答えを考えてみようというのが趣旨なので、基本的にどの疑問も結局明確な答えはありません。ただ、考えてみる。他の人の考えを聞いてみるという感覚で読めば楽しい時間が過ごせる1冊ではないかと思います。
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・なんで私は私なんだろう
・なんで私は生きてるんだろう
・どうして私として私は生まれてきたの
私もたまーーーに ふと思い出したように考えることがありますが答えは結局出ない。
生きて死ぬまで いつ死ぬのか分からないし、死んだあとのことなんかもっと分からないけど 考えるって楽しい。私もつねづね 悶々と解決しようのないことを考えたり すっごいくだらないことを理論する人もいないので一人論議してますが、(考えるってことは楽しいよね)って、ものすごく共感し、そして安心しました。
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【本の内容】
私って何なの?愛って何なの?
どうせ死ぬのに、なぜこうして生きてるの?
「答えを求めて必死になっている自分」がいる。
同じように一生懸命に考えている人たちに「私もそーなんですよ!」と言って、いっしょにささやかに、分かち合いたい。
考えるって楽しいよね、って。
私はどう生きたいか。
何をしたいのか。
まず自分で考えることから、始めよう。
世界は呼びかけた者に答えてくれる。
[ 目次 ]
神様はいますか
死んだらすべて終わりですか
人と人はわかりあえますか
友達って何でしょう
魂は存在しますか
私の身体は、私のものですか
動物と人間はどこが違いますか
人生に文学は必要でしょうか
どうやったら大人になれますか
愛は世界を救いますか
奇跡はあると思いますか
人生は生きるに値しますか
[ POP ]
ボクは子供だった頃から、何かあるたんびに神様にお願いをしていた。
そして願いごとが叶うようにと、何か良いコトをしよう、何か良いコトをしようとやっきになっていたのを思い出した。
その時すでに、業のようなものの存在を感じていたのだろう。
形や色さえも分かるはずのない、漠然とした上の方に居るのであろう神様。
ボクのアタマなんかじゃ、一生何者なのか分からないだろうけど、
何かあるたんびに、話を聞いててくれてありがとうと感謝。
本の内容は、読者から質問された問いに、答えていくと言う形のエッセー。
「神様はいますか?」
「魂は存在しますか?」
「人生に文学は必要ですか?」
「人生は生きるに値しますか?」
と、結構ヘビーなテーマなのだが、そこをゆるりとやさしい言葉で紡いでいた。
それができたのも、ランディさん自身がそういった哲学をせざる負えない、
何か「業」のようなものを、背負って生きてきた人であるからだと思います
だから、彼女の人生を語ることで、説得力が生まれたのだと思います。
そういう意味では、田口ランディは文字を紡ぐことによって、
業のような荷物を、降ろしていくことに意義を感じているのではないだろうか?
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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飛行機で一気読みした。作者が勢いよくペンを走らせて(キーボードたたいて?)いるのが目に見えるぐらい、どんどん近づいてくるような文だった。
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旅のお供として。エッセイというか、神様とか友達とか愛とか人生とかについての意見を書いたもの。いやー、田口ランディなんて久しぶりに読んだわ。いかにも田口ランディって感じだった。あのコンセントからの3部作、また読んでみようかな。うっすらとしか覚えてないけど、すごく衝撃的だったのは覚えてる。ああいうのの積み重ねで今の私はできているんだ、とこういう旅先でがっつり本を読み続けてると改めて思う。本を読む人間になれて良かった。
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田口ランディは、言葉の力を熟知している人だと思った。
言葉は、使いようによって呪いにもなるし、救いにもなる。
その機微に敏感だからこそ、言葉を使った仕事が出来る。
言葉を使って物事を解体し、そのことで誰かを救うことを生業にすることが出来る人こそ作家と呼べるのだろう。
人間関係において自分が勝手に努力して、疲れて、そして相手を憎みだすというのは、私がずいぶんと繰り返してきた過ちだ。私は他者を「話せばわかる」と思っており、その点においてまったく傲慢な人間だったのだ。(p.57)
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田口ランディらしさ爆発の人生相談風エッセイ。ランディさんの考え方感じ方が分かりやすく表現されていて、「ランディ気になるんだけど読んだことないなあ」って人にとっては敷居の低い入り口になるのでは。読めば、「こういう感覚の人が小説を書いたらどうなるんだろう」と思って、小説も読んでみたくなると思います。しりあがりさんの挿絵も秀逸。