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この本が、世界に存在することに みんなのレビュー

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みんなのレビュー153件

みんなの評価4.1

評価内訳

149 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

読書家をターゲットにした本というのが、販売戦略上にはあって、これもその一種とはいえるんだけど、あざとくならない点は流石、角田さん

2005/08/11 19:44

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

さてさて、そそっかしい私のことですから、この本を単純に「本をめぐるエッセイ集」と思い込んだとしても、不思議ではないでしょう。なんといってもブックデザイン自体が、エッセイしてますもの。それから、出版社であるメディアファクトリー、私にとってはOVAやゲームの会社なんですね。だから、やっぱりエッセイ。
そういうわけで、読み始めて目をパチクリしてしまったわけです。ゲッ、小説じゃん。この間も、いかにも読書好きを狙った森谷明子『れんげ野原のまんなかで』て小説があったよな、狙いにそっくり嵌りこんで絶賛してた人が多いけど、私一人反旗を翻したりしたしなあ、ちょっとターゲットにされるってのもなんだしなあ、なんて思ったわけです。
18歳の時、涙をのんで売り払った文庫本との縁を、旅や年齢と重ねて描く「旅する本」、恋人とタイを旅する24歳の私の「だれか」、恋人と喧嘩して独り旅を決行する「手紙」。
本が好きで、相手の読む本も大好きで一緒に暮らし始めた二人だけれど「彼と私の本棚」、大学時代、付き合っていた彼が私の友人を好きになった。時間が経っても私の心に残る「不幸の種」、男の子が苦手だった私が、あるときから急に異性から誘われるようになり、しまいには、男好き、やりまんと呼ばれて「引き出しの奥」。
小説を書き始めた主人公の心にいつまでも引っかかっていたのは、小さい時から買い物をしていた近所の書店だった「ミツザワ書店」、入院して死を覚悟した祖母からの頼みごとに、必死でこたえようとする14歳の少女の「さがしもの」、初めて好きになった人に本を贈る、考えてみれば結構、押し付けがましいかな、迷える乙女の「初バレンタイン」 。
そして最後「あとがきエッセイ 交際履歴」といっても、サン=テグジュペリ「星の王子さま」を軸に、読書を語る正真正銘のエッセイです。装幀は帆足英里子・笹倉恵介、ちょっと面白い本の写真は中島小英、何やってんだか役割不明のプロデューサーが栗本知樹。全体に活字の組み方がバラエティに富んでいて、それが粋なダ・ヴィンチブックスです。
ついこの間、角田の旅に関するエッセイ『いつも旅の中』(アクセス・パブリッシング)を読んだ時も思ったのですが、この本を読むとなおさらのように、角田は恋多き女なんだなあ、と思います。この小説のなかに、大学生仲間で「やりまん」「公衆便所」と噂される女性が主人公の話がありますが、もしかして、と思ったりします。ま、小説と現実を混同するのは愚かな読者、っていうことらしいですけど、勝手に感心してしまうわけです。
でも、いいです。例えば、「さがしもの」なんて、やはり泣いてしまいました。直木賞を取った『対岸の彼女』でも泣きましたけれど、いいです。
ただし、「旅する本」についてはちょっぴり異論反論です。作品には確かに、読み手の年齢によって違う姿を見せる奥深いものがあります。それは本だけではありません。画も同じですし、映画も音楽も、人間だって同じです。だから、詰まらないと思っても読み通しましょう、というのも理解は出来ます。でも、年齢や経験を積んでも評価が変わらないような傑作や駄作もあります。私は、面白くないと思っても50〜100頁は読んでみて、それでダメなら止めることを勧めます。それより多読です。
ま、いずれにしても本との付き合いの様子が森谷『れんげ野原』とあまりに違って自然なので、いいなあ、と思ってしまいます。この人に関しては直木賞は伊達じゃあない、そう思います。

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紙の本

この本が世界に存在することに感謝します

2005/12/19 20:19

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nory - この投稿者のレビュー一覧を見る

『読み終えて、神さまありがとうとまず思った。
 神さま、この本が世界に存在することに感謝します、と。』

無数ともいえる数が存在し、その中から出会う本は運命的に偶然で、また自分の状況や時期によってマッチするものなんて奇跡に近いと思う。だから、私たちは奇跡を求めて今日も本を手にとる。ひとときのやすらぎを得ようとしたつもりが、人生を変えてしまうほどの本に出会えるときもあるから。

これは本にまつわる物語を集めた短編集だ。自称でもいい、本が好きな人にはぜひ読んでもらいたい。寒い冬の夜に、ほかほかと心が温まるお話がいっぱい詰まっている。そして、読み終わったあとは自分の本棚を見回して、一冊一冊の本の思い出を反芻したくなってくるのだ。

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紙の本

私には本がある

2005/06/26 21:25

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナカムラマサル - この投稿者のレビュー一覧を見る

「本」をテーマにした9つの短編が収められている。
本書に登場する「本」は、「自分の言葉で、自分自身の言葉だけで、何かを言えないものか」と思わせる本であったり、読むたびに「自分が今もゆっくり成長を続けている」と分からせてくれる本であったり、その本を通過していった無数のだれかを思い起こさせてくれるような本である。おもに「本」を読む側に焦点を当てており、著者の本に対する愛情がひしひしと感じられる1冊だ。
本書を読んだ後、「神さま、この本が世界に存在することに感謝します」と思えた本のあれこれに思いを巡らせた。そして、これからもそう思える本と出会っていきたい、と切に思った。
「旅」、「恋愛」、「学生時代」といった言葉にときめいてしまう方には、特におすすめしたい1冊。

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紙の本

本にまつわる連作短編集です

2006/07/08 19:19

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は、角田光代さんの本について書かれた連作短編集です。
主に、web版の雑誌「ダヴィンチ」に連載されていたものを
中心に収録されています。
本好きの読書家の方が読むと、ほろっとするような、話しばかりです。
本書内の作品で「ミツザワ書店」のおばちゃんが語る
「本は、本を開くだけで、何処でも、連れていってくれるんだよ」
というセリフ。
 本当に凄いです。
巻末のあとがきでも、角田さん自身の言葉として同じ主旨の文章もありました。

 巻末のあとがきも、角田さんの人生における、”本の来歴(遍歴!?)”
を披露されていて、大変興味深いです。
角田さんの小説って、あまり、だれそれの影響を明確に受けてって、
感じでは、ないので、
(それが、判るほど、角田さんの作品を読んでいないし、
 読み込みがたりないのかも、しれませんが)
こういうのは、面白いです。
 以前、「作家の読書道」でも、角田さんは、
大学にいって、自分がいかに本のことを知らないか、衝撃を受け、
さらに、作家になって、もっと本のことを知らないか、衝撃を受けた、
と、言っていましたが、このあとがきでも、書いてありました。
やはりこれは、角田さんにとって、衝撃の事実だったみたいです。

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2005/05/24 00:33

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2005/08/27 10:22

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2005/07/13 00:21

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2005/08/03 20:03

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2005/10/03 15:56

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2006/05/17 19:33

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2006/06/05 16:32

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2006/09/10 01:28

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2006/09/09 20:14

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