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風々院風々風々居士 山田風太郎に聞く みんなのレビュー

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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (2件)
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  • 星 1 (0件)
4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本

ただ、一陣の風のように・・・

2005/07/30 12:19

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:碑文谷 次郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

副題に「山田風太郎に聞く」とある通りのインタビュー集であるが、同様構成のインタビュー集である「コレデオシマイー風太郎の横着人生論」(講談社+α文庫)と比較して、本著が面白いのは次の2点によるものと思う。
まず第一に、聞き手である森まゆみさんが、実に広範、詳細に山田風太郎を読みこなしており、それをベースに話が展開されるので、特に各「明治小説」の丁寧で正鵠を得た”自著解説”が聞けることである。
例えば、「明治波濤歌」について、森「この作品は「週刊新潮」連載のときと単行本では順序がちがうんですね。」山田「あ、違うんですか。知らなかった。」
こういう聞き手に対して、発言は自ずから懇切丁寧で(それが山田さんの元来の持ち味であったかもしれないが)、読者にとっても快いリズムで会話のキャッチボールが進行している。
第二には、”逐語録”として、会話がそのまま記録されていることである。
例えば、インタビュー中に西瓜が出された場面で、山田「塩、ここにある」と臨場感ある言葉が収録されているし、話の流れと関係の無く突然、「えらい葬式だったらしいね、勝(新太郎)は。」「あれは玉緒さんが女を上げたな。」とか「ところで鴎外の二度目の奥さんてのは美人だね。」
そして、基調低音として、「人間臨終図鑑」の著者の「ただぼうぼうと風の音」を聞く孤独が静かに伝わってくるー所詮、風のように生まれて風のように死ぬだけの一生ですな、と。

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紙の本

達観でもなく諦観でもなく、その心のありようが何ともいい。

2010/11/01 19:12

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オクー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 タイトルになっている「風々院風々風々居士」、これは山田風太郎が
勝手に名付けた自らの戒名である。最高じゃないか!しゃれっけのある
人なのだ。そんな山田風太郎に森まゆみが会って話して、その話をまと
めた聞き書き集がこの本だ。山田風太郎といえば何といっても「忍法帖
シリーズ」である。おもしろすぎるほどおもしろい。次から次へと繰り
出される奇想天外な忍法にア然とし、ストーリーテラーとしてのうまさ
にボー然とする。そんなシリーズの著者の名前が「風太郎」なのだから、
もう、何をかいわんや!とにかく読めばよろしい。読んで読んでその世
界にどっぷり浸れば幸せなのである。

 聞き手の森さん、この人も、ただの(すまん)谷根千の女(すまん、
すまん)かと思っていたら、いろんな方面に興味があるらしく、しかも
深く激しく潜行する人のようで、とても素晴らしい。その彼女が風太郎
さんの大ファンなのだ。この座談ではちょっと緊張しながらも、しだい
に打ち解けていく感じが何とも微笑ましい。話は戦争のこと、生い立ち
のこと、本のことなどなど、多岐に及び本当に楽しい。この聞き書きを
読めば、風太郎さんの人となりがよく分かるが、その心のありようの素
敵なこと!達観というのでもなく諦観というのでもなく、その名前のよ
うにひょうひょうとしている。いいなぁ。

 第三章の明治小説についての座談も貴重だ。僕はまだ風太郎もう一方
の柱であるこの明治小説を1冊も読んでいない。しかし、これは読まん
とイカンぞ。やたらとおもしろそうだもんなぁ。

ブログ「声が聞こえたら、きっと探しに行くから」より

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2009/10/13 00:36

投稿元:ブクログ

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2015/07/18 13:24

投稿元:ブクログ

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4 件中 1 件~ 4 件を表示
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