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未来をひらく歴史 日本・中国・韓国=共同編集 東アジア3国の近現代史 みんなのレビュー
- 日中韓3国共通歴史教材委員会 (編著)
- 税込価格:1,760円(16pt)
- 出版社:高文研
- 発行年月:2005.5
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高い評価の役に立ったレビュー
15人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2005/06/12 19:42
歴史に正面から向き合うとき
投稿者:栄助 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この取り組みは、日本はもちろんのこと、中国、韓国の歴史認識の不十分な点についても克服を要求し、東アジアに未来をつくるものになるだろう。難事業に正面から取り組んでいる編著者に、まずは敬意を表したい。歴史認識の共有は、「過去の克服」を目指す歴史学者同士でも、容易なことではない。
例えば、米軍の原子爆弾投下について。歴史的犯罪なのだが、中韓では、戦争を終わらせた「いいこと」だという認識が、かなり影響力を持っている。現在の安全保障とアメリカの行動を考えれば、いちばんのネックといえる。日本の侵略への断罪に夢中になるあまり、自らの安全保障の土台を崩すことになりかねない。実際、東アジアでは、核こそが安全保障の焦点なのだ。6ヶ国協議参加国のうち、すべての国が核兵器を盾にしかねない状況だ。(日本、韓国にもアメリカの核があるのは、否定できない)
また、韓国では、日本が現在は憲法9条を持ち、基本的に戦争を放棄していることなどへは、ほとんど言及がない。中韓にとっても、日本が9条を持っていることは、東アジアの安全保障に重要な意味を持つわけで、本来、日本の侵略と、同程度に重要な事実ではないだろうか。
こういう中韓の歴史認識の「不十分さ」はどこからくるのか。一つには、歴史学の発展の「未熟さ」を挙げることができるだろう。
韓国の場合、近代になって以来、まともに歴史研究をできる環境は、ここ2、30年というところだろう。戦前は、日本に併合されていたわけだから、朝鮮半島のなかで独自に展開した政治経済、文化を研究するなどということは、問題にならない。戦後も、不幸にも長らく軍政の政治体制が敷かれ、はっきり言って、つい最近まで北朝鮮とたいして変わらぬ、物言えぬ国だった。
中国についても、文化大革命から天安門事件と、比較的自由に研究者が研究を進められるようになったのは、やはり、最近のことだろう。
しかし、戦前の中韓の歴史学の発展を中断させたのは、日本に直接的原因がずいぶんあるわけだし、それが戦後の状況の一因になっていることまで考える必要がある。
二つには、一つ目に関係するが、政治体制への不満のはけ口への利用のため、あえて不十分に記述されてきた面は、全面的には否定できない。
しかし、三つ目に、重要なのが、「あの戦争は正しかった」とする侵略戦争正当化の流れが、日本の政権の中に根強くあることに最大の原因があるということだ。
小泉首相による靖国神社参拝という問題は、言葉では反省するが行動ではそれを裏切る典型だと言えるだろう。靖国神社の性格について一言すれば、戦没者の追悼ではなく、「英霊の顕彰」すなわち、戦争行為をほめたたえ、侵略の「汚名」をそそぐことにある。その神社に参拝しておいて、「反省はしているから誤解するな」といっても無理な話だ。
近年、このナショナリズムを煽る傾向は、アメリカに従属しながら憲法9条を変えて戦争できる国にしようという動きと、連動している。日本のナショナリズムも、アメリカへの従属という売国的行為へのはけ口と言えるのではないか。
以上のような、東アジアの互いの認識の齟齬を、安全保障の構築という点からも、修正することが求められている。だからこそ、中韓でも発行されるのだ、もちろん中心は、日本が「過去の克服」をするということなのは、忘れてはならない。
そのことが、中韓のなかで真面目に民主的政治をもとめる人たちを助けることになることを私たちは認識しよう。日本の侵略戦争を正当化する言動によって、国内問題の解決をはかる契機を邪魔されつづけている。
この取り組みが、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持」するという、日本国憲法を実現する一歩になると信じる。
低い評価の役に立ったレビュー
30人中、28人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2005/06/10 10:22
歴史は共有物ではない
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史観は国により全く異なる。早い話、伊藤博文は日本人にとっては偉大な政治家であり明治の元勲だが、朝鮮人にとっては初代総督にして植民地主義者の権化というところだろう。逆に伊藤博文公を射殺したアンジュングンは日本人にしてみれば、ただの殺人犯でありテロリストに過ぎないが、朝鮮人にしてみれば、救国の英雄ということになるのであろう。やらなければならないことは、こういう立場により物事の見方に違いがあることを認め合うことであり、どちらか一方を「おまえの考えは間違っている」と断罪し、抹殺しようとすることではない。正義は人の数だけあるのだ。それを認め合うことから「共生」という思想が生れる。どうせ買うのは少数のサヨクだけだが、この本を手に取るプチサヨクたちに、ぜひこのことを知っておいてもらいたいと敢えて書評を書いた。何時までも紅衛兵やポルポト派の少年兵のように偏った思想に凝り固まって思いつめていないで、広い視野を持つように心掛けて欲しい。
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紙の本
歴史に正面から向き合うとき
2005/06/12 19:42
15人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栄助 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この取り組みは、日本はもちろんのこと、中国、韓国の歴史認識の不十分な点についても克服を要求し、東アジアに未来をつくるものになるだろう。難事業に正面から取り組んでいる編著者に、まずは敬意を表したい。歴史認識の共有は、「過去の克服」を目指す歴史学者同士でも、容易なことではない。
例えば、米軍の原子爆弾投下について。歴史的犯罪なのだが、中韓では、戦争を終わらせた「いいこと」だという認識が、かなり影響力を持っている。現在の安全保障とアメリカの行動を考えれば、いちばんのネックといえる。日本の侵略への断罪に夢中になるあまり、自らの安全保障の土台を崩すことになりかねない。実際、東アジアでは、核こそが安全保障の焦点なのだ。6ヶ国協議参加国のうち、すべての国が核兵器を盾にしかねない状況だ。(日本、韓国にもアメリカの核があるのは、否定できない)
また、韓国では、日本が現在は憲法9条を持ち、基本的に戦争を放棄していることなどへは、ほとんど言及がない。中韓にとっても、日本が9条を持っていることは、東アジアの安全保障に重要な意味を持つわけで、本来、日本の侵略と、同程度に重要な事実ではないだろうか。
こういう中韓の歴史認識の「不十分さ」はどこからくるのか。一つには、歴史学の発展の「未熟さ」を挙げることができるだろう。
韓国の場合、近代になって以来、まともに歴史研究をできる環境は、ここ2、30年というところだろう。戦前は、日本に併合されていたわけだから、朝鮮半島のなかで独自に展開した政治経済、文化を研究するなどということは、問題にならない。戦後も、不幸にも長らく軍政の政治体制が敷かれ、はっきり言って、つい最近まで北朝鮮とたいして変わらぬ、物言えぬ国だった。
中国についても、文化大革命から天安門事件と、比較的自由に研究者が研究を進められるようになったのは、やはり、最近のことだろう。
しかし、戦前の中韓の歴史学の発展を中断させたのは、日本に直接的原因がずいぶんあるわけだし、それが戦後の状況の一因になっていることまで考える必要がある。
二つには、一つ目に関係するが、政治体制への不満のはけ口への利用のため、あえて不十分に記述されてきた面は、全面的には否定できない。
しかし、三つ目に、重要なのが、「あの戦争は正しかった」とする侵略戦争正当化の流れが、日本の政権の中に根強くあることに最大の原因があるということだ。
小泉首相による靖国神社参拝という問題は、言葉では反省するが行動ではそれを裏切る典型だと言えるだろう。靖国神社の性格について一言すれば、戦没者の追悼ではなく、「英霊の顕彰」すなわち、戦争行為をほめたたえ、侵略の「汚名」をそそぐことにある。その神社に参拝しておいて、「反省はしているから誤解するな」といっても無理な話だ。
近年、このナショナリズムを煽る傾向は、アメリカに従属しながら憲法9条を変えて戦争できる国にしようという動きと、連動している。日本のナショナリズムも、アメリカへの従属という売国的行為へのはけ口と言えるのではないか。
以上のような、東アジアの互いの認識の齟齬を、安全保障の構築という点からも、修正することが求められている。だからこそ、中韓でも発行されるのだ、もちろん中心は、日本が「過去の克服」をするということなのは、忘れてはならない。
そのことが、中韓のなかで真面目に民主的政治をもとめる人たちを助けることになることを私たちは認識しよう。日本の侵略戦争を正当化する言動によって、国内問題の解決をはかる契機を邪魔されつづけている。
この取り組みが、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持」するという、日本国憲法を実現する一歩になると信じる。
紙の本
本当に必要な歴史教科書とは
2007/06/14 18:43
10人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:良泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書について、例えばAmazonの書評を見てみる。「感情的な意見が多い」「全編半日思想に凝り固まっている」等々。
「新しい歴史教科書をつくる会」がつくった歴史教科書を初めて眼にした時、私は思った。「独善的な意見が多い」「全編日本擁護の思想に懲り固まっている」等々。
歴史教科書の目的は、学習するものに歴史の事実を伝えることにある。その事実に対する感じ方、意見主張などは、もちろん読者個々の内心にある。であれば、歴史教科書の究極の理想は、事実のみを偏り無く客観的に伝えるものであるべき。
しかし、それは無理な話。まったく客観的な編集というのは所詮不可能である。それは記述内容や言葉じり以前の問題で、まず何を記載し何を書かないか、ある項目にどれくらいのスペースを費やすか、もっと言えば、文字色やゴシックをどう使うか、そんなところから、すでに編集者の主観が入っている。
ということであれば、理想的な歴史教科書とはどうあるべきか。
私が思う理想的な教科書とは、ある出来事について記述する際に当事者双方の意見に配慮し、独り善がりにならない、ということではないかと思う。
そういった基準で見たとき、本書の資料価値はぐっと高まる。
日本・中国・韓国の歴史研究者が集まって、対話を重ね、意見を闘わせながらつくりあげた近代史。ハッとさせられる記述が多い。こんなこと決して学校では習わなかった。
日本は日清・日露戦争以降、第二次世界大戦に負けるまで、中国や韓国の人たちが住む土地の上で戦争をした。日本が望んで他の国に軍隊を派遣して戦争をしかけた。残念ながら私たちの少し上の世代は、他国を侵略しようとしていた。そして、中国や韓国の国土上で、戦闘員ではない一般民衆まで含めて多くの人々を殺害した。この歴史の現実を、歴史を引き継いだわれわれが重く受け止めるべきなのは当たり前ではないか。耳が痛かろうが、心がちくちくしようが、歴史の現実を知らなくてはならないのではないか。その痛みを避けて通ろうとしてはいけないのではないか。戦争で無残に殺されていった人たちの痛みと悲しみは、そんなもんではなかったのだから。
つい先日も、沖縄戦における集団自決の記述が教科書検定によりゆがめられた。
自分たちの自己弁護に奔走し、自分たちの都合の良い記述のみに専心し、自分たちのプライドを傷つけない読後感が得られるように編集された、そんな自己満足独善主義的教科書はもういらない。
紙の本
史上初の試みだが、その未来性が素晴らしい
2005/07/26 19:43
20人中、18人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:未来自由 - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史教科書問題が、国際問題にまで発展している。そうした中で日本・中国・韓国の研究者・教師らが、3年間で10回の会議を重ね、歴史認識の共有をめざそうとした試みの意義は大きいだろう。
歴史教科書問題が国際問題として論じられるとき、中国や韓国からの批判が内政干渉であるかのような論調が多い。そこには、逆さまにされた議論があることを見落としてはならない。
まず、日本の教科書に中国や韓国が批判するのは「けしからん」と言っている人たちの歴史認識を考えてみる必要がある。彼らの認識の多くは「新しい歴史教科書」を支持しているように見受けられる。
そして、あたかも「新しい歴史教科書」の認識が、日本国民全体の認識であるかのように論じている。とんでもない錯覚、いや誤りである。
「新しい歴史教科書」の認識は、少数派の「間違った考え」であり、多くの国民は支持していない。「新しい歴史教科書」の採択状況はそのことを見事に証明している。
もう一歩考えてみよう。教科書問題に批判の声をあげているのは、何も中国や韓国だけではない。日本国内でも沢山(ほんとうに沢山!)の批判が上がっているではないか。
ようは、教科書問題は、国内からも国外からも批判される「誤った考え」があるからこそ、問題になっているのだということを見落としてはならない。
さて、本書の「読者のみなさんへ」にこう述べられている。
「私たちが歴史を学ぶのも、過去を教訓として未来を開拓するためなのです」
「過ぎ去った時代の肯定的な面は受け継ぎながらも、誤った点は徹底的に反省することによって、私たちはこの美しい地球で、より平和で明るい未来を開拓することができるはずです」
まったく同感である。私の「未来」の由来も、ここにある。
それはさておき、三国共同の試みは、これで終わろうとはしていないところに最大の希望がある。
「対話と討論、そして、未来へ向けての連帯こそが、自らを豊かにし、新しい歴史の可能性を開いてくれる」
三国で同時発売された本書が、多くの人に読まれ、「未来をひらく」一歩になることを心から願いたい。
紙の本
歴史は共有物ではない
2005/06/10 10:22
30人中、28人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史観は国により全く異なる。早い話、伊藤博文は日本人にとっては偉大な政治家であり明治の元勲だが、朝鮮人にとっては初代総督にして植民地主義者の権化というところだろう。逆に伊藤博文公を射殺したアンジュングンは日本人にしてみれば、ただの殺人犯でありテロリストに過ぎないが、朝鮮人にしてみれば、救国の英雄ということになるのであろう。やらなければならないことは、こういう立場により物事の見方に違いがあることを認め合うことであり、どちらか一方を「おまえの考えは間違っている」と断罪し、抹殺しようとすることではない。正義は人の数だけあるのだ。それを認め合うことから「共生」という思想が生れる。どうせ買うのは少数のサヨクだけだが、この本を手に取るプチサヨクたちに、ぜひこのことを知っておいてもらいたいと敢えて書評を書いた。何時までも紅衛兵やポルポト派の少年兵のように偏った思想に凝り固まって思いつめていないで、広い視野を持つように心掛けて欲しい。
紙の本
自らのイデオロギーの偏りを教科書に責任転嫁する反日思想家たち・・
2005/08/16 04:07
15人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、反日中韓人と反日日本人が意を通じて書き上げた非常に偏った内容である。大体本書の日本代表と勝手に僭称している人間たちは、つくる会の教科書に形振り構わぬ罵倒を浴びせかけ、教科書検定の内容を日本人よりもはやく中韓に密告した輩が多く含まれている。高橋哲哉と親戚の連中である。
この本を読んで、これが正しい歴史認識だというのなら、もう一度歴史を勉強しろと言う以外に言葉が見つからない。この本を読んで、何の偏りも感じないのなら、韓国人になったほうがよい。韓国独立記念館を見た事があるなら、本書が正しいなどとは言えないはずだ。この記念館に関しては、韓国人の金完燮氏も著書「親日派のための弁明」の中で、あそこには嘘しかない。こんなことをやっていては韓国は益々だめになると言っておられる。とにかく、日本が殺した数も出鱈目、拷問シーンもいい加減、嘘で嘘を塗り重ねたお化け屋敷である。史観の以前に、数字などが客観的に間違っているのである。
それに、なぜ本書には竹島問題や、チベット問題、天安門事件の記述が全くないのだろう。理由は明らかだ。とくに、竹島問題に関しては、たとえば、今日本がハーグ国際司法裁判所で竹島の領有権問題で提訴したら「100%」勝訴である。あらゆる判例に照らしてそうであるというのが国際法学者の通説である。そんなことは韓国側も分かりきっているので、決して裁判で争おうとはしない。日本は再三「法廷で争いましょう」と提案しているのに、韓国側は拒否し続けている。
創氏改名についても韓国史は隠蔽と捏造だらけだ。韓国の教科書では「氏を奪われた」となっているが、実態は自己申告制の上、単なるファミリーネームの付与だったことは客観的に明らかなのである。韓国人の主観でも日本人の主観の問題でも何でもないのだ。創氏改名は、満州で張作霖に迫害され続けてきた満州在住朝鮮人150万の嘆願でもあったことも捨象している。
もっと酷いのが、大善政のひとつ土地調査事業の歪曲である。東拓の血のにじむ開発事業まで歪曲する浅ましさには脱帽する。
それに、日本の教科書を誤っていると決め付けている者が一部にいるが、扶桑社の教科書は世界どこに出しても恥ずかしくない中立的教科書であることは読めば分かる。あのかつての左翼・田原総一郎もそのことを再三主張している。読みもしないで勝手なことを抜かす輩には猛省を求めたい。読んでも誤っているというのなら、それはイデオロギーのせいであって教科書のせいにするのは責任転嫁だ。断言するが、扶桑社もみんなが使う山川も歴史に誤りは一切ない。むしろ、インドネシアがいかに日本を歓迎していたかの記述が抜けている点を見ても、扶桑社の教科書が一番中立なのである。韓国の教科書など笑止千万の嘘しかない。たとえば、千回侵略されて千回撃退したという話など噴飯モノである。千年属国史の朝鮮にそもそも自律史観など存在していない。だから下らない嘘で塗り固めているのだろう。そして勿論、韓国の歴史大偽造は中国にまで及ぶ。しかし、中国は「高句麗史と渤海史は中国の地方史である」と雷鳴のように一括し、確かにどう見ても中国に利があるので韓国は沈黙するしかない。
たしかに日本は中国に対しては非がある。実数は2万程度と言うのが世界の通説だが、南京虐殺も客観的にはあっただろう。無論、6兆の援助と20回にも及ぶ謝罪で解決済みだが。しかし、朝鮮半島は違う。日本は宗主国としては世界一の善政を施した。おかげで清の奴隷だった朝鮮は米の生産量2倍、創氏改名による奴隷解放、しかも破綻していた韓国政府に援助をし続け数十年間で50兆も援助した。
批判するのも馬鹿馬鹿しい本だが、ぜひ黄文雄さんの本を何か1冊でも読んだ後、これを読んで欲しい。いかに腐りきった下らない内容か吐き気とともに理解できるだろう。
紙の本
中韓の歪んだ歴史観そのもの
2005/06/22 11:24
15人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:としりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
まったく呆れてしまった。これが「3国共通歴史教材」とは。これでは、中国・韓国の主張する歴史そのものである。実態以上に日本を悪く書きすぎている。
そもそも、日中韓共通の歴史教材など、作ろうとする方が無理なのである。
日本と韓国の歴史をめぐる主張の違いについては、日韓の政府肝いりで行われた日韓歴史共同研究の研究成果を見れば明らかだ。ホームページ上で公開されている長大な論文集である。特に近現代史部門では両国の研究員の主張が真っ向から対立している。日韓の歴史認識はそれほど違うのである。なぜかと言えば、日本の研究者が比較的第三者的立場で分析するのに対して、韓国の研究者は民族感情(支配されたという被害者感情)が先に立って冷静に歴史を分析する目を曇らせているからだ。両者の主張を比較すればそれがよくわかるのである。
一方、日中の歴史認識は、日韓とは違う意味で一致しない。中国側が主張する南京大虐殺の犠牲者30万人など、何の根拠もない数字をあげて「正しい歴史認識」と称する。日本側が史実に基づいて反論すれば、「妄言」「やっぱり日本は過去を反省していない」などと主張する。そのような現状で、どうやって共通の歴史教材を作ることができるのか。
本書は、中国・韓国が主張する歴史に日本側が迎合しただけの、中韓2国の歴史教材である。
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