投稿元:
レビューを見る
世間の常識・通念というものは、必ずしも正しいものとは限らない。民主主義を謳う現代社会でさえ、言い換えれば「多数決なら悪も正義になりうる」社会だ。それが、部落民が世間から厳しい目で見られていた時代ならなおさらであろう。瀬川丑松のとった行動はそう考えると本当に勇気のいる行動であると言える。小説技法においても自然主義という文学界の変革を起こそうとした藤村と、その発想はどこか似ているではないか。
投稿元:
レビューを見る
出来る限り多くの人が読んでこの問題について考えていただけることを望みます。部落差別は過去のことではありません。今もまったく消えてはいないのです。私はその実際を知っています。ぜひ、考えてみてください。
投稿元:
レビューを見る
「人は平等」って言っても絶対こういう差別の感情って今もどこにでもあるんだろうな。本編中暗さが徹底してるのが良い。丑松を通して見る世界がすごくリアル。
投稿元:
レビューを見る
部落差別問題。日本人なら知らないと絶対に恥。
作品としてはラストがちょっと納得いかないけど、でも『破戒』のシーンは切なくてどうしようもないです。
投稿元:
レビューを見る
何度でも読み返したいと思う本のひとつ。最後の丑松の行動は人によって意見が分かれそうですが、私は彼なりの「自己解放」を感じられた気がして清々しさを感じました。個人的には好きな終わり方でしたね。
投稿元:
レビューを見る
部落差別について書かれた作品。是非、読んで考えてもらいたい。しかし、最後の主人公の行動には賛否両論があるようで、納得は出来ない。
投稿元:
レビューを見る
日本のリアリズムのさきがけらしい。読み応えあるけど入り込みやすく、読み飽きない。面白かった。最後の講評が辛辣。笑
投稿元:
レビューを見る
読むのに少ししんどいかもしれません。でもこれは一度は読んでおいた方が良いお話だと思います。差別という残酷な社会の中で、悩み苦しみ結局はアメリカに渡るという結末に少し物足りなさを感じましたが、それは私が今、この平和な世の中に生きているからなのだと思うと、いろいろと考えさせられるところがありました。
投稿元:
レビューを見る
島崎藤村の描く、部落差別問題を扱った作品。やはり日本人ならば、日本に根付く差別問題は知っておくべきではと思います。主人公が戒めを破るかどうかで葛藤する。その経緯が描かれることで、「破戒」ということの重みの片鱗にでも触れられる気がします。
投稿元:
レビューを見る
爆笑問題太田さんが、高校時代に読んで読書のきっかけとなった本。
最初は昔の文章に慣れなかったけど、慣れてしまうとすいすい読めました。
最後の破戒のシーンはとりあえず読んで欲しい。丑松の決心は、私なんかが考えているよりも、もっとすごいことなんだろうなあ。
投稿元:
レビューを見る
家にあったので久々に読み直してみました。
「同じ人間なのに、日本人なのに差別される」
こんな時代もあったんだとつくづく思わさせられる。
今はいい時代だなと改めて痛感。
主人公の差別のことよりも、色恋、周りの同じ境遇の人たちの描写、が多く含まれていますね。
投稿元:
レビューを見る
読んでおくべき本だと思う。当時の差別問題を知るためとかそういうの抜きにしても文学としてとてもよい作品だと思った。主人公の弱さとか人間関係とか。読み応えあり。
投稿元:
レビューを見る
明治後期、部落出身の教員瀬川丑松は父親から身分を隠せと堅く戒められていたにもかかわらず、同じ宿命を持つ解放運動家、猪子蓮太郎の壮烈な死に心を動かされ、ついに父の戒めを破ってしまう。その結果偽善にみちた社会は丑松を追放し、彼はテキサスをさして旅立つ。
投稿元:
レビューを見る
高校の時に読んだ。今は読み返すとどうなんだろう。同和問題を抜きにして、文章表現が素晴らしく、頭にイメージできる表現が美しかった。その後島崎藤村の別の作品を読んでもパッとこない。
投稿元:
レビューを見る
藤村の意気込みが感じられる作品です。タイトルから醸し出される威圧感に高3までよまないでいたのですが、もっと早くよめば良かった・・美しい文章を駆使して、人間が生み出した醜い差別を表しています。