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プラナリア みんなのレビュー

文庫 124(2000下半期)直木賞 受賞作品

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みんなのレビュー381件

みんなの評価3.6

評価内訳

高い評価の役に立ったレビュー

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2005/10/12 18:50

プラナリア・・・幸せになれない存在と意識

投稿者:ひまわりまるこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

新刊書の方には15の書評が付いているようですが、あえて読まずに書こうと思います。 昔から、私は文庫本書評しかしないし、書店に寄っても新刊書コーナーを通り過ぎて文庫本コーナーへ引き寄せられる(選択の幅もありそうで、、、)習慣があります。 お小遣いの足りなかった子供のころの名残りとも言えるし、持ち運べる手の平サイズが好みと言いつつ、結局公園のベンチや待合室や車中よりも自分の部屋で文庫本を読んでいる、読書家ではない文庫本好きだからです。
で、本題。 乳癌の進行状態と平行して精神の癌が進行し、ずるずる引き込まれてゆくように不安定の度を増してゆく主人公。 ああ、これは私かもしれないと感じる女性もいれば、乳癌の経験もなしでこんな不幸な感覚は持てないわと言う健全な女性もいるかもしれないけれど、決して乳癌と女性をテーマにした小説ではない。
幸せになれない存在、、、依存なのか適応に問題があるのか、無意識領域での基本的信頼感の欠如、生きずらさを常に感じている人間が引き篭もりもせず社会に出ている悲劇と言うべきなのか? 懐疑心が強く愛されても不器用にしか応えられず、同調出来ずに相手から敵意を引き出してしまう女。 バランスがとれず、右の羽を切り左の羽を切りして血を流しながら飛び続ける鳥のようだ。
プラナリアの『再生』と『分裂』は主人公の精神状態を解く鍵となる。 生の痛みは減ることなく、再生しては分裂増殖してゆく苦悩。 再生のきっかけは恋人であったり、永瀬さんという人であったり、それでも分裂が始まる頃には誰も手を出せなくなる。 プラナリアの宿命、意志のない命のように、分裂は止まらない。 分裂自体が運命となる。 だから、「乳癌は私のアイデンティティ」と言いながら、乳癌にも精神の癌にも真っ向から向き合おうとはせず、恐いもの見たさの子供のような態度をとってみたりする。
自己嫌悪は自己欺瞞からくるのか? 自分自身を扱えずにパターン化した人間関係に傷ついてばかりいる危なかしさに肉体的苦痛が重なって、救われようとしては同じことの繰り返しで終わる。 それでも自殺を計ることなく生きるしぶとさに、彼女は自分を悩ます乳癌と、プラナリアと、自分自身とを、かけているのではないか。 生まれ変われるならプラナリアになりたいのではなく、彼女はプラナリアに自分を癌を見ていたはずである。

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低い評価の役に立ったレビュー

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2020/04/12 16:23

共感しづらい

投稿者:あおたいがー - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公たちがそれぞれ屈折したなにかを抱えているのだけれど、それにいまいち共感できず、作品にはまっていけなかった。
誰にでも心に抱えているものがあって、ぶつけどころのないものの出口を捜しているのだけれど、結局見つけられないままに終わってしまっているようですっきりしない。

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381 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

プラナリア・・・幸せになれない存在と意識

2005/10/12 18:50

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひまわりまるこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

新刊書の方には15の書評が付いているようですが、あえて読まずに書こうと思います。 昔から、私は文庫本書評しかしないし、書店に寄っても新刊書コーナーを通り過ぎて文庫本コーナーへ引き寄せられる(選択の幅もありそうで、、、)習慣があります。 お小遣いの足りなかった子供のころの名残りとも言えるし、持ち運べる手の平サイズが好みと言いつつ、結局公園のベンチや待合室や車中よりも自分の部屋で文庫本を読んでいる、読書家ではない文庫本好きだからです。
で、本題。 乳癌の進行状態と平行して精神の癌が進行し、ずるずる引き込まれてゆくように不安定の度を増してゆく主人公。 ああ、これは私かもしれないと感じる女性もいれば、乳癌の経験もなしでこんな不幸な感覚は持てないわと言う健全な女性もいるかもしれないけれど、決して乳癌と女性をテーマにした小説ではない。
幸せになれない存在、、、依存なのか適応に問題があるのか、無意識領域での基本的信頼感の欠如、生きずらさを常に感じている人間が引き篭もりもせず社会に出ている悲劇と言うべきなのか? 懐疑心が強く愛されても不器用にしか応えられず、同調出来ずに相手から敵意を引き出してしまう女。 バランスがとれず、右の羽を切り左の羽を切りして血を流しながら飛び続ける鳥のようだ。
プラナリアの『再生』と『分裂』は主人公の精神状態を解く鍵となる。 生の痛みは減ることなく、再生しては分裂増殖してゆく苦悩。 再生のきっかけは恋人であったり、永瀬さんという人であったり、それでも分裂が始まる頃には誰も手を出せなくなる。 プラナリアの宿命、意志のない命のように、分裂は止まらない。 分裂自体が運命となる。 だから、「乳癌は私のアイデンティティ」と言いながら、乳癌にも精神の癌にも真っ向から向き合おうとはせず、恐いもの見たさの子供のような態度をとってみたりする。
自己嫌悪は自己欺瞞からくるのか? 自分自身を扱えずにパターン化した人間関係に傷ついてばかりいる危なかしさに肉体的苦痛が重なって、救われようとしては同じことの繰り返しで終わる。 それでも自殺を計ることなく生きるしぶとさに、彼女は自分を悩ます乳癌と、プラナリアと、自分自身とを、かけているのではないか。 生まれ変われるならプラナリアになりたいのではなく、彼女はプラナリアに自分を癌を見ていたはずである。

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紙の本

色んな人生

2023/10/26 10:18

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:狂ったチワワ - この投稿者のレビュー一覧を見る

それぞれの生き様が良かった。
一人ひとりが丁寧に描かれており、引き込まれた。
しかし、一人ひとりの物語が短い

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紙の本

共感しづらい

2020/04/12 16:23

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あおたいがー - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公たちがそれぞれ屈折したなにかを抱えているのだけれど、それにいまいち共感できず、作品にはまっていけなかった。
誰にでも心に抱えているものがあって、ぶつけどころのないものの出口を捜しているのだけれど、結局見つけられないままに終わってしまっているようですっきりしない。

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2005/05/23 12:44

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2005/09/05 00:00

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2011/05/27 16:11

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2005/09/24 16:20

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2005/09/25 10:55

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2005/09/25 14:53

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2005/10/05 00:35

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2005/10/08 02:42

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2005/10/15 00:59

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2005/10/18 23:18

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2005/10/21 21:52

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2005/10/27 02:02

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