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遠くて浅い海 みんなのレビュー

第8回大藪春彦賞 受賞作品

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みんなのレビュー9件

みんなの評価3.9

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (4件)
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  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
9 件中 1 件~ 9 件を表示

紙の本

面白いことは認めた上で、やっぱりいやな結末だよな、って思います。いっそ続編が出ないように消し屋がいなくなったほうが良かったんじゃあ?

2006/09/08 20:43

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ヒキタクニオ、難しいですね。なにが、って作品を予想するのが。共通点はあるんですよ。ほとんどどの話にもヤクザが出てきます。当然、暴力も出てくる。ただし、それが前面に出る場合と、そうでない場合があります。で、私はこの本を誤解していたんですね。タイトルから、沖縄の海を舞台にした甘い展開をする話じゃないかと。
ところが違いました。bk-1の内容紹介は「殺し屋・将司は、新薬開発に成功した天願を消す依頼を受ける。その条件は、彼を殺すのではなく、自殺するように仕向けてほしいというものだった…。沖縄の海で天才と天才が対峙する、忌まわしくも哀しい血と記憶の物語。」となっています。これじゃあ『消し屋A』とは思いませんよね。むしろ『消し屋A』の続編とでもあれば即読んだんですが・・・
著者案内には書かれていませんが、第8回大藪春彦賞でもあるそうです。本の紹介は、出版時点で書かれると、その後更新がされないんでしょうね、あとから賞をとっても記載されない。いろいろ理由はあるんでしょうが、更新しておけばもっと売れるんじゃあないか、なんて思いますね。特に受賞直後は話題になるからいいですが、一年過ぎたらもう次の受賞作に話題が移ってしまう。それを更新で補っておきたいです。
閑話休題。ちょっと地の早稲田カラーが田舎臭いかな、それと海の色があっていないし、と思う装丁は石崎健太郎、これって写真じゃないの?という装画は伊藤桂司。とりあえず、目次を書き写しておけば、全体は
第一章 マリア像
第二章 蛇の道はハブ
第三章 天顔邸
第四章 異常値
第五章 ヒニタマ・ボーイ
第六章 実験
第七章 ゲーム
第八章 モアイ
第九章 商品
第十章 依頼
第十一章 遠くて浅い海
となっています。
主人公の現在の名前は将司、以前の名前は幸三。職業は殺し屋で、新しく買い換えた戸籍上は42歳。その彼が恋人というか相棒というか友人の蘭子と一緒に有明フェリー那覇行きに乗り込むところから話は始ります。で、彼らは見事に船の上で仕事を終えるのですが、誰にも気付かれないはずの二人のことを見破った人間がいます。
それが小橋川です。職業はおいおい明かされていきますから、書きませんが、彼が殺したいのが天願圭一郎、32歳、1973年生まれです。ということはお話は2005年、ということになります。で、彼の写真は数が少なくて18歳の時のものくらいしかないのですが、それを見る限り完全ぬ達観した大人の風貌をもっています。
それは彼が異常値を持つ天才であるからで、母・奈美恵は、圭一郎4歳のときに亡くなっています。彼はそれ以来13年間を、米軍と米国が出資している那覇のCDI研究所で育てられます。そして18歳の時、新薬の基となる物質を発見し、その特許を取り、モルモット生活と別れを告げます。
今では200年は働かないで楽に食べていけるだけの富を得て、沖縄の山原地区に広大な敷地を求め、そこに豪華な自邸を建てて、もう一人の異常児・13歳になる従姉妹の麻子と優雅に暮らしています。で、小橋川は天願を自殺というかたちで殺して欲しいというのです。理由は明かされません。
そして、殺人を請負った将司は、友人の蘭子を連れ、小橋川とともに天願の別荘に滞在することになります。勿論、彼が殺し屋であることは天願も承知の上です。最初から打ち解けた五人は、楽しい1ヵ月の共同生活を始めるのです。いつ、どのような形でその天国のような生活に幕が引かれるのでしょうか。
正直、全く予想もしない形で話は終ります。もう、続きは読みたくないな、私はそう思います。これでダラダラと続編が出るようであれば、私はヒキタを読むことはないでしょう。そう、それほどの結末です。勿論、一級の面白さであることは間違いありません。

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紙の本

沖縄の血

2005/10/08 21:30

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナカムラマサル - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公は消し屋の将司。
消し屋とは、「生きて来た人間の痕跡を消す仕事」。
著者の『凶器の桜」、『消し屋A』という作品には別の名前ですでに登場している人物だが、もちろんヒキタクニオを初めて読む方でも本書はじゅうぶん楽しめる。
冒頭、将司が暴力団の総長を殺すまでの鮮やかな手際にまず引き込まれる。
その後沖縄に逗留する将司に、一人の天才を自殺するように仕向けてほしいとの依頼が舞い込む。
その人物の名は、天願圭一郎。
18歳の時に新薬の基となる物質を発見した天才だ。
10代の頃の天願が、ヤクザの組を一つ潰す挿話が実に読ませるが、何と言っても将司がいかにして天願を自殺に至らしめるかが最大の読みどころだ。
天才対天才の火花散る闘いが堪能できる。
舞台が沖縄であるということが、本書において重要な役割を果たしている。
読後、『遠くて浅い海』というタイトルに込められた意味がひしひしと迫ってくる。

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2007/05/18 10:10

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2008/08/12 22:47

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2006/04/27 01:47

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2009/07/19 11:10

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2012/01/01 19:48

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2013/10/23 11:07

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2014/09/08 22:09

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