投稿元:
レビューを見る
押し付けがましい強烈な個性を発揮する登場人物が、殆ど出てこないからか、一寸変換するだけで現実の友人、人間関係に登場人物を置き換えたり、自分の中にそれぞれの登場人物の姿を重ねたりしながら読んだ。
肉体の強張りとは逆に、ほぐれていくココロと関係、嫌味のない素直で好感の持てる人物同士の会話、ココロの動き、一日の流れを「ただ歩く」という行動に乗せた文章は、真夏でも、梅雨時に読んでも、何度読んでも「爽やか」って感想になるんだろう(読者にもおまじないが効いたのかしら)。また、映画が公開されたらしいけど、舞台化しても面白いのではないかと思った。
投稿元:
レビューを見る
青春小説。うわー、やられたという感じ。作中の歩行祭ほど過酷ではないけど、こういう苦行のような変な行事がある学校に通っていたので、妙に強烈な懐かしさを感じた。主人公と同じ年齢の時に、自分も思ったことが文字として書かれていることもなんだか不思議。学生っていいな、と再認識。本当にうらやましい。この登場人物たち、皆カワイイよな、とか思っちゃうところが年とったということなのね。しかし、サワヤカな読後感だなぁ。
投稿元:
レビューを見る
自分の高校時代を思い出した。やっぱりマラソン大会があって、それなりにドラマがあったりした。甘酸っぱい思い出がよみがえって、きゅんとしちゃったよ。
投稿元:
レビューを見る
サワヤカですね〜〜!高校生が夜通し歩く学校のイベントでの話しなんだけど、高校生のときとかに読みたい!っていうか読んだから高校生に戻りたいっ!
しかし夜通し歩くのはちょっと無理!
投稿元:
レビューを見る
高校生が団体歩行80キロに挑む話。ただひたすら歩く。特に盛り上がりはないけど、心理描写が細かいところは、すごいなと思った。
投稿元:
レビューを見る
甘い。若い。青春。
でも夜通し歩くってのは、ないな(笑)「未来のために今を使うな」これ印象に残った。
投稿元:
レビューを見る
ノスタルジック。淡いです。本当に高校時代を思い出す。
メインストーリーはもちろん面白いですが、語られるサイドストーリーも高校生ならではで懐かしいです。
投稿元:
レビューを見る
結構好き。
貴子と融の微妙な関係
みんなの秘めた想い
青春だね
あたしも歩行祭やってみたいな
辛そうだけどw
投稿元:
レビューを見る
作中に何度も出ているけれども、そして解説にまで書かれているけれど、本当に、高校生たちがひたすら歩く、ただそれだけの話。
映画の宣伝用の帯には「高校生活のすべてを凝縮したような一夜に起こるささやかな奇跡!」って書いてあるけれども、奇跡…というほど、何か特別なことが起こるわけでもなく(だからあれを「奇跡」と呼ぶならば、本当に「ささやかな奇跡」)、何か事件が起こるわけでもなく…。
ただ、そうやって歩いていく中で、それぞれの登場人物がもっている悩みとか葛藤とかが、夜の闇に紛れて、だんだん顕在化してくる。
そういう話。
にしても最近、そういう話が人気っぽい。
最近映画になって、アニメもやってた『ハチミツとクローバー 』もまさにそんな感じだったし。
何も事件らしいことが起こらない、ふつーの日常の中で、登場人物の悩みとか葛藤とか恋心なんかが語られる…みたいな。
少し昔まではむしろ、何か特別な出来事とかが起こるようなドラマ性のあるものが好まれていたような気がするのに。
それがあたしの実感だけではなく、本当にそういう変化が起こってるんだとしたら、それはなぜなのかしら…。
山田昌弘(←「パラサイト・シングル」を提唱した人)のマネして言えば、経済の低成長期(あるいはゼロ成長期)である現在では未来に特別な希望がもてない、つまり、自分の人生には今後、ドラマのような特別ステキな出来事は起きない、とあきらめる(開き直る?)人が増え始めた…ということなのかしら。
で、それでも、特別なことなんかなくてもいいじゃん、日常だけでも十分ステキなことはたくさんあるじゃん、みたいな風潮になっている…ということなのかしら。
直感だけで書いてるから、ホントのところはよくわかんないけど。
話は変わって、それにしても、24時間で80km歩くってすごい行事。
最初に裏表紙のストーリー紹介を読んだときには、絶対そんな行事やりたくない、って思ったけど、なんだかそういうのも案外おもしろいかも。
あたしはめちゃくちゃインドア派なので、運動も大嫌いなのだけど、人生で1度くらい(3年間はさすがにイヤすぎる)体験してみるのもいいかもしれない、なんて思いました。
24時間は無理だとしても、今度実家に帰ったら、海まで(たぶん10kmくらい)歩いてみようかな。
投稿元:
レビューを見る
文庫が出たので再読〜。やっぱりこの本は「青春」だよねぇ。自分の高校時代を思い出したりしてほんのりしちやう一冊。ちょうど秋の行事でもあり、この時期にもう一度読めてよかったな。恩田さんのノスタルジックは本当に心地よいわ。別に盛り上がるわけでもなく、ただ「歩く」だけのストーリーだから、小さなエピソード達が秋色の彩りをプラス。大人になった今、懐かしさと微笑ましさで温かくなれる素晴らしい一冊だよね。決して80キロなんて歩きたくないけれど(笑)あ〜、いい読書だったなぁ。
投稿元:
レビューを見る
読みきりました!!めっちゃいいです!!
主人公は高3で、学校生活最後の行事「歩行祭」はただひたすら皆で80km歩くってイベントなんだけど。そんな中、主人公は密かにある賭けをする…。意外にハマる作品です。
2回読みましたw
映画化しているようですね。
投稿元:
レビューを見る
恩田陸の作品の中の世界はいつもとても淡々として穏やかだ。
そんな平穏な社会の裏に潜んでいる身の毛もよだつ恐ろしい真実に直面するとか、驚天動地疾風怒濤の出来事に遭遇するとか 、何か神秘的な力に導かれるとか、そんな感じに物語は展開したりしなかったり。この『夜のピクニック』は展開しないタイプだ。ただひたすら淡々と穏やかな時間が続く。いつしか私自身もその穏やかな世界の住人になる。登場人物達と一緒に歩き、困惑し、笑い、風を感じる。読み終わって本を閉じる時
まるで古いアルバムを閉じるような懐かしくて切なくて温かい気分になる。
投稿元:
レビューを見る
高校生活最後を飾るイベント『歩行祭』。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。
甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。
三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために−−−。
学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも貴子だけは小さな賭けに胸を焦がしていた。
投稿元:
レビューを見る
積んであったのでつい手が伸びた。ミーハー。
歩行祭、という聞きなれない、楽しそうなイベントの名前に、
まず興味を持った。会話や心理描写に高校生の持つ瑞々しい
部分がたっぷりあって、自分の学生時代には実際こんなイベントじゃなかったけれど、なぜか懐かしさを感じてしまった。
投稿元:
レビューを見る
なかなか面白かった。歩行祭。
高校の行事。一日かけて80キロ歩くという。夜勤明けに読んだんで、疲労困憊の中読んだ。主人公も疲労困憊、自分も疲労困憊。共感できた・笑
フルマラソンを走ったことあるのでその辛さとか身体の疲れ方ってのがよく分かる。そういう部分でもなんか自分も歩行祭に参加しているようで楽しめた。なんとなく、村上春樹のノルウェイの森に似ている感じがする。話は特に大きな事件があるわけでもないのになんか引き込まれていく。ノルウェイの森と共通する部分は登場人物に憧れに似た気分や登場人物が好きになってしまうところだと思う。
高見。ロックンローラー。面白い。いつかまた読みたいな。忘れた頃に。