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最高ですね。技巧も。
何度も読み返すひとつです。
ボロボロになったので、新たに購入しました。
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おともだちのyさんにお薦めしてもらいました。やばい!壮絶すぎるー!!
かなりおもしろかったー!!!ラストはほぼ徹夜の勢いで読み切りました。
悪女になりてぇー!!というのがまず第一コメントです。
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一人の女性について何人もの人間が語るという形の小説で、
肝心のその女性の言葉は本人の口からは語られない。
芥川の「藪の中」の流れをくむ小説手法。
ある人はやさしい人だったといい、
ある人はあんな計算高い女はいなかったといい、
ある人は初心な乙女だったといい、
ある人は天性の娼婦だったという。
おそらくそのどれもが嘘ではなく、相手にあわせて変幻するヒロインは実に魅力的で、
同時に人が人を理解するなんて所詮ほんの一面しか理解できていないのだと痛感する。
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爆笑問題の日曜日のラジオで使われているのを聞いていて気になっていたけど、やっと本を読んだ。
ある女について、彼女以外の人々・27人の証言から、彼女を知ろうとする。
女って怖い!
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会社の同僚にすすめられて読んだんですけど。
すごく印象に残ってます。
どっちなんだろう?って考えることができるオチが基本的に好きです。
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あらすじ
スキャンダルにまみれて謎の死を遂げた美貌に女実業家、富小路公子
彼女に関わった27人の男女へのインタビューで浮かび上がってくる、富を得ていく過程と、それに伴うかのように善悪様々な姿を持つ公子の姿
果たして公子は悪女なのか、聖女なのか…
公子の関係者へのインタビュー形式の小説
まるで万華鏡の様に、ころころといろいろな公子の側面が表れては消えていく
初めて読んだのが10年以上前なのだが、再読にも関わらずひきこまれるように読んでしまった
公子のバイタリティーには、ほとほと感心する
彼女は美しいものをひたすら愛し、そして常に自分に正直に生きていただけなのだろう
例え嘘であっても、自分が嘘ではないと心から信じていたらそれは嘘ではなくなる
嘘をつくときになぜバレるのかと言うと、自分が嘘を言っていると自覚しているからバレてしまうのだ
自分自身がその嘘を信じきってしまったら、絶対にバレない
虚言癖のある人は、嘘をついているなんて自覚はサラサラないはずだ
公子は常に自分に正直であったはずだ
虚飾にまみれていても、彼女には虚飾であると言う自覚はなかっただろう
悪女と言われて、公子は心外に思っているに違いない
私の心は常に私に対して正直であったのになぜ?と
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これは面白かったです。思わずメモを取りながら読んでしまった(汗
ある女性実業家が亡くなって、その人に対する評判なんかを、
何人もの人にインタビューしていく形で物語が進むんですけど、
単純に他殺か自殺かとかそういう問題だけじゃなくて、
彼女の評価が読み手の心の中でぐらんぐらん動くんですよね。
それがなんかハラハラドキドキで、いい感じでした。
一般文芸ってあんまり読んだことないんですけど、
これは良いです。
2010/1/30読了
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女性実業家富小路公子が謎の死を遂げた。
彼女はどんな女性だったのかについて、27人の男女がインタビューに答えていく。
インタビュー形式なので、必ずしも回答者が100%正直に答えているとは限らないし、一人の人に対するイメージって本当にそれぞれ違うもの。
人は自分に都合のいいことばかり言いたがるものだし、偏見だって持ってしまう。
それが余計に、富小路公子の正体をあやふやなものにしてしまっているのが面白い。
女性は「女」であることを武器にして生きていく。それは、悪いことなんかじゃない。当然のことだ。
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2012.02.08
一体真実は何だったのか。
富小路公子、という人は実際はどんなだったのだろうか。
27の視点から書かれているのがとても興味深く、そして、人によって途中で今までの話が二転三転してあれ?っとなるのだけれど、詐欺とかそういうの以外に関して言えば、人ってそんなものじゃないだろうか、と思った。
見る人によって、多少極端だが、悪女にもなれば善人にもなる。
内容は全く違うが、書き方が似ている『永遠の0』を読んでなかったらな~とちょっと思った。
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おもしろかったー!
一気読みしたけどメモを取らなかったことにちょいちょい後悔。たまに誰だっけそれ?ってなって戻ってしまったwww
小島くんの語り口が柔らかくて好きです。公子に対するスタンスで愛憎がぱっと変わってしまうのがまた。
男が騙されまくってる本でした。たぶん。読み返すときは年表つくってやりたいなぁ。
そういえばこの、インタビューしてる人はどなたなの?ふと疑問。
ほんとうのわたし、みたいなものを見失うというか、人間変幻自在すなあと思った。この人すげー
この人、夢見がちな少女のまま育ったんじゃ?とふと思いました。
「もっといい家に生まれ育ったんだけどわけあって貧乏な家に貰われて、苦労したけれども成功した私」を演出している気がする。
だけど清く正しくとか夢みたい、とか、実際他人に話すときはそういうふうに「夢みたいに」ふわふわ生きてきて幸せになったの、って話す。そういうのが理想だから。うまく言えないですが。
本心の苦労した~のほうは人を選んでる感じ。イメージつくりのうまい人だなあ。
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謎の死を遂げた女性実業家を、関係者の視点から描いて行く作品。すると次々と浮かび上がる彼女のいろいろな顔。悪魔だという人もいれば、神様だと言う人もいる。誰も間違っていなくて、誰も真実をしらない・・・。
決して人間の顔がひとつではないと言うことや、人によって事実はどんどん変えられるということ、人はそこまで信用に値する生き物ではないということを痛烈に知らしめている作品。うそで塗り固められた彼女の実体って?
高校のころから有吉佐和子作品は好きだったけれど、読んでよかったと思える一冊でした。
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正直に嘘をつかないで生きているのが、物凄く不器用なことのように思えてくる話。
器用に美しさを纏って生きる女...こわい。
なのに、憧れる。
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むっっちゃオモシロカッタ
1日で読んでしまったよもう
主人公が登場しない話
図書館で適当にえらんだ(タイトルにひかれた)んやけど 大当たりです
めっちゃおもしろかったあああ
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人公が一度も登場せず、彼女の人生に関わった様々な人物のインタビューで進む物語。女は嘘をつくときそれを真実だと思い込むから見破れない、と言うけれど、それを肥大化させた主人公が興味深いし、ひどい話がたくさん出てくるのになぜか嫌な読後感がない小説だった。
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本人の死後、彼女を知っている人間へインタビューを1つ1つあげていく。
しかし、そうしていく中、多面性が見え、どの男の前の彼女が本当の姿なのか分からなくなっていく、、
意図的に最後まで分からないのが、より面白かった。
構成など、よく出来ていて、読みはまっていく作品。
男性が読むのはオススメしないかも。。
女性不信になりそうw