投稿元:
レビューを見る
解説が秀逸。
“自分の抱いている違和感(差異)を自分で言葉にできたとき、初めて自意識が生じ、表現することが可能になる。正確に内面を語ることで、敏子は自我を獲得した。”
投稿元:
レビューを見る
自分がこうありたいという自分と現在の自分の間に、大きな隔たりがあるというのは誰しもが経験したことがあると思います。
誰もが悩むことを老後前の女性に託して描くというのがなかなかできないことだと思いました。
投稿元:
レビューを見る
夫と共に生きてきた、ほとんどの主婦は、このような感じなのじゃないか?
突然の別れに、悲しみ、後悔し、憤り・・・
そして残るのは、一人になってしまった、という不安。
それをふっきるには、開き直るしかないのだ。
投稿元:
レビューを見る
夫が死んだ後のゴタゴタの中で、59歳の妻は新しい人生を切り開いていく。
しかし、桐野夏生の描く人間関係はリアルで重い。疲れる。
投稿元:
レビューを見る
夫の愛人と修羅場を演じるなんて、これが自分の人生なのか。こんなにも荒々しい女が自分なのか。カプセルホテルへのプチ家出も、「あなたをもっと知りたい」と囁く男との逢瀬も、敏子の戸惑いを消しはしない。人はいくら歳を重ねても、一人で驚きと悩みに向き合うのだ。「老い方」に答えなんて、ない。やっぱり、とことん行くしかない!定年後世代の男女に訪れる、魂の昂揚を描く。第5回婦人公論文芸賞受賞作。
もしかしたら誰にでも起こりえる出来事かもしれませんね。
とても身近で、想像に安く、そして、自分を戒めたり、考え直したりしないといけないのかなぁ。。。
なんてことも考えてしまいます。
なるほど!です♪
投稿元:
レビューを見る
ほんの少しお金に余裕のある家庭に残された人のお話でした。
桐野節のぐろいものがなくサラッと読めた。
すべてがすべてきっちり解決しないところがなんだかリアリティーがあって楽しかったです。
投稿元:
レビューを見る
◆あらすじ◆
夫の愛人と修羅場を演じるなんて、これが自分の人生なのか。
こんなにも荒々しい女が自分なのか。
カプセルホテルへのプチ家出も、「あなたをもっと知りたい」と囁く男との逢瀬も、敏子の戸惑いを消しはしない。
人はいくら歳を重ねても、一人で驚きと悩みに向き合うのだ。
「老い方」に答えなんて、ない。
やっぱり、とことん行くしかない!
定年後世代の男女に訪れる、魂の昂揚を描く。
投稿元:
レビューを見る
いつ宗教絡みが出てくるかと思ったけど、純粋に人間関係と敏子の人生再出発の話だった。
60代前後の人間って本当にこんな肩に力が入って、一生懸命なんだろうか。ちょっとのんびりしてもらいたいものだ。
人の噂話ほどエネルギーになるものはないのだろうか。
ちょっと将来を思い浮かべて戦々恐々とする。
投稿元:
レビューを見る
年齢的に主人公の心境に同化したり共感したりは出来なかったけど
60歳前後の男女でもこういう心境になったりするんだと
面白かった。
確かに今の60歳はおじいさんおばあさんと呼ぶには申し訳ない
くらいお若いし、みんなもう少しで死ぬかも?とは少しも
思っていないだろう。
だからある日60歳前に突然亭主が死んで、第2の人生、自分だけの人生がはじまった時の戸惑いなどははかりしれないだろうが、
そんな様子がとても分かりやすく面白く描かれていて
映画化されるのも当たり前。
是非映画見てみたい!
投稿元:
レビューを見る
59歳なんて、まだまだ若い、きっと気持ちはアラフォーの今の自分と大して変わらないんだろうなあって思う。
投稿元:
レビューを見る
専業主婦のままでいるのも、とても怖いことなんだな、と。
子供はとてもわがままだし、亭主は何をしているか、わからないし。
人間、自立するのが大事であると痛感させられます。
投稿元:
レビューを見る
・59歳にして夫に先立たれた主人公の立場が、6月に夫を失った自分の母親の境遇と色々似通っていたのもあって引き込まれて一気に読んだ。
・「若い人は驕っているのだ」という台詞が特に印象的。まだ何十年も生きるのに、子供達に年寄り扱いされ傷つく主人公の姿に、人生はまだまだ続くんだって事を実感させられた。あるところを境に老年が始まるわけじゃなく、今の自分がそのまま続いていくって当たり前の事を実感した。きっと今自分が思っている60歳とは違う、そんなに中身は変わらない60歳になるんだろうなと。
・自分も母親の事を、夫に先立たれ寂しいけれど孫に囲まれてそれなりに幸せな寡婦、として驕った見方をしていた事に気づき衝撃を受けた。衝撃を受けつつも、老いたあとにも続いていく人生を垣間見て嬉しくも爽やかに感じた。ラストシーンではやたらに感動してしまった。。
投稿元:
レビューを見る
今はそれほどではないかもしれないが、発刊当時はシニア世代が主人公ということで大分時代を先取りした小説ではなかったか。主人公に言わせれば私はまだまだ若者ということになるだろうけれど、私も人生の先取りということで、子育て、子育て後、老後の葛藤等を体験することができ、なんというか非常に勉強になった。誰かに依存することなく、自分に責任持って楽しく人生を渡って行きたい。今からやたら不安になることはないけれど、絶対来る老後に対してちゃんと目を据えてこれから生活を営んでいきたいなと思った。
投稿元:
レビューを見る
上下巻の間に、随分と主人公の女性はたくましくなりました(笑)。
よく頑張ったと言ってあげたい。最初の頃オロオロしていたのが
懐かしいです。
投稿元:
レビューを見る
寡婦になって気づくこと
長い間裏切られていたとしても
それでも亡くなった夫を最後には愛しいと思う
そんなことあるのか!とおもた。
でもなんだか自分のじーちゃんも、
ばーちゃん死んでからデートとかいってたな~とか、
60過ぎてから恋できるのもいいなあと思った。