サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

それってどうなの主義 みんなのレビュー

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー14件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (5件)
  • 星 4 (6件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
14 件中 1 件~ 14 件を表示

紙の本

このタイトルだけで人が寄ってきます。すばらしいセンス。斎藤の主張はある世代特有のものなんですが、右傾化をしている今の日本人には、非国民と受けとられるかも

2007/06/26 22:06

20人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本をもってお客さんのところに言っていたら、相手の方がカバーをじっと見ながら「『それってどうなの主義』ですか」と一言。そのあと、何が続くかと思っていたら、それでお終い。どうも、その人は斎藤美奈子については何もご存知ないようで、ともかくタイトルとカバーデザインに惹かれたようです。
で、日の丸を逆手に取ったのであろうインパクト溢れるブックデザインは祖父江慎一+コズフィッシュ。このカバー故に、殆ど話もしたことがない人まで私のところに惹きつけられるようで、装幀の重要さを再認識させる御仕事でした。祖父江さん、エライ!
で、『たまには、時事ネタ』に続く社会を扱った本です。ま、内容的にはこの本に収められている文章のほうが古いのですが、こと社会問題については時の流れるのが遅いのか、むしろ今のほうがしっくりくる記事が多いようです。北朝鮮による拉致問題なんて、日本人自身が強制連行にダンマリを決め込んでいるせいもあって一歩も動いていないし。それに日本右傾化の布石は、斎藤の文章が書かれる前に、国民にその内容が知らされることなく国会で打たれてしまったし・・・
当然ながら斎藤のスタンスは『たまには、時事ネタ』と変わりません。ご本人は、いわゆる世代によるくくり、について否定的ですが、やはり斎藤の視点は時代の枠を超えることはありません。そういう意味で、彼女の年代以上の人には、ある意味、驚くような内容ではありません。ただし、肯きながら「そうだよ」と呟く同世代の人は多いのではないでしょうか。
そして、若い人には新鮮だと思います。現在、マスコミ自身は意図的な迷走状態にあります。報道は一方的で、自主規制でがんじがらめ。広告主のゴキゲンばかりとっていますから、特に20代前後の人は、自民党が着実に推し進めている多方面にわたる改革の裏の、というか本当の意味をしりません。それを斎藤は分りやすく解き明かします。
まず、日の丸、君が代、です。私は国民投票で現在の日の丸、君が代が本当に日本の国旗、国歌として相応しいか、決めるべきだと思います。まず、意味も不明なら、流れるのを聞いても葬式にでているような気分にしかならない暗い曲調の「君が代」を止める。そして胸を張りたくなるようなものに変える。シンプルだけが売り物の、弁当国旗も変える。作曲やデザインは公募。
それから北朝鮮の拉致問題です。拉致被害者の会の人たちは、まず日本人が過去に行なった強制連行について一切発言をしないようですが、何故でしょう。それに、安易に制裁、制裁、といいますが、それって要するに「私たちの家族のために戦争してくれ」っていってるのと同じでしょ?
自民党が彼らを盛んに表に出すはずですよね。拉致被害者の会、を使って軍備を正当化できますもの。しかも、会の人たちは絶対に日本人が過去に行なったことには触れないから、こんなに都合のいい存在はない。台湾も中国も朝鮮も、第二次大戦前は日本の植民地だから、その人たちは日本人である、国民だから強制連行ではない、という政府の理屈に日本人は何も感じない。
そりゃそうでしょ、マスコミがそれを説明しないんだから。する時だって、一回やればお終いだし、キャンペーンを張れば、馬鹿みたいに同じことばかり言って、物事を風化させる。その不器用さは、市民運動にも共通して、結局、自民党、戦前の日本復活を狙う勢力の密かに打つ手に負ける。
繰り返しますが、私たちの世代の人が分ってはいるけれど、なんとなく言わない、それを素直に語った本です。特に、天皇制について、いずれ無くなっちゃうだろう、とスパっというあたり、今のマスコミや国会議員には絶対に出来ません。でもね、私たちは密かに思っているんですよ、どーなったって私たちには少しも影響しないって。そういう、口には言えない真実を、サラリと語った本、そういえるんじゃないでしょうか。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

表より裏、正論より邪論、同調よりも反転を!

2007/03/16 09:41

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:編書房 國岡克知子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

斎藤美奈子さんの本のタイトルはいつも考えつくされているが、今回の「それってどうなの主義」も面白い。本が売れるには「タイトル」の勝利が絶対必要だ。中身の薄い本であってもタイトルで飛びつくことはある。例に出して悪いけど『サラリーマンは2度破産する』(朝日新書)などは典型的。タイトルにひかれて「面白そうだな」と思って読んでも中身はたいしたことない。けれども、タイトルがいいから実力以上に売れるのだ。その意味で本書を“タイトルは勝利しているか”という視点でみてみると合格。人間でもモノでもブランド品になるには絶対にごまかしのきかない品格が必要だ。その意味で斎藤美奈子さんの文章はブランド品といっていい。中身の面白さは保証できる。
ところで、本書のタイトル「それってどうなの主義」はどんな意味か。あとがきに「日本語の裏側と日本列島の裏側。両者に関連性はないものの、私に表より裏、正論より邪論、同調よりも反転を好む傾向があるのは事実で、他の媒体に載った文章も、集めてみればどことなく似ている。その傾向をひと言で表現したのが本書のタイトルということになります」とある。そうか、裏側か。
ここにはいろいろな媒体に十年あまりにわたって書いた、ナショナリズム、ファッション、男と女の文化、教育、言葉などに関するエッセイが集められている。このエッセイ集に一貫しているのは、何か変だなあと思ったら「それってどうなの」と口に出す姿勢。口に出してつぶやいてみるだけでもその効能はあるらしい。
効能その一。頭を冷やしてくれること。“人生の中で重要な決定を下すとき、大きな波に呑まれそうになったときには、「それってどうなの」と自問する。そうすれば自分を取り戻す時間を与えてくれる”と記されている。ほんとにそうだよな、とつぶやく。最近、人生の重要な決定に失敗続き、連戦連敗のわたしはもっと早くこの本を読みたかった。二つめの効用は“暴走を止めるブレーキ”になってくれること。そして三つめは“引き返す勇気”を与えてくれる、というのだ。
読み進めていくと斎藤節(皮肉、やさしさ、ユーモア、意地悪)が相変わらず健在だ。「感動させたい症候群」では小泉純一郎元首相の「感動した!」をからかい、日本全国、感動した!症候群をばっさり斬る。「TとA」では、オウム真理教出家信者と監視小屋の住民のふれあいについて、驚くようなことを紹介する。「駒子の日本語」では川端康成の『雪国』に疑問を投げかける。駒子の言葉は東京の麹町あたりに住む若奥さんの言葉づかいではないか、と。「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」(川端版『雪国』)は「駅長さん、私らて。なじらね。」(斎藤訳『雪国』)だそうだ。そう、斎藤美奈子さんは新潟出身。この本は日本語の言葉にも鋭い視点でのつっこみがいっぱい。
言いにくいことだらけの世の中だけど、とりあえずこの本をまねて「それってどうなの」と小さな声で口にだして言ってみる。すると、不思議なことに、ささくれだっていた心がやさしくなる。特に小声でぼそぼそと唱えると効果的、と著者は記している。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

これって必要だよね

2010/07/17 11:54

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:良泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

毎年のように総理大臣が交替し、給料やボーナスは一向にあがらず、子供を生みたくても育てられないと感じている若い夫婦が増え、いきなり馘首に合う人が後を絶たない。
無差別殺人や狂信的な犯罪が増え、子供を虐待する親の事件は連日のように報道され、逆に親を殺戮しようとする子供がニュースの俎上にあがる。
学校ではいじめが多発し、職場ではパワハラやセクハラが横行し、老人世帯までが老老介護で疲れ果てている。
年間3万人以上の人が、国の助けを受けることなく傷心の果てに自殺する。そうでなくても、老人の独居世帯で待ち受けるのは孤独死。
こんな状態の国、現代の日本が、「生き易い国」であると言えるわけがない。少なくとも、「ベスト」の状態からは、かなりほど遠い。
そして、この国のこの「アンバランス=不安定な状態」は、どうも年を追って大きくなってきているような気がして仕方がない。
どこかが狂ってきている。何かが歪んできている。その“狂い”や“歪み”の原因を見つけて、何とかしないといけない。
でも、その原因ってのはきっと、「あの時のこれ!」と言い切れるようなものではないんだと思う。
数多くのちょっとした間違いや、もしかしたら為政者の意図的な誤った誘導が、誰にも気づかれることなく、見つかることなく積み重なり、積層された結果の“狂い”や“歪み”なんだと思う。
でもそうであればこそ、この国のアンバランスは、その間違いが発せられた時々に、そのつど、誰かが声をあげ是正していかないと防げない。拡大を止めることができない。
著者の言う「それってどうなのよ!」が必要なのだ。
しかし、この「それってどうなのよ!」が、結構なかなか難しい。
その1。「それってどうなのよ、何かおかしいんじゃない。」って言えるためには、その“おかしいこと”に気づく必要がある。何も気にしなければ通り過ぎてしまいそうな日常、そこに向けて張り巡らせる自身のアンテナに磨きをかけておかないと。
その2。何かおかしいことに気づいても黙っていたのではダメ。大勢に流されることに慣れきった身を奮い立たせ、声を発する勇気を持たないと。
世の知識人と呼ばれるような人たちでさせ、なかなかできない、しようとしないこの小さな行動を大切に。
この国のアンバランスを拡大させないためには、必要だよね。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

ひらがなのちから

2007/10/13 23:17

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:半久 - この投稿者のレビュー一覧を見る

斎藤氏に「主義者」は似合わない。「○○主義宣言」も同じ。ところが、「それってどうなの」というミスマッチ風の語彙を冠することで、ご本人に似合った服に仕立て直してしまう。さすがです。『あほらし屋の鐘が鳴る』とかよりも(内容は悪くないですが)、ぐっとセンスアップしている。
「それってどうなの主義者連盟」を、略称「そ連」と呼ぶのも同じ。「それん」にある種の抵抗感がある身からすると、「おっ」と思わせられる。いとも軽やかに字替えで使ってしまう屈託のなさを、羨ましく感じてしまう。

《十年前と比べると、さわらぬ神に祟りなしというか、長いものには巻かれろというか、ものが率直に言いにくくなってるな、という気がしてなりません。》

私もそんな気がする。だからこそ、
《そうである以上、こちらにも何か「心の武器」が必要です。》
となる。そのための架空の連盟・架空のマニフェストではあるが、「そ連」どうでしょう?ということになる。

醒めた眼でみると「それってどうなの主義」は、「批判精神をもつことが大事」という古くからの戒めを、柔らかく言い換えただけだともいえる。
ただ斎藤氏は、同じ話の繰り返しを「聞き飽きた」と切ってしまう人でもある。私はそれは全面的には賛成しない。ケースにもよるが、同じことを何度でも繰り返して伝えていかねばならないことはある。しかし、仕込んだ酒は変わらなくても革袋を新しくした方が、耳目を引くためにはいいこともあるのだろう。
独特の表現センスをもった斎藤氏には、これからもユニークな惹句で、言論界を活性化していってほしいと思う。

本書の内容は、ここ10年くらいの間に、雑誌や新聞に発表されたエッセイをまとめたもの。その主張は、斎藤美奈子ファンなら大半がなじみ深く受けとめられると思う。収録にあたっては、後日談や註がかなり加えられている。これも斎藤氏の著書ならおなじみで、他の著者にも見習ってほしいところ。
今回も、たぶんに著者ならではの毒が振りまかれているが、これまでに何冊も接してきたためか、その毒にも慣れてしまった。展開を予想できるため、インパクトが薄れてしまっているものもある。
いい意味での芸のマンネリも否定しないが、ガラリと趣の変わった文章もたまには読んでみたい気がする。贅沢な願望ですけどね。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

斎藤美奈子、色んなものにあれこれと、いちゃもんをつけてみる

2008/12/29 20:11

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 斎藤美奈子さんって色んな仕事をされていますが、
多分、某大手新聞の文芸書評も担当していて、書評家としてが一番有名なのではないでしょうか?
斎藤美奈子さんのエッセイです。ここ何年間かの雑誌、新聞、その他の記事を
集めて加筆(自身によるつっこみ&訂正&補正&補強)、再編集され一冊の本に纏められています。
因みにブック・デザインは、"情熱大陸"にも出ていた祖父江さんがやっています。
(白水社って祖父江さんみたいな価値感とは、正反対だと思っていたけど)
 時事ネタは、流石に、そういえば、そういうのあったなぁって言う感じで少し古さも感じられますが、
色んなものをばっさバッサと斬りまくっておられます。

 面白いなぁっと思ったのは、斎藤さんが言うところの"一億総親戚化"ですね、、。
日本は、よくみんな顔見知りの村社会なんてよく言われますが、
それをさらにもう一歩進めた感じでしょうか?。
 後は、新潟出身ということで、新潟日報で掲載されていたテキストですね、、。
小さな新潟ネタが結構あるのですが、ローカルさが逆に新鮮です。
  
 よくこういうエッセイって一つぐらい、それって言い過ぎだろうとか、
ちょっと暴走しちゃったなぁというのが、あるのですが、
本書は、それが、一つもなかったです。
それも、多分本書の主旨、それってどうなの?と
一応、止まって再考してみるという主旨から、過激さに繋がらなかったのだと思います。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2007/02/26 21:05

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/05/17 07:07

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/09/13 12:13

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/10/05 17:52

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/11/07 10:34

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/08/08 13:45

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/01/19 13:04

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2013/08/11 11:12

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2016/04/13 22:49

投稿元:ブクログ

レビューを見る

14 件中 1 件~ 14 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。