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『どうやら女というのは、剣を持たずに斬り合いができるらしい』
芹沢の愛人・お梅、平山の恋人・吉栄、八木・前川家の両女房に島原の糸里天神。
女達の運命と新撰組の内部抗争が複雑に絡み合い・・・
近藤派と芹沢派の間で揺れる永倉新八。
真の侍・芹沢鴨に恐れを抱く沖田総司。
鬼の冷酷さで計画を遂行する土方歳三。
そして、とうとう実行に移される、芹沢暗殺計画。
愛する土方のため、芹沢暗殺の陰謀に加わった輪違屋糸里の決意!
そして、その愛する土方に、女一人で戦いを挑む糸里の姿に感動しました。
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大好きです!
個人的には「腹黒」な沖田総司がつぼ!
こんな感じに沖田総司を書いてる作品は珍しいかと…
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「小説」としてはかなり面白かったんだけどねー。
この土方や沖田が好きかというと、そうでもない(笑)。こんなのイヤっと、毛嫌いするほどでもないけど…
どちらかといえば、芹沢を「真の武士」として芹沢の側をあえて掘り下げた話だから当然かもしれない。
土方はものすごく聡明だけど、一面では卑怯な男で、高潔な武士の魂とは縁遠いという描かれ方。
また、この話の沖田は、親の愛を知らないせいか、かなり乾いていて醒めている感じ。芹沢暗殺のときには、既に病がかなり身体を蝕んでいて、諦観のようなものを身のうちに飼っている。
ていうか、下巻の後半になって唐突に「沖田視点」からのモノローグが出てくるようになって、ちょっと面食らった。特に芹沢暗殺の部分。
隊士のことばかり言及しちゃってるけど、主役はもちろん、上巻同様、新選組を取り巻く女たち。
女は刀を持たずに戦ができる、というのがテーマ。
この時代の女性たちは現代よりもずっと不自由を強いられているけれど、彼女たちなりの正義を貫き通す結末には、一種の爽快感がある。
特にお梅のキャラが独特で、彼女が芹沢と共にいかにして斬られたか、その軌跡を描いた話といってもいいかも。
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男と女、武士と百姓。同じ人でありながら、まったく違う生き物であることを、はっきりと見せられた気がします
「壬生義士伝」を読んだときから、浅田次郎が書く新選組の斎藤一がけっこう好きです
この作品では、永倉と斎藤の真剣のシーンがお気に入りです
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設定が面白いなとは思ったが、壬生義士伝、新撰組読本、一刀斎の設定がしっかりしているのに反してこの話は個人の設定がぶれている感じがあった。浅田次郎のほかの新撰組の話を読んでいなければこれだけで楽しめる。
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単なる斬り合いではない、それぞれの思いを巧みに描いていてとても面白い。小説ならではの醍醐味を感じる。
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すぐ読破!!
糸里と桜木太夫が同一人物なのは
無理あるよーな気がしますが。。
悪くはないよね。この本も。
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畏れ入ってはならぬ。ほんまのお侍に、ほんまのおなごが物を言うのんや。
「輪違屋糸里」というタイトルながら、主人公は糸里だけではないと思う。音羽太夫、吉栄天神、お梅などの女性も、芹沢・土方を中心にする新選組も、皆のそれぞれの生き様が描かれる。
決してハッピーエンドとは言えないけれど、女の強さを感じる作品。
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とても好きな作品です。糸里や吉栄、お梅達に女の生き方とか学んだ気がする。あと京都弁が素敵!!!芹沢や土方や沖田の今までのイメージとは違うのを見れて良かった!
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これまでの新撰組モノとは全く違った。
タイトルに登場する女性は『糸里』だけだが、何人もの女性が糸里と同じくらい重みを持って登場し、それぞれの立場から新撰組に様々な思いを持って接し、見送った。
それぞれの心の中は本当に優しくて暖かかったのに、それを通じ合わせることができなかった。
「そういう時代だったからね」という一言が、本当に重いと思った。
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危なっかしくて痛々しくて、可哀想で可愛くて。やっぱりヒロインはあの方なんですよね、一さん?(また怒られるような事言ってるな…自分。)しっかし今の文庫本って字が大きいです。
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新撰組近藤一派による芹沢鴨への「血の粛清」。これに「武士とそうでない者たち」という新たな構図を与えた事が凄い。そこへ男女の愛憎劇を絡めたあたりも、実に巧みで生々しい。
壬生義士伝の「男」と対をなす「女」の物語。合わせ読みすれば、幕末京都の風をより肌で感じることができる。
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幕末の新撰組局長暗殺事件。あれ、芹沢鴨って意外といい奴だったりする?いやいや…さすがとってもすごい人だったんですな。そして女には女の戦いが、戦い方がある!浅田流人情味溢れる作品!泣けます。
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これはやばかった!!
ラストとかずっと泣きっぱなしでした
切なすぎる…
糸里いい人すぎる
自分も含めあたしのまわりにこんなに他人のこと気遣える人いるのかなぁ??
なんだか自分主義になってしまっている気がします
この話はフィクションだし昔と今の違いではないのかもしれないけれど
私たちはいろいろなことに甘えすぎなのかもしれませんね
もっと自立して回りを気遣える人間になりたいです
自分を甘やかしちゃダメだね
そして生と死というものを見つめなおさせられました
現代では死に対する認識がなさすぎなのかなぁ
医療も発達したし昔に比べたら治安もよくなったし
命を軽んじてしまっていて
うまく言えないけれどこの本を読んでいろいろなことに対して価値観がかわりました
オススメ~(・∀・)
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今までの新撰組の概念を覆す作品。
芹澤鴨って実は頭のキレて良い奴だったのかも・・・?新しい発見が沢山。
フィクションなのかノンフィクションなのか分からなくなる。さすがは浅田次郎氏。想像力と引き込み方が凄い。