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「北の街」に続く、昭和初期の東京を舞台にした、令嬢と女性運転手のものがたり。推理あり、お嬢様の生活がわかり、時代が感じられました。与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」に対する主人公の考え方が、共感できました。そういう視点を忘れちゃいけないな、と。
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ベッキーさんシリーズ第2作。
前作よりも面白く読めたが、全体的に切なさが漂う1冊でした。
最後にベッキーさんの謎が少し解けたことによって、次作は更に重いテーマとなるのかな、と。
この世界観にどっぷり浸かって読むのは何だか幸せです。
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ベッキーさんシリーズ第2弾。
読んでるときはあんまり面白く感じないんだけど
ジワジワと後から面白さを感じる本です。
ベッキーさんの過去が少し見えてきました。
直木賞受賞の第3弾はどんな展開になるのだろうか?
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「街の灯」を読んだら、続きを読まずにはいられないのでした。
二作目でちょっとだけ、ベッキーさんの過去というか、背負っているものが分かって、なんだかベッキーさんがより人間ぽくなった印象
直接書かれてはいないものの、この背後に見え隠れする時代の波が、切ない。
英子さんもベッキーさんも、この時代の女性の印象よりもずっと凛としていてかっこいい。
与謝野晶子のあの詩への解釈はちょっと衝撃的でした。
でも言われてみれば、確かに。
思っていることを、素直には言えない時代だったんですね。さ、三作目も読まなくちゃ!
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「街の灯」続編。「ベッキーさん」の過去に迫る部分もちらりと垣間見えます。
やはり好きなのは表題作かなあ。でも全体的に、ミステリとして読むよりも(いや、ミステリには間違いないんですが)、この時代の雰囲気を楽しみながら読むのが良い気がします。このレトロ雰囲気にどっぷりと浸かるとちょっと幸せ。
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1作目よりも先によんでしまった・・・。残念。 英子さんの思慮深さ、謙虚さ、やさしさが美しく、印象に残った。いろんな意味の上品さを感じる事ができた素晴らしい本。この後さらに暗くなるであろう時代に英子さんとベッキ-さんはどのように前に進んでいくのでしょうか。
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「街の灯」の続編となる短編集
昭和初期、令嬢の花村英子とお付の運転手ベッキーさんが
謎を解いていくシリーズ第2弾
・幻の橋
お互いの祖父同士がいがみあっている恋人たち
ロミオとジュリエットのような二人の恋の相談にのる
英子お嬢様
・想夫恋
「あしながおぢさん」が縁で仲良くなった学友の失踪先を
探す英子お嬢様
・玻璃の天
ステンドグラスの天窓から墜落死した男は、殺されたのか
英子の推理が辿りついた切ない真相とは・・・
ベッキーさんの過去も少し垣間見える表題作
とても文学的というか上品な感じのする小説です
上流階級の人たちの暮らしぶりの描写は御伽噺みたいな
ところもありますが、舞台は昭和初期、日本が戦争という
暗い時代に突入していく社会背景のようなものも所々から
読み取れていきます。
引用されている文学などが私には難しく感じる所も
ありましたが、文章は読みにくいものではありません。
ミステリーということですが私にとって最大の謎はベッキーさん
今回はベッキーさんの過去が少しだけあきらかになりますが
まだまだ謎は残ります。
次回作で最後になるということですので、ベッキーさんの謎や
今回出てきた若い将校と英子の今後などに展開があるとうれしいなぁ~。
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令嬢の栄子さんと女性運転手ベッキーさんシリーズの第二弾
今回も二人?で謎解きに挑む。
第1話「幻の橋」
過去に悶着があって兄弟が絶縁している内堀家(銀行と電気製品会社)の孫同士の昭和初期版ロミオとジュリエットに栄子が相談にのり問題を解決していく
第2話「想夫恋」
失踪した同級生を探す為こよみや百人一首のうたで暗号をひもといていく
第3話「玻璃の天」
段倉の転落死にまつらる秘密があかされると同時にベッキーさんの悲しい過去が
総じての感想は前作と比べ読むのに時間かかった。何度も中断して一気には読めなかった。自分に学が無いせいだとつくづく思う。そのせいで2話目の暗号謎解きが面白く感じられなかった。ただこの当時の銀座風景の場面は毎回とても好き。3話のベッキーさんの過去と1話に出てきた将校と栄子の間が発展しそうな感じが次作への期待が高まる。
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こういう昔の優雅な日本にとても憧れる。
銀座の資生堂パーラーに行きたい。
ベッキーさんは相変わらず聡明で、さらに英子の成長が見られる。
前作をちゃんと覚えてたら登場人物がもうちょっとわかったのだろうなぁ、
勝久様ってどんな人だっけ…
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というわけで早速2作目も読了。
「幻の橋」「想夫恋」「玻璃の天」の三篇収録。
英子ってまだ14歳だったんですね~!
聡明な受け答えから、高校生くらいかと思っていました。
環境のなせる技?上流階級のお嬢様って大変だぁ。。。
古典文学の話がけっこうでてきて、北村さんの丁寧な日本語ととても合っている気がしました。
レトロな雰囲気がとてもよかったです。
最終話の「玻璃の天」がとてもミステリしていたのですが、こんなトリックが邪魔に感じるくらい。
北村さん的に入れずにはいられなかったのでしょうか。
このような大仕掛けのイメージがなかったもので、「こういうのも書くんだぁ」という新鮮な驚きはありましたが。
ですが、すでにミステリを期待せず、英子の成長物語として読んでいるもので。
邪道でしょうか・・・?
ベッキーさんの過去が少し明かされてきました。
次の最終巻ではっきりするのかな?
早く読みたいです。
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昭和の始めの、良家のお嬢様英子とその専任運転手ベッキーさんとの謎解きミステリー。
「街の灯」に続く第2弾です。
昭和版ロミオとジュリエットの苦境を救う「幻の橋」
暗号を残して消えた級友を探す「想夫恋」
少し変わった建築家、彼が作ったバベルの塔のような家で起こった転落事故は・・・「玻璃の天」
今回は以上の3編です。
英子の前に現れた軍人・若月さんも気になるし、ベッキーさんの正体(?)が徐々にわかってくるのも、なんだかじらされているみたいで・・・うーやきもきしちゃいます!
ベッキーさんの謎がすべて明らかになってほしいような、ほしくないような。
悩ましいですね~。
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昭和初期の良家に生まれた英子とその家の運転手・ベッキーさんこと別宮が謎を解くシリーズ。 謎解きが結構強引でちょっと興ざめ。Amazonでの評価が高かった分、期待が大きすぎたのか?
北村薫は評価高いけど、どうも主人公の女の子が若くて優秀すぎて嘘っぽく感じてしまう。
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「鷺と雪」を続きというか前作があるなと思い、図書館で探して借りたもの。さらにこの前があったとは。同じく短編3つ。でも「鷺と雪」の方が印象に残る感じ。やっぱ続けて読みたい。第1作目も読まねば。
与謝野晶子のくだりはなるほど、と思った。今まで弟サイドで考えたことがなかった。今はなき和室でこの詩を読み、我が愛する弟たちを思い、涙したことを今も覚えている。
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面白くて安心して読めましたが、意外性がなかったなあ。もう1つ何か抜けると、賞が取れるんだろうか。でも受賞作でよくわかんないのもあるしなあ。
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「街の灯」の続編。女学生の令嬢とお抱え女性運転手が登場する、昭和初期を舞台としたミステリ。女中や晩餐会など庶民とはかけ離れた世界にいながらも、心は真っすぐな英子嬢。寡黙だが有能多才な女性運転手のベッキーこと別宮みつ子さん。ふたりの活躍(?)が見どころ。漢文、古文、日本文学など文学的な教養があれば、さらに味わい深いものがあるだろう。自分は教養不足のため理解が不十分だが、それでも、この作品の格調高い香りを楽しむことができた。北村氏ならではのミステリ的仕掛けもさることながら、人の心の奥底に眠る闇、運命の理不尽さなど、苦味の利いた後味が良い。【以下ネタバレ含むため未読の方はご注意】「幻の橋」祖父同士の不仲のためにロミオとジュリエットのような悩みを持つ恋愛中の同級生。両家和解の兆しが見えたものの…。贈り物の掛け軸が無くなってしまった訳は?丁寧に読んでいれば、犯人がだれかはおのずと解りそう。「想夫恋」『あしながおじさん』が縁で仲良くなった友人。架空の人物を作ったり秘密めいた遊びをしていたが、その彼女が突然失踪してしまう。彼女の行方の手掛かりは暗号めいたメモにあるようだが…。「玻璃の天」新進気鋭の建築家の建てたお屋敷を見学しに行った二人。一見変哲のない外観に見えたが、外をぐるりと回る階段と見事なステンドグラスがあったりと凝った造りになっていた。天窓のステンドグラスには穴が開いており…。その後、不幸な事故が起こってしまうが、英子嬢が見つけたものは?謎多き運転手ベッキーさんの知られざる過去が明らかに!ええ〜〜っ?!ここで終っちゃうの?この先ベッキーさんはどうなるの?何事もなかったかのように、これまで通り運転手でいられるとは思えない。続きが早く読みたい!!