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里山摘み草料理歳時記 越後「桑取谷」の四季 みんなのレビュー
- 篠原 準八 (料理と文), 佐藤 秀明 (写真)
- 税込価格:2,200円(20pt)
- 出版社:東京書籍
- 発行年月:2007.5
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紙の本
日本人の心の忘れ物がここに詰まっています。
2008/04/18 22:07
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙に描かれている妖精のようなウサギのイラストがなんとも可愛らしい。
鳥獣戯画のウサギのようにリアルでありながら、羽衣のような衣服をまとっていて、里山にこんなウサギがいても不思議はないなあと思う。
副題に越後「桑取谷」の四季とあるように、新潟県の山中にある里山で一ヵ年の様子、風景を摘み草料理を紹介しながら、描かれたものである。
毎日、毎日、決まりきった朝食、代わり映えのしない昼食、酒がなければ胃袋に収まらない夕食を食べ、満員電車に揺られ、季節があるのか無いのか、窮屈な空間で過している人間にとって、ページをめくるだけでも清涼な山の空気を感じることができる。
そういえば、摘み草など最後にやったのはいつだろうか。
春先の土筆は子どもの楽しみであり、めったに口にすることもできなかった卵料理の一品として、土筆よりも卵食べたさに摘みに行ったようなものだった。新聞紙を広げて家族全員でおしゃべりをしながら土筆の袴を取るのも楽しみだった。
そして、囲炉裏端で箱膳に据えられた二、三品の肴に徳利一本の一葉など、この歳時記に収められている写真につい盃をつまみあげたくなるような気分に陥るが、長い年月に培われた里の食に豊さを感じる。
この歳時記は写された風景、料理も素晴らしいが、付けられた説明がおもしろい。
日本全国の様様な風習や特色までもが述べられて、地方文化の比較をすることができるが、果たして著者は新聞記者であったことに合点がいく。最終章に新聞記者から里山の素材を使った料理人になるまでの経緯が述べられているが、著者の豊富な知識と経験を生み出した半生記もなかなか興味深い。
昔、父方の祖母が裏山や畑でとれた野菜を酒の肴にしてくれたが、あまりの旨さに友人と二人で一升酒をぺろりと飲み干した事を思い出したが、88、89ページの花花の天ぷら、実にうまそう。
この歳時記は美味しい思い出を蘇らせるとともに、笑顔も取り戻せます。
紙の本
山野草の歳時記
2018/09/15 21:33
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
季節の山野草と調理のしかたを紹介した本。日本の原風景と暮らしをテーマにしたような感じです。
表紙のウサギがピーターラビットかと思って手に取ったら違った。シュットしたカッコイイ野兎。
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