紙の本
ネタバレあり
2022/06/09 07:59
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投稿者:どら - この投稿者のレビュー一覧を見る
因習にとらわれた島で起こる壮絶な殺人事件という設定がたまらない作品
島の支配者的な一族がじわじわ包囲網を狭めていく中、探偵役の式部が地道な捜査でこれまたじわじわと真相に近づいていく
犯行のおどろおどろしさに反するひたすら地味な展開とややこしすぎる人間関係ながら、ずっと引き込まれて読んでいけたなあ
ところが捜査がいよいよ行き詰まりどうするのかと思っていたら、とんでもなくやべえやつが突然出てきて(突然ではないが)一気に全てをやべえ形で終わらせてしまった
おおう…
細かいところは配下の人が全部報告してたのかなあ
まあ救いのあるエンディングでよかったと思います
もう一度読み返す気にはなれませんでしたが
紙の本
ミステリーでした
2019/10/12 15:50
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
「屍鬼」のようなホラーかと思って手に取ったらミステリーでした。
一応ハッピーエンドなんだろうけど、あまりスッキリしなかったなあ。
無駄にひどい殺され方した女性が気の毒。
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通勤用に購入したが,一気に自宅で読んでしまった.死体描写がかなりリアルで少しきついが,展開としては面白かった.だた展開は少し読めてしまった.
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作家葛木志保が失踪した。パートナーの式部剛は、過去を切り捨てたような彼女の履歴を辿り「夜叉島」に行き着いた。
その島は明治以来の国家神道から外れた「黒祠の島」だった…。
外部を遮断しようとする閉鎖的なコミュニティが舞台という点では『屍鬼』に通じるところがありますが、
『屍鬼』は人知を超えたものが話の進むごとに「在るもの」として物語が展開していくのに対して、
『黒祠の島』は主人公がそれを一切否定していくことで物語が進んでいく。比較的正統派の推理ミステリーです。
島に足を踏み入れるまで疑うことのなかった善悪の基準や倫理が全く通用しないということが読み手の不安を煽り、
恐怖を倍増をしているように思います。
著者は外部から切り離された舞台設定が秀逸。宗教や民俗学が絡んでくるところが自分好みで面白かったです。
ですが、中盤のテンポに退屈してしまい、ラストも淡々と語られ盛り上がりに欠けた気がします。
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最後の最後で「そう来るかー!」という展開。どうしても辻褄が合わなかった事たちが、一気ピッタリと合って・・・。式部と葛木の表面上ドライな、それでも信頼して分かり合ってる関係がとても好きです。
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怖いし暗いし・・・でもおもしろかった。最後まで葛木の行方が気になってた。死体の描写が怖すぎる。なんか実際見てる気分になる。もし自分だったらあんな閉ざされた島に一人で居座るなんて出来ない。色々疑ったけどあの人が犯人か〜・・・犯人は普通。でも馬頭の正体がエー!?ってなった。あとあんなしきたり、あり得るのか?この話は家系図を書かないと誰が誰か分からなくなるかと。あと全体の90%が会話文だった気がする。島民、結構ぺらぺら喋ったな。最後はなんかもやもやするけど一応安心した。(20080308)
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とにかく好き。こういうミステリーは好き。
とざされた閉鎖社会における信仰と住民の関係が丁寧に描かれ、その社会に踏み込む主人公の姿が時には健気で、時には滑稽で、そして勇ましい。
なにより、この作品の中の葛城志保が好きだ。主に主人公の思い出にしか出てこない人物の描写が鮮明で強烈だった。
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小野不由美さんの長編ミステリー。
序盤で何となく話のからくりが想像できる。
ただ読み進めていくと情報量が増えていき、逆に混乱してしまいました。
最終的に、主人公はただ振り回されただけって感じがしましたけど。。。ラストはけっこう意外な展開で面白かったです。
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島に多い独特の風土をうまく生かしたミステリーです。閉鎖社会のなかの「常識」というものが恐ろしかったです。こういう地方独特の話というのは苦手なんですが、あまり抵抗せずに読めました。最後に全ての帳尻があって、疑問が氷解した心地でした。
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スゴイ。すごすぎる。面白すぎる。
日本にこんなおどろおどろしいミステリを書ける人物がまだいたのか。
小野不由美といえば十二国記と魔性の子しか読んだことのなかったわたしに大きな衝撃を与えた作品。間違いなくミステリ畑の人なんだなと実感。
余所者には心を開かない島、廃仏毀釈のときから黒祠の島として解豸を信仰してきた島−。神領家にはその解豸をみはるための守護がたてられ、彼らは人とは見なされない。
宗教や信仰、思い込み、そういったものがからんでくる小説は大好物です。
とくに、普通の常識や法律が介在できない、隔離された場所で確立されたルールやその非常識さがイイ。
さらに言うならば、文章の上手さもかなり目につく。特に風景描写。空の色や風の雰囲気、そういったものの描写が映像として見えてくるほどリアル。
展開が二転三転、不気味な雰囲気の中であれこれ推理したりしながら読んでいくのは楽しかったです。
ちなみにわたくしの最初の推理は、「鬼を退治した行者が呪いに罹って代々血族に精神異常者が出るようになったんだろう」でした。なんだ呪いって(笑)アホか(笑)
しかし当たらずとも遠からずな推理ですね。
間違いなく最近読んだ中では京極以来の好きな類のミステリ作家。本格怪奇小説派だなあ。
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民俗学が好きなので、いかにも民俗! な妖しい雰囲気に読んでいてぞくぞくしました。陰惨な殺人事件をめぐる、いわゆる推理小説ですが、そこに「島」特有の信仰などが関わってきて、最高に好みでした。
推理小説としても面白いし、土俗の信仰の逸話も興味深かった。ミステリ長編で結末も犯人も分かってるのに何度も何度も読み返してしまうおもしろさ。
民俗の妖しい雰囲気がお好きな方は是非是非!
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孤島・閉鎖的な村人・不思議な信仰
材料としては大好きだけど
読後のインパクトが薄かった。
もっとじわじわ精神的に追い詰められたかった。
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最初は面白くてどんどん読めたんだけど、後半になって失速…。結末がちょっとな…そりゃないだろと思う部分もあって……。
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読了後、切なくなったのを覚えている。
こういった時代から切り離された所での話に目覚める切欠になった作品です。
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屍鬼を一人称にしたらこんな感じ。みたいな。
周りの人は全員敵かもしれないという疑心暗鬼になりそうななんともいえない恐怖感が。
屍鬼よりはまだこちらのほうが現実的かなー。