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月蝕島の魔物 みんなのレビュー

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みんなのレビュー28件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (5件)
  • 星 4 (13件)
  • 星 3 (9件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
28 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

ま、えこひいき、っていうのは分かっているんですが、このお話ならシリーズ化認めちゃいます。世界に通じる冒険小説

2007/10/24 19:47

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

田中芳樹『月蝕島の魔物』(理論社2007)

私が大好きな理論社のミステリYA!装幀の素晴らしさはどの巻も同じですが、今回はカバーイラストが秀逸です。装画には、具象、抽象、写真利用、CG、など様々なパターンがありますが、ミステリYA!に、若い人なら誰もが好む洒落た本格的イラストが使用されたのは、今回が初めてではないでしょうか。

落ち着いた、セピア調の柔らか風合いは、19世紀半ば、ヴィクトリア朝の雰囲気をよく表わしていますし、描かれている人々の表情や服装も、これが古きよき時代の冒険小説だぞ、って言っているようで、実に好ましい。そんな装画は後藤啓介、マークイラストレーションは谷山彩子、ブックデザインはお馴染み岩郷重力+WONDER WORKZ。

日本人だけが異常に拘る小難しい本格ミステリーではなく血沸き肉踊る昔懐かしい冒険譚、楽しさではシリーズ中のベストかも・・・。ちなみに、英語のタイトル

Victorian Horror Adventures
The Devils of the Eclipsed Island

がついているのは、田中の生まれだけではなく、彼が目指す文学が、狭い日本という枠を越えて世界の誰もが楽しむものであることの現れだと思います。勿論、内容もしれに相応しく、意味も無く日本人が登場するといった我が国作家の手になる凡百の小説とは一線を画し、外人?だけが活躍します。海外を舞台にする以上は、ここまで割り切ってもいいでしょう、拍手!

カバー折り返しの紹介文は

「1857年、ヴィクトリア朝のイギリス。
当時、世間をにぎわせていたのは、
スコットランド近くにある月蝕島(ルナ・イクリプス・アイランド)の沖で
氷山に閉じ込められた謎の帆船が発見されたというニュースだった。
そんな中、クリミア戦争から奇跡的に生還したニーダム青年は、
姪のメープルとともに、大手の会員制貸本屋で働くことになる。
ある日、社長から言い渡された特命は、作家アンデルセンとディケンズの世話をすること。
超マイペースな二大文豪に翻弄され、きりきり舞いのニーダム青年をさらなる試練が襲う。
なんと、ジャーナリズム精神あふれるディケンズが、月蝕島へ行くと言い出したのだ。
かくして一行は不吉な噂に満ちた月蝕島へ向かうのだが・・・・・・。

物語の創造主・田中芳樹が放つ、極上のエンターテイメント。
ヴィクトリア朝怪奇冒険譚三部作の第一作!」
です。とりあえず、これ以上の内容紹介は不要でしょう。

全八章の本文に、あとがき、地図/関係年表、参考文献リストつく構成で、各章のタイトルはいかにも西欧のよき時代の小説風。例えば

第一章
氷山に閉じ込められた謎の帆船のこと
生還した兵士が姪と再会を果たすこと

第二章 
それぞれ悩み多き二大文豪のこと
大詩人の朗読が衝撃を与えること

と各々同じ字数の二つの文からなるものが八つ並びます。ともかく、いい人悪い人がはっきりしているのと、各人がうまく描き分けられています。こう書くといかにも単純化され過ぎてつまらない、と思われがちなんですが、007シリーズの面白さを連想してみてください。シンプルなことが足を引っ張らないのです。

欠点は、あっという間に読み終えてしまうこと。それと、エドモンドとメープルの年齢設定、特にエドモンドのそれがわかりにくいことでしょうか。従軍した経験などをよく読めば、31歳は妥当なのですが、むしろ25歳くらいのほうが相応しい気がはします。そうなると二人の関係ももっと楽しくなる。或はもっと年上、40歳くらいにする。そうしないと、恋愛感情がないのが不自然です。

それと、繰り返しますがイラストがいいです。ほんのりしたセピア色を基調にしたカバー画と、本の中の白黒の線描画は、色の違いだけではなく、受ける印象も異なり、全年齢対応の心地よいものとなっています。挿絵を機能をもっと評価して、大人の本にももっと積極的に取り入れるべきとは以前から言いつづけていますが、ルビとともに出版各社はもっと前向きに考えて欲しいものです。

あとがきにうれしい情報が書いてありました。この話は

第一部 月蝕島の魔物
第二部 髑髏城の花嫁
第三部 水晶宮の死神 

と続くそうです。だらだらと続くのではなく、先が見えているのもいいことですが、シリーズ化が作家の都合であるよりは話の流れであることが嬉しいです。安直なシリーズ化が、小説の飯のタネ化を生み、作品レベルの低下を生んでいるのは冷徹な事実で、それを作家が読者の要望、と甘えるのは結局、読者軽視であり文学そのものへの侮蔑であることをキモに命じるべきでしょう。

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紙の本

いつもの怪奇モノテイスト

2007/09/13 20:27

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る

最近お得意の怪奇モノ
戦場帰りの叔父と姪と文豪たちの冒険物語
いつもどうりのテイスト
歴史の面白さをちりばめつつ、キャラクター達の魅力で物語を引っ張りフィクションの部分に引き込んでゆく
変わらぬ味変わらぬ旨さ

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2007/07/31 09:11

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2007/10/04 10:15

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2007/11/01 23:58

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2010/01/02 10:29

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