紙の本
確かに・・・と思わせる考察
2022/12/21 13:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題に惹かれた本。他のおとぎ話についても「よくぞツッコんでくれました!」というくらい面白かった。『桃太郎』『美女と野獣』『蜘蛛の糸』のオチがお気に入り。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
久しぶりに森達也。先週末の新聞で、集英社新書から森達也と米原万里の新作発売てな話で、それはもう、早く読みたいと。言うわけで新大阪駅にて購入。家に帰り着くまでで読み終わる。童話やら民話やら、皆の知っている物語をパロッたお話。そこから森達也お得意の社会批判へ。相変わらず辛口でいらっしゃる。でも、もっともでいらっしゃる。「あかずきんちゃん」「美女と野獣」には人間・女性の無意識の怖さ、穢れなきことの怖さみたいなものが書かれていて、「だよね!やっかいなのよ。純粋なきれいなお嬢さんたちはさぁ」と思いました。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ひと言で言ってしまえば、「有名な物語のパロディ」ということになってしまうのでしょうが、この本には、そんなひと言で語り切ってしまうことは出来ない面白さがあります。
所々に作者が顔を出して感想を語りだしたり、実体験のエピソードが挿入されていたりするので、パロディの形式を取ったエッセイと言えるかもしれません。
しかも、そのパロディのストーリーでさえ、時代感を全く無視していたり、結末を向かえて「どうしてこんな展開になってしまったんだろう」と呟いてみたり、滅茶苦茶です(笑)。
でも、それぞれの話の視点や、ペーソスの効いた展開は、なかなか面白い。
「仮面ライダー」なんて、サラリーマンの悲哀が滲み出ています。
気軽に楽しめる作品だと思います。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
森達也さん、あなたは童話も書けるのですね。
有名な童話のパロディーがいっぱい入ってます。
でもそこは森さん。
童話の中に社会にぐさっとクギを刺すのを忘れない。きっちり社会の問題を組み込んでくるあたりがさすがです。
「泣いた赤鬼」は私が小さい頃に一番好きで、一番悲しいと思った物語。森さんの手にかかっても、この鬼は救われないんだなー
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
童話のパロディと言うよりその後や書かれて無い部分を作者が想像して書いた話。幸福の王子やねこのすずは、なんとなく共感
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
「桃太郎」や「赤ずきんちゃん」から「仮面ライダー」までみんなが知っている話を独自の解釈で語っていて面白い。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
面白いっちゃ面白いんだけど、ジェンダーが絡むと微妙になるのはどうしたわけか。
他の立場には気づくんだから、ジェンダー絡みも気づいて欲しい。
なにゆえ女の子がそこまで無邪気でいなきゃいけないのか、とか。
ナショナリズムは面白かった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
世界名作のパロディ!
王様は裸だと言った子供は単に空気の読めない鈍いだけの子供だった!などなど
このお話のエンディングは2パターン用意されていて、それぞれに納得!
ほかにも「あかずきん」などは
どうしておおかみは森の中であかずきんに出会ったときにお花を摘んで持っていくようにアドバイスなどしたのか。そんなことせずにそのときに食べちゃえば良かったのにとか、森の中で一人暮らしをしているおばあさんなんだから病気であるとしても相当たくましいおばあちゃんのはずで、そんなおばあちゃんがおおかみにひとのみされるほど弱いはずがないとか
「みにくいアヒルの子」は貧しい家に生まれた作者アンデルセンが最終的には名誉市民になったことを自慢する高慢で鼻持ちならないお話であるとか
ほかにもなぜむかしばなしにでてくるのは老夫婦&孫(もしくは特殊能力を秘めた拾われた子)という組み合わせで若夫婦はどこへ行ったのか?
など確かに冷静に考えると矛盾点が多いところを著者の独自の視点で捉え、見事に創作されたエンディングへと持っていっている。
暇があればぜひオススメしたい一冊だ。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
森達也の最新作。
王様は裸だといったら社会から追い出されました。たぶん、森達也はそういいたかった気がする。あらゆる意味で価値観を覆してくれる。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
通して読めば私小説、章ごとに読めばエッセイ集と言った感じで最初に引用した太宰のお伽草紙とは趣が異なっていたのは予想外。著者さんの政治的(?)思想や主張が色濃く出る側面もあるけど程よく頭を使いながら軽く読める本でした。一番ぐっときたのは「みにくいあひるの子」のラストです。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
私も正直に「王様は裸だ」と言える気持ちを持ち続けていたいな〜と思った。
何気なく聞いて育った昔話もよくよく突っ込んで考えてみるとおもしろい。
いつの間にか頭が固くなったり、思考停止してしまったりしてしまうんだもんな。
この本を読んで、引用されている本も読みたいと興味もどんどん広がった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
著者が優越感に浸るためだけの本としか思えなかった。例えば、不安による過剰な危機管理意識を問題にするのはいいが、自分はそっちのけで国民を嘲笑してるように感じられた。読んでて不愉快だった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
アルバイト先で問い合わせを受け、初めてこの本の存在を知った。買って行くお客さんを見て、自分も読みたくなった。そして森達也の存在をこのとき初めて知った。今では気になる作家の一人。タイトルを見ると有名な童話の「その後」を現代社会を皮肉りながら展開させるパロディ集なのかと思ったけれど、ただ有名な童話のネタを借りて綴ったエッセイ集というかんじ。まとまっているものもあれば、ぜんぜん意見がまとまっていないものもあり、森氏が徒然と考えを述べるだけ述べて、そのまま放り出しているというのが全体的な印象。べつに悪い意味ではなく。統一感もあまり感じられない。「桃太郎」や「赤ずきんちゃん」、「みにくいアヒルの子」とか有名な童話で揃っているのかと思えば、「仮面ライダー」なんかが出てきたりする。いきなりショッカー。ショッカーでサラリーマンの悲哀に話を展開。・・というように、わかりやすく面白おかしく読めた一冊。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
新書読む習慣って無いんですけど、タイトルが面白くて読んでみた。期待してたより面白かった。黄金のミダス王と王様の耳はロバの耳!の王様は同一人物だそうな。でもってこの人映画作ってる人なんですね(桐切)
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
大学のレポート課題だったり自分の趣味で借りた本が結構ゴツいのが多かったため
間に軽めのを挟もうと思い読んでみる。
童話・昔話のパロディ。で、現代日本を風刺。
妄想というか、こんなことをあれこれ考えるのは楽しいかもしんない。
こういう黒さは案外好き。