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死んだ同級生の杉山の父親が
ある日学校にやってくる。
手にしていたのは、
ぼくの名前が入ったネームプレートで。
まず主人公自体のおかしなまでのだらけたリズムが
作品全体を深いまどろみの中に誘い込む。
けれども段々謎が解けていくごとに鮮明になる記憶の数々、
そして森博嗣独特の短文区切り調が
読者をせかす。
主人公が本当はせわしなく誰かに追い詰められているのと同じように。
最後は思ったより淡白な終わり方で
多くの謎が登場人物たちの推測で終わってしまったけれど
なかなかに楽しめる一冊。
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内容(「BOOK」データベースより)
クラスメートの杉山が死に、僕の名前を彫り込んだプレートを遺していった。古い手紙には「友人の姫野に、山岸小夜子という女と関わらないよう伝えてほしい」という伝言が。しかし、その山岸もまた死んでしまったらしい。不可解な事件に否応なく巻き込まれてゆく僕は、ある時期から自分の記憶に曖昧な部分があることに気づき始める。そして今度は、僕の目前で事件が―。
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森博嗣さん、初作家さんです!
すごく読みやすかった。
事件としては、とても薄気味悪い事件なんだけど、あまりそんな感じもなくさくっと読めました。
面白かった!!
引き続き、この作家さん、読んでみようと思います!
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どこかで、
最後の一文は秀逸、というコメントを見て
気になって読んでみたが
最後の一文に期待しすぎたのか…あまりって思うけど
やっぱり噛み締めて、よくよく沈殿させてまた思い出すと
かなり面白い一文だったねぇ
ふわふわしている作品
装丁が綺麗
あと、なんとなく
この作品では煙草大好きなキャラがいなかったよね?(笑)
「酔っ払って、現実から離れたい、という欲求もわからないではないけれど、それを気持ちが良いことだと感じるほど、普段は気持ちが悪い状況なのだろうか、と想像してしまう。」(P.57)
この一文がとても印象的。
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読了 読み終えた直後の一言:やっべええええ
温室の湿った怪しい空気は私も感じるので、その辺の表現がリアルに感じ取れた。装丁、タイトル素晴らしい....
基本的に一度読んだ本は、読み返さないんだけど
もう一度読みたい。
コーラよりこっちの方が気に入った。おすすめ。
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前知識も何もなく、表紙が爽やかだったから読んでみたんだけど……いや、全然、怖かったわぁー(;´Д`)
迫り来る恐怖!みたいな。
途中までは結構ダラダラと流してたんだけど、終盤3分の1は結構早かったぜ。
でもピアノ教室がエピソードとしてあんまり活きていなかったような。。。
あと主人公が危険フラグの基本形を立てたときにはどうしようかと思ったお(^ω^;)
割と読みやすい文章だったので、また今度この人の本を読んでみようかな。
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表紙のさわやかさに惹かれて購入したのですが、爽やかさはどこ\(^^:;)
クラスメートの死。その周囲で起こる人間関係。主人公との関係。過去にキーワードが隠されていて最後の最後にタイトルの意味がわかります。
ミステリー的に面白い本です。
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表紙はなんであんな爽やかなんだろうか
最後のほうはもう自分の心臓がどんどん高ぶっていくのがわかった
そうか、そうだ、名前はもえないんだよなぁ
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同級生の、そう親しくもない人物の死をきっかけに
妙としか言いようのない謎が出てきます。
ただ、同級生の死んだわけを知りたい、という
それだけの話だったのに、最後にはすごい事になってますし。
当初から出てくる『栞』もそうですが
途中で出てくる夢の描写も、想像してしまうと怖いです。
終わりには、そこでその人が出てくるのか! という
すっかり忘れていたものまで使われている状態に
やはり普通で終わらないのか、という安心感が(笑)
逃げる時の、心理状態行動状態のみの羅列が
緊迫感があって焦ってしまいましたw
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表紙の爽やかさに反して内容は爽やかじゃない(笑)
森さんにしてはふわふわとしたような軽いかんじなんだけど、世界観というか雰囲気に森さんのかけらが散りばめられてる感じがします。
やはり森さんのお話はなんか肌に合ってるようですごく好きです。
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巻頭によしもとばななさんの「キッチン」からの引用があり、読み始めた。
住居学科の教授が好きな作家さんで森博嗣さんをあげていたのですが、その理由が「建設的だから」でずっと気になっていました。
ふーん ・・・ パラパラ ・・・ 読んで納得!
文体がすごく理系ちっく。
ミステリーだからではなくて、
主人公が「知っていること」から発想していて、これから知るであろう当たり前のことは、当たり前だが考慮に入れていないのが興味深かった。
それは、なにかの過程に似ていた。デジャヴ。
人の記憶なんて曖昧なもので、自分が覚えていないだけで実は人を殺しているかもしれない。さっきまで手に持っていたものがいつの間にかどこかにいっているのと同じように。
何の根拠もない話だけれど、そうではないと言い切る根拠もないところがこわい。
この人の文はすごく建築的。
発想と現状の考察でできている。
最後の一文が、とにかくめちゃくちゃカッコ良かった。
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鈴木成一デザイン室は相変わらず良い仕事をしている。表紙のかわいらしさは、中にはこれっぽちもありません。中は素晴らしい森ミステリィ。
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珍しい!高校生が主人公なんだ!と思って読み始めた。
う~んやはり良くも悪くも森先生らしい感じの話。
森さんの本に耐えられない年齢になってきた様です。
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「もえない」と言うタイトルを見て、瞬時に「萌えない(意味は萌え~の方で)」と言う漢字を当てはめましたが、「Incombustibles」とあるようにタイトルは「燃えない」の方の意味なんでしょう。
しかし、読み終えた後は植物の「萌えない」でもあるように思いました。
本の装丁はパステル調で、野花が咲いている写真が使われており、とても晴れやかで爽やかな雰囲気の装丁です。
読んだ後、この爽やかな装丁が不気味に感じました。
本の雰囲気や文体はシンプル。
程よい文章量の中に色々なものが程よく詰め込まれていて、詰め込まれている割りにはごちゃごちゃとせずに綺麗にまとまった本だなと思いました。
後半の世界が動き出す展開は好きです。
ひとつ気になってるのが山岸小夜子の死んだ時期。
最後のあたりで小夜子の死んだ時期が変わっているような記述があったのでそれが気になります。
間違ってるのか、間違って無いのか。
満足度★★★★☆。
終わり方が好きです。
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S&Mシリーズ、Vシリーズと読みましたが、そろそろ、森ミステリーに飽きてしまいました。
ミステリーじゃない話の方が好き。