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「九月と四分の一」を先に読んでおいて良かった
でも少し期待はずれかな
これも4つの短編集だけど、一番心に残ったのは「キャトルセプタンブル」かな
やっぱり透明感があって、繊細な書き方をするんだな、って思ったし、
それに合わせて、登場人物もすごく繊細で、悪く言うと壊れやすい人が多いんですね
「高校時代の受験が大学という自由への入り口に進むためのものだったとしたら、それからの勉強は就職という不自由につながってゆくものに思えてしかたがなかったのである」
確かに
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うーん…。
この人の女性目線の小説は初めて読んだ。
さわやかな切なさはちゃんとあるんだけど、パイロットフィッシュほどの衝撃はなかったかなあ。
やっぱり忘れられない人とか記憶とか、誰にでもあるよね
それは「今」どうこうじゃなくて、もっと違う次元で大切なもの。
「九月の四分の一」読んでみよう。
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*
すごく気に入った本
文章もタイトルの付け方もページ数の振り方も全部が好き
「キャトルセプタンブル」
恋を失っていくときの恐怖感がこんなにも激しいものであるとは想像もできなかった。
(略)
何よりも苦しかったのは、自分の感情をコントロールできないという事実だった。
男と女が別れていく理由は、この世には掃いて捨てるほどにあるのだ。それこそ、際限なく、星の数ほど。
つながっていく理由は、たったひとつしかないというのに……。
『サヨナラの速度には気をつけるのよ。
人それぞれに分かれには速度がある。百キロで別れていく人と十キロで別れていく人。そのスピードをうまく合わさなければ、体を引き千切られてしまうわよ。』
「容認できない海に、やがて君は沈む」
人はいつか自分を振り返り、過ごした時間に時代という言葉を冠するときがくる。青の時代があり、そして赤の時代があり、しかしそのすべてもやがてついえてゆく。
やがて 恋に落ち、恋に破れ、いつか自分は容認できない海に沈むときがくるのかもしれない。どうしも受け入れることができない、許すことのできない理不尽な海に沈んでゆくときが。
それが人を愛することであり、人間の逃れられない宿命なのかもしれない。
書きあげればきりがないほど
借りて読んだけど絶対買おうと思います
何度も繰り返し読みたいと思える本
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社会との間に薄い壁を作ってうまく馴染めない若者、ヨーロッパの滞在でふっきる経験、熱帯魚の飼育を通じてゆっくりと殻に引きこもるところなど、大崎作品のダイジェスト版のような短編集でした。
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つい先日『九月の~』を読んだばっかりでよかった。
表紙もなんだかセット物みたいで好き。
熱帯魚話はさすがにもういいかな。。
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久しぶりに大崎義生さんを読むが、良いっ。文章が何故か私の記憶にふれ、「息苦しい」と読めば息苦しくなってしまうような。
他の著書と同様「孤独」がキーワードになっている。私の「孤独」に対する心地よい、寂しい、色々な思いでと感情とシンクロするので、読んでいて懐かしい感じがするのだろうか。
本を読み終わってから気付いた「満員の通勤電車の中で読むものじゃないな」と。キレイな喫茶店で時間を気にせずにボーッとしながら味わいたい一冊。
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何が悪いのか?どうも感動が迫って来なかった。
ある意味マンネリなのかもしれない。もう少し間隔を置いて読むべきだったのかもと思う。
細部は素晴らしい。でも全体の印象は妙に希薄に感じる。
ちなみに「キャトルセプタンブル」は「九月の四分の一」の続編です。
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最後の話が好き。ハンガリアンブルースカイの話を聞いた卓也が記者となり8年の歳月をかけて一枚の写真を載せ、礼子が恋愛だったのか、迷っていたのか、これからが本番なのかと惑わされ、翻弄される話。
あと、海のパンツのビキニの話。
喜劇作家チャップリンは
近くで見れば悲劇、遠くで見れば喜劇といった名言を残した。
娘の父親は、まさにそんなことを娘に伝えていた。
逃げることなく受け入れることの大事さを伝えている。
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この本には、「キャトルセプタンブル」、「容認できない海に、やがて君は沈む」、「ドイツイエロー」、「いつか、マヨール広場で」の、4編を収める。
いずれも娘さんが青年と出逢い、別れる物語である。感情過多で、感銘が薄かった。「聖の青春」、「将棋の子」では、事実が抑えていたけれど、フィクションになると甘いようだ。
若者向けのファンタジーに思えてくる。
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大きな事件があるわけでもなく、カタルシスがあるわけでもない。ただひたひたと忍び寄る喪失感、寂寞感が全編を覆っている。青あるいは蒼を基調とした静物画のよう。
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素晴らしい。
他作品とつながる世界観、登場人物もあり、大崎善生作品を楽しむ上でこの上なく奥行きを増してくれるオムニバス。
素晴らしい!