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紙の本
渡世人と真田太平記の脇役たちがあばれ回る七編
2009/12/13 19:32
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る
股旅物三編、真田関連物四編の全7編を収録。
股旅物三編は、いずれも話が少しつながっている。
股旅ものは初めて読んだので面白かったが、短編のためか少々物足りなかった気もする。
『さいころ蟲』
小栗一家の親分を殺した平八と、小栗一家の追手の一人・甚五郎を描いた作品。
まったく無関係だと思っていた二人に思わぬ関係が。
『あばれ狼』
『さいころ蟲』の話の発端となった小栗一家と竹原一家の抗争後の、竹原一家内の内部抗争、抗争に利用された用心棒・関口弥十郎と旅人・鳴滝の半蔵を描いている。
『盗賊の宿』
平八に手首を切り落とされた橋羽の小五郎と、盗賊に捕縛された小五郎を助けた平八を描いた作品。
『さいころ蟲』で描かれた湯場が再び描かれ、連作として楽しませてくれる。
真田関連の四編はぐいぐい引き込まれるものではなかったが、真田物をはじめて読む人には面白いかもしれない。
『白い密使』
大阪の役のとき、庄屋に押し入ろうとしていた六人の盗賊と、ちょうどその時、盗賊たちの前に現れた徳川方の密使との話。
これは真田とはほとんど関係ないが、時代的に真田太平記とかぶっているので四編のうちに入れられている。
『角兵衛狂乱図』
現存する伊木彦六による[角兵衛狂乱之図]の事から語り始められる、樋口角兵衛の生涯について描いたもの。
伊木彦六は「獅子の眠り(黒幕に収録)」や「獅子」に登場する晩年の真田信之の小姓だった人物で、画才があり、他にも仏画が残されているらしい。
樋口角兵衛について、真田太平記にはなくてはならない個性的な人物の一人だが、この作品は真田太平記の域を出ないもので、真田太平記を読み終わった人にとっては、とりたてて印象に残るものはない。
真田太平記を読んでいない方は、角兵衛の生涯とそれを取り巻く情況が網羅されているので、見所はたくさんあると思う。
『幻影の城』
沼田がまだ沼田万鬼斎が治めていた頃のもので、沼田家の内乱とやがて真田に沼田を奪われるまでを描いている。
『男の城』
沼田城の支城として築かれた名胡桃城と、その城主の跡継ぎだった鈴木右近を描いた物語。
この話は「命の城(黒幕に収録)」に名胡桃城をめぐる攻防や、「真田太平記第3巻 上田攻め」に名胡桃城の攻防と鈴木右近について十分描かれている。
紙の本
結構引き込まれた
2018/11/14 22:15
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投稿者:ガンダム - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編集ながら前半は特に「さいころ」と「あばれ」がよかったし、途中からは戦国の
続き物となっていて、それぞれ面白かった。また読んでみたいです。
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