紙の本
彼女とは誰なのか
2008/05/15 17:19
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
10年ぶりに再開した中学時代の同級生の女の子が
大変身を遂げていたというのは平凡な始まり。
ところが、普通の恋愛小説にはしないところがいいですね。
若い女性に人気の下着メーカーの広報の渡来真緒は
流行の服を着こなし、ゆるやかなウェーブヘアで、
シンプルで品のいいアクセサリーつけた今時の女性。
しかも仕事ができる。
交通広告代理店に勤める僕・奥田浩介は圧倒されるばかり。
この真緒は学校一勉強ができなくて、いじめられっ子でした。
その陰湿ないじめに耐えられなくなった浩介が
暴力的にかばったことで、浩介にも「突然キレル子」という
レッテルがつき、問題児二人だったことが明らかになります。
さらに、真緒は里子で、その両親と養子縁組をし、
実は記憶喪失で徘徊しているところを
現在の父親であり警察官に保護されたという事実が
二人が駆け落ち後(!)明らかになるにつれ
シリアスな展開になってきます。
悲しい結末を予感させながら
しかしハートウォーミングな仕上がり。
すべての伏線が繋がる瞬間に心が揺さぶられます。
かつて亡くなった愛猫を思い出して、ちょっと泣けました。
紙の本
恋愛もの、世にも奇妙もの、いやいやこれはファンタジーもの
2012/04/17 04:25
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雨のおと - この投稿者のレビュー一覧を見る
まさかまさかのびっくりストーリー。
そう感じた一冊である。
これは、僕、奥田浩介が仕事で中学の同級生渡来真緒と再会するところからはじまる。
いじめられっこの真緒、そのいじめを助けた浩介は中学の時いつも一緒だった。
勉強のできなかった真緒の仕事の有能ぶりに驚きつつ、けれどマイペースでかわらない真緒に心ひかれる浩介。
2人の関係は恋人になり夫婦になりと順調に進んでいく。
真緒の親から反対されてもなんのその、二人の新婚生活は明るく楽しく過ごす毎日。
しかし親の反対の理由で一つの謎が浮かび上がる。
それは浩介が知らない彼女の過去。
読みながら誘拐事件、監禁事件、幼児虐待という犯罪が勝手に脳裏にかすむ。
そして、はじめての大きなけんか。
仲直りするも、けんかの原因となった理解できない彼女の行動は二つ目の謎だ。
甘い生活からだんだんと浩介の不安の気持ちが伝わり、読み手も一緒に不安になっていく。
推測できそうでできないこの謎は見事に作者の罠にはまり、思いもしなかった結末へ。
二つの謎だけでなく、彼女の今までの行いも解明され、最後は納得の嵐。
最後の展開は整合性がとれてないように感じるが、これはファンタジーなのだと思ったら許容できる。
なんとも不思議な物語。
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08.4.30日経にて。
記憶喪失(?)のかつての幼馴染との愛の物語。
「ラスト10pがたとえようもなく美しい」との事。
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ラスト10ページがたとえようもなく美しい?
未体験の読後感?
最初のノロケ部分が長いし、
ノロケ部分がラブラブすぎて、逆に「いつ真緒は不治の病に倒れるんだ?」と勘ぐらずにはいられないし、
真緒が最後ああなるまでの展開・行動が不自然かつ急過ぎだし、
ていうかそもそも伏線がいかにもすぎてうっすら展開読めるし、
唯一読めなかった最後のオチはなんとも微妙で、エエーーーーってなった。あれが美しいのか。
安っぽくないか?
これは確かに未体験の読後感。
なんか全体的に不自然であざとい。
ハッピー?エンドなだけ、親切かもとは思った。
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半分くらい読んだ時点で仕掛けは予想できるんですが、このオチは想像できませんでした。何とも甘くて切ないラブロマンスです。読後感も清涼で気持ちいい。疲れたあなたにお勧めです。
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生まれてから13年間の記憶をまったく持たない幼なじみ真緒と再会し、
彼女と付き合うようになった「僕」の愛の物語。
ラスト10ページがたとえようもなく美しい。
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驚きの結末に数々のエピソードが一層愛おしく感じました。読んだ後、ビーチボーイズがどうしても聞きたくなりました。
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中学校時代の同級生と再会し結婚する確率はどのくらいだろう。かつて劣等生だった真緒は、仕事のできる女性として浩介の前に現れる。
何かが起こりそうだが、それがなぜで、いつなのかは読み通すまで分からない。最後はそうきたかあという感じ。
けれども、癒される。猫好きの人にオススメ。
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半分読んで、謎がとけてしまった;
まあ、謎自体には意表をつかれましたが。
普通のべたべたな恋愛小説かと思いきや。
思いのほか、ファンタジーだったのね。
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ボクは中学生の時、同じクラスだった少女と、12年ぶりに再会する。
彼女は、ステキな女性に成長し、2人は恋をし結婚。
しかし。。。彼女には、13歳まで2人の、の記憶が無い。
いったい、彼女の過去に何があったのか。。。
恋愛小説でありながら、推理小説でもある?
彼女の過去が気になって気になって、夢中で読み進めました。
羨ましくなるほどの、甘くまろやかな愛の日々に、
少しずつ変化が。。。
そして。。。。!
まさかの展開。。。
思わず「はぁ?!」。。。
ちょっと、これは無いんじゃない?という感じでした。
もっと、こう、なんていうか、深い過去を期待していたので、
あっけに取られてしまいました。。。
でも、ま、確かに、彼女が、陽だまりでゴロゴロするのが好きで、
気まぐれで甘え上手なところとか、思い返せばなるほど。。。とは思うけれど、
私が期待していた結末とは、あまりにもかけ離れていて。。。
ショックでした。
えーーー?!という結末を楽しみたい方は、どうぞ!
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十年ぶりに再会した同級生と恋に落ちた浩介。
でも彼女の過去にはある秘密が・・・・
どっひゃぁ〜〜〜〜。こういうオチでしたか。
なんとも切なくて哀しくて、やりきれないよーーと思ったら・・・。
ステキな、ホントに「陽だまり」のようなお話しですね。
でもやっぱりちょっと切ないな。
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浩介と真緒のやりとりに微笑みながら読んでたのに、
何あの終わり方!!!!
雑すぎるでしょう!
不完全燃焼で終わった。
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ボーナス・トラックがとてもおもしろかったので、越谷オサム氏の本を読んでみたくて。
感想は・・・途中までものすごく退屈でした。
ラストあたりはファンタジーで、こうなるんだ!って感じでした。
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「ボーナストラック」面白かったのでこれも読んだ。
すんごい甘甘な純愛ストーリー。うらやましすぎる。こそばゆい。妄想激しすぎ。
でも甘い物語には悲しい結末がつきもの。
悲しかった。泣きたくなった。
ネコの恩返し?って感じなお話だった。ちょっとちがうか・・・。
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恋の始まりに、理由なんてない。でも、恋の終わりには、必ず理由がある―。運命の人を、そんなに簡単にあきらめちゃって、いいんですか?中学時代の幼馴染と10年ぶりに再会した俺。冴えないイジメられっ子だった彼女は、驚異の大変身を遂げていた。モテ服にさらさら大人ヘア、しかも、デキる女系。でも彼女、俺には計り知れないとんでもない過去を抱えていて…哀しくて可笑しくてふわふわ心温まる、恋する切なさのすべてがつまった恋愛小説。
甘々の恋愛ものかと思っていたら
ラストがファンタジック。
気ままちゃん好きなので、ラストで☆が一つ増えました。