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投稿者:dsukesan - この投稿者のレビュー一覧を見る
国とは何か、市井の生活とどう関連があるのか。
生き様の中で何を大切にして生きるか。ただ自由を侵すものには対決するということ。
何かに束縛されたくはないということだけ。自分もそうありたいと思う。
「笑い声がいつか、嗚咽にかわっていた」
しびれるねぇ。
知られていそうで詳しくは知らない雄姿
2023/08/27 10:07
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投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
中央政権(朝廷)と地方ではいろいろ齟齬が生まれていた時代。
平将門の乱と並ぶ乱を起こした人物に光を与えた歴史小説です。
知恵と武勇を土地の者と生かし、朝廷に立ち向かう。
北方謙三氏による藤原純友を主人公とした渾身の歴史長編です!
2020/10/04 10:25
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『弔鐘はるかなり』をはじめ、『眠りなき夜』(吉川英治文学新人賞)、『檻』(日本冒険小説協会大賞)、『渇きの街』(日本推理作家協会賞)、『破軍の星』(柴田錬三郎賞)、『楊家将』(吉川英治文学賞)、『水滸伝』(司馬遼太郎賞)などの数々の名作を発表してこられた北方謙三氏の作品です。同書は、中公文庫から上下2巻シリーズで刊行されているうちの上巻にあたります。内容は、京都・勧学院別曹の主、藤原純友が主人公として展開される物語で、坂東への旅で若き日の平将門との邂逅を経て、伊予の地に赴任していきます。かの地で待っていたのは、藤原北家の私欲のために生活の手段を奪われ、海賊とされた海の民でした。「藤原一族のはぐれ者」は己の生きる場所を海と定め、律令の世に牙を剥いていきます。北方氏の渾身の歴史巨篇です。
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投稿者:やまだ - この投稿者のレビュー一覧を見る
海賊として有名な人ですが謎の多い人物である藤原純友を北方流のハードボイルドにしたのがこの小説です。いつもどうりの北方先生の小説です。都の中級貴族が海賊船千隻率いて朝廷に逆らうとは実際に存在した彼に何があったんですかね。
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2009年05月 1/39
藤原純友の話。
太宰府が出てくるので妙な親近感が沸いた。
己が住む場所、生活が具体的に書いてあるのでとてもイメージしやすい。
生活に根付いた小さな世界と朝廷などの大きな世界の関係性が描かれていておもしろい。
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教科書ではそこまでは習わない藤原純友にスポットを当てる発想がさすが。
まさか海賊になっているとは思わなかったが、史実を集めて創造すると、そうなのかもしれないな、と思った。
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平安時代の藤原純友が主人公です。
史実では平将門と同時期に反乱をしたとなっていますが、
この作品では、特に連携して乱を起こしたという説は取っていないです。
平安時代末期の時代背景が分かって面白かったです。
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900年ごろ。藤原純友の話。藤原北家の出であるが,生母の身分が低く,自由奔放に育った純友だが,自分の一族の氏の長者であり時の摂政である藤原忠平が海上の交易の自由を奪うやり方に納得がいかず,海の開放を目指し戦う物語。忠平も決して私利私欲に走るのではなく,あくまでも自分の一族が政治をとり仕切り,日本を磐石にしようと志していたようで,忠平,純友のどちらもある意味正しいと言える。伊予に伊予丞という官職に就いた純友は海に自分の生きる道を見出し,近郊の水師達と交わり,やがて九州の水師たちとも交流が出来き,水師の親分のような存在にまでなる事になる。水師は,忠平の命により海上が自由に通行できないことに腹を立て,海に自由を取り戻そうとしている純友とともに戦う。純友は戦をするにも金がいる事をよく考え,遠く,朝鮮や中国とも交易を初め,力を付けて行く。最後には同族争いのようになるが,純友をよく知る藤原北家の兄弟達を殺めようとはせず,ただひたすらに海の開放を求めて戦い,遂には,海の自由を取り戻す。
『バカはバカなりにできることをやれば良い。それで,いくらかましなバカになれるのだ』『(純友が弟の住素に言う)おまえがやるべきことは,部下を鍛えることと,よく話をしてやることだ』『せっかく来たのだから,伊予のことをよく知りたい。友というような男ともめぐり合いたい』『海はいいぞ,荒れて恐い時もある。しかし,待てば必ず穏やかになる。まるで人の心のようだ。怒りや怨みはそうやって消え,悲しみは静かな波音の中で癒される』『(忠平が純友に言う)政事はいつも完全無欠とはかぎらん。より良い方向を目指していればよしとするべきではないか。』『あれとこれを比べると,どちらが正しいかという時,あれが正しいというものが多ければ,そういうことになる。しかし,多くの人間が間違いを犯すこともあるはずだ。時がそれを修正することもあれば,間違ったまま正しい事として通用して行くこともある。』
藤原北家: 藤原鎌足-藤原不比等(鎌足の次男)- 藤原房前(不比等の次男)・・・藤原北家の祖
全2巻
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読むに連れ何ものにも縛られない藤原純友の生き方に惹かれていく。生まれながらに決められた人生には興味なし、男の生き様がカッコ良い。当時の船の作りや水師達の暮らしを想像してしまうのも楽しい。
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中央集権を進める藤原政権に対し、土地に縛られずに生きる海の民の生きる様を描いた作品。おもしろかった。海賊だけでなく、山賊も出てきて、政治の表舞台に登場しない少数民をよく描けていた。世界とつながる海の民のあり方、貿易のもたらす富のあり方についての中央集権政府と藤原純友の考え方の違いや、平将門の叛乱と藤原純友のそれとの違いなど、よく研究されていて厚みがあった。
ところどころに、「男なら!」という無茶苦茶論理が出てくるのは、まあ、北方謙三氏だからしかたないか。その部分は、あんまり物語とは関係なかったので、そんなに気にならずに、海賊の物語を楽しめた。
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まさに北方ハードボイルドという感じで、出る男出る男、どいつもこいつも一癖あっていい男でした。純友のひらりひらりと捉えどころのない感じが、平安に似つかわしくなくてニヤリとしてしまう。後編どうなるのかどきどき。
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藤原純友って知ってるようで知らなかった
興味津々で読みはじめ、、面白い
この時代の船の資料が手元になくリアリティを構築するのが難しい
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北方謙三は南北朝シリーズ全部と楊家将を読んだ。
覇王の秋を除いて全部星4つ以上の良作。
これも他のと同様、
歴史ものゆえ堅苦しいけど爽やか、みたいな文体で読みやすい。
が、この上巻ではまだピンチが全くないので
本引きちぎるんかというくらい力入って読む場面はまだ無し。
下巻に期待。
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【あらすじ】
「藤原一族のはぐれもの」が海を生きる場所と定め、
時に交易で、時に海賊を働きながら心のままに生きる。
【読もうと思ったきっかけ】
北方ハードボイルド計画第二段。
【感想】
下巻まで読んだよ。
北方作品やはりキャラの造型がいつも同じだった・・・
しばらくこの計画もお休みします笑
しかし、自由ってものが何なのかを考えるきっかけになりました。
この話は長くなる気がするからまたブログで書きます。
1つだけ言えるとしたらやっぱりお金と強かさ(政治力?)は大事ね。
下巻の後ろ半分の静かなのに熱い戦いはたまらんかったです。
それにしても平将門のオマケみたいな感じで日本史では出てくるけど、
それ以上に当時の記録もほとんど残ってないみたいね。
だからこそ小説では遊べる要素がたくさんあってよかったのではないかと。
久々にページめくるのが楽しみで一寸一刻を惜しんでごりごり読んでしまいました。
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藤原純友の物語。
こういう学校の授業でたった一行でしか習わなかった人物にスポットを当てて、想像力豊かに描いてくれてるのって楽しい!
しかし北方先生はブレないなあ。