紙の本
歩きやすい道、歩きにくい道
2022/05/19 02:16
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投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
巻毎の出来不出来の差が大きい、
あの「街道物」の第一冊です。
この出来不出来は概ね、訪問地に対する
著者の思い入れの度合い如何だと思うのです。
本冊は当たりですが。
白眉はやはり、「長州路」でしょうか。
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私が中学生の頃、すでにシリーズの「モンゴル紀行」が教科書に載っていた。そんな言わずと知れた大作紀行文集を、一から読み直してみる気になった。
これまで旅のお供に持って行っては、つまみ食いのように流し読みすることしかしていなかったので、今回は著者の後を追って、地図も傍らに歩みを進めてみる。
するとどうだろう。二十代で読んだ頃には大しておもしろいと感じなかったことが、三十代の今は結構染みいってくるのだ。
先は長いけど、これなら苦もなく読み進められそうだ。
「近江からはじめましょう」という司馬遼太郎の言葉から「街道をゆく」シリーズがはじまった。
その取材時期はおそらく1970年。
まだ私が生まれていなかった頃の日本の風景がそこにある。
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司馬遼太郎が街道を旅する。そして各地の歴史について大いに語る。一巻は湖西のみち、甲州街道、長州路など。読むと、その土地土地に染み付いた歴史や人々の想いが伝わってくる。
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・初「街道をゆく」シリーズ
・湖西のみちの話がすてき
http://nozaki.blog15.fc2.com/blog-entry-1363.html
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・浦島伝説の乙姫の格好は、渤海(のちの満州あたり)の宮廷の女性の装いであり、若狭湾に浦島伝説が多く伝わるのは、海を隔てて渤海に面していたせいだろう。
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紀行にしては過去の記憶が入り混じった読物である。シリーズの最初のものだ。まあ、つぶやきと思えばよいのだろう。最近、小仏峠まで、下の駐車場から歩いてみたが30分もかからない。旧甲州街道の小仏峠は馬も往来したのであろう。道は歩きやすかった。司馬遼太郎は途中で引き返している。
湖西のみち
大津→北小松→安曇川町(高島市)→朽木谷→野尻→市場→興聖寺
同行:菅沼晃次郎(民俗学)、須田剋太画伯
、H氏(編集部)
竹内街道
自宅→石上神社→三輪神社→竹内峠
同行:ロジャ・メイチン(日本語学者)、須田剋太画伯、H氏(編集部)
甲州街道
(甲州街道)→八王子→駒木野→大ダルミ峠→駒木野→小仏峠下(小仏峠への途中で引き返す)→八王子
同行:河合重子(履物屋主人)、比屋根かおる(図書館司書)、H氏(編集部)
須田剋太画伯はあとから行ったので同行していない(p115)。
葛城みち
(自宅)→火雷神社(笛吹)→一言主神社→高鴨神社
同行:堀江氏(歯科医)、須田剋太画伯、H氏(編集部)
長州路
下関→赤間宮→阿弥陀寺→三田尻→湯田温泉→瑠璃光寺→袖解橋→県庁舎→野坂峠→津和野→森鴎外旧居→町立郷土館→益田→医光寺
同行:Tさん(詩人)、風間寛(画家)、H氏(編集部)
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以前から気になっていたシリーズに、いよいよ手を伸ばしてみた。読んでみると司馬さん独特の話の展開が満載で、司馬遼ファンとして思わず顔がほころんだ。紀行文と随筆が混淆したスタイルで、随想に走りすぎてぜんぜん紀行が進んでいない部分もあるのだけれど、それも含めてこの『街道をゆく』の楽しさだと思う。また、個人的には日本史や日本地理にも関心があるので、それに関聯する話題がたくさん書かれていることも嬉しい。とくにイズモ族にまつわる話題や、湖西と北九州の地名の共通性などは、根っからの地理好きであるために非常におもしろく読めた。内容の正確性などには少少疑問もあるが、しょせん学術報告ではなくエッセイなので、軽い気持で読むぶんには問題ないと思う。とにかく楽しい1冊で、司馬遼太郎の入門としても最適ではなかろうか。
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シリーズの栄えある第1作目は、琵琶湖の湖西、竹内海道、八王子から小仏までの甲州街道、葛城みち、下関、山口、津和野へと続く長州の道を歩く。竹内海道は大阪堺から奈良県へ抜ける日本最古の「官道」、著者はこの道をシルクロードと呼ぶ。
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久しぶりに読み直しました。書かれてから時間も経っているので今の学説じゃそうではないのだが、とお申し込み箇所もありますが、こういう思索をしながらの旅も良いものだと思います。
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ついに禁断の大長編に手を出してしまった。
タイトルから徒歩で旧街道を旅しながら歴史に触れる紀行番組のようなものを想像していましたが、実際には車で移動しつつ、名所旧跡というよりはその土地の歴史背景や人物に想いを馳せる内容でした。
それはそれで面白いので、ゆっくり読み進めようと思う。
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【司馬遼太郎 街道をゆく 1 湖西のみち、甲州街道、長州路ほか】司馬遼太郎著、朝日新聞出版者、1971年
また、長い本に手を出してしまった。。。
本好きが誰でも知る司馬遼太郎が1971年の47歳の時から、1996年の72歳で亡くなるまでの25年間をかけて綴った「街道をゆく」全43巻だ。
いままでも、新しい土地を訪ねるときは、できるだけ読んでみようと心がけて、東北地方を中心に読んでいた。
2 陸奥のみち、肥薩のみちほか
26 嵯峨散歩、仙台・石巻
33 白河・会津のみち、赤坂散歩
40 台湾紀行
塩釜の御釜神社や、会津の慧日寺跡などに立ち寄ったのは、これらの本で学んだからだ。
先日も、太宰府の近くを訪ねて、改めて白村江の戦いに敗れた天智天皇が大宰府の周りに城を築いたことなどを教えてもらうにつれ、もっと地域と歴史を知っておかないといけないなと思ったのだった。
であるならば、いっそ、ちゃんと読んでみようとおもった。
司馬遼太郎の歩く旅の1冊目は、近江の湖西、奈良の竹内街道と葛城、甲州街道、長州路から始まる。
大陸との色濃い関係が残る琵琶湖の西のほとりの道、天孫降臨の神々が九州よりやってきて土着のヤマトの神々を従えた道、江戸を最初につくった人たちが通ったであろう道、維新の志士たちが行き来した道が選ばれているが、これは明確な意志があって選んだ4つの道だと思う。
日本の歴史を考える上で、非常に大きな、道であり、人の往来があったのだと思う。
作家は、その景色を実際に自分の目で見て確かめたかったのだと思う。
ふと高村光太郎の詩「道程」の最初の1節を思い出した。
ーー
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ーー
最初に歩いた人がいるから、道ができたのだ。
日本には行ってみたいところばかりだ。
#優読書
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日本人はどこから来たのか。司馬さんがこの島に住む人々が辿ってきた生き様をたどる「街道」シリーズ。
古代、中世、近世それぞれの時代のそれぞれの人の生き様が目に浮かぶよう。
43巻を読んでから、1巻に戻って読んだ。
須田画伯がご健在で嬉しい。
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20年以上前に20巻近くまで読んだが、そこでストップしてしまった。改めて、全部読もうと思い立ち1巻から再読する。
タイトルの付け方が上手く、司馬さんがのんびりと旧街道を旅して歩く本と思われがちだが、実際は忙しかったんだと思うが、慌ただしく動いている。
現地で会った人の中に、その土地のあり様をみてるのが流石だ。
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司馬遼太郎の紀行文集。
1971年に週刊朝日にて連載が開始され、以降、1996年の作者逝去まで25年に渡り、書き続けられた。単行本・文庫本で43冊に及ぶボリューム。本書は、その第一巻。
「湖西のみち、甲州街道、長州路ほか」という題名の通り、街道・道に沿って、その土地を訪れる。紀行文集と書いたが、博覧強記の司馬遼太郎なので、その土地の歴史・建物・人物などを、時に古代に遡り記述することにより、その場所を立体的に浮かび上がらせる。
司馬遼太郎が楽しみながら書いているのが、よく分かる。
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GWに「長州」へ旅行に行ったのですがその予習用に読んだのがこちら。だいぶ時代が経っているので学説的にはすでに更新されているものもありますが、それでもやはり司馬遼太郎の唯一無二の語り口は良いですね。このシリーズも少しずつ読み進めていこうと思います。