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2008/8/22 ジュンク堂三宮センター街店で購入。
2012/2/21~2/26
永らく積んでいるうちに、最近ドラマ化されたクワコーこと、桑潟幸一の活躍するミステリ。ある童話作家の原稿を持ち込まれたクワコー、自分が発見したことにして欲しいと頼まれてから、不思議な事件に巻き込まれる。探偵役の元夫婦コンビ諸橋倫敦、北川アキも良い味を出している。ドラマの原作は次作のようだが(ドラマは見ていない)、楽しみである。
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奥泉氏を知る最初のきっかけがこちら。
タイトルと、
ー桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活ー
のスタイリッシュ・・・て何?て気になりました。
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シューマンの指の奥泉光ということで読んでみたが、はまってしまった。近代文学とアトランチィスのコインと…いろんな謎が次々に現れ、狂言回しのような桑幸と元夫婦探偵が謎を解いているか深めているのかわからないように絡んでくる。くどいのが苦手な方にはお勧めできませんが、私には面白かったです。
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20120705
ひたすら長いけど読んでしまうと一気に読めて面白かったです。
やっぱり読ませるなぁ。
という感じで。
ボリュームはさておき、内容と着地点はちょうどよかったです。
オチも伏線がちゃんと回収されてたし。
情けなさが哀愁を呼んで、でも笑えない的な何かが桑幸にはありつつ。
いや、笑えるんだけどね。
アトランティスコインを巡る不思議体験ミステリ。
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あちこちに撒かれた駄洒落と小洒落、時空を駆ける仕掛けの数々、これはもう、この作者が春狂亭猫介に違いない、と思った次第。
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先に「クワコーもの」の新作を読んでいたので、本作があまりに違う雰囲気でびっくり。同じ登場人物だけど、シリーズ物じゃあないのね。新作クワコーは大いに笑ったけれど、こっちはこっちでとても面白かった。本格ものやらトラベルもの、社会派もの、ミステリーのいろんな型をサービス精神旺盛に詰め込んである。こういうの好きだなあ。才気あふれる、という感じであった。
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初奥泉光。最近出た「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」がおもしろそう、と思い、まずはこちらからと読みはじめたんだけど、いやいや、軽いユーモアミステリかと思いきや、だんだん本格ミステリや幻想や歴史モノ?といった様相になってきて。すっごく読みごたえがあってびっくり。おもしろかった! 本来わたしは幻想っぽいモノが苦手なんだけど、これはぜんぜんイヤじゃなかった。文語調の文体もよかった。奥泉光ってすごいかも!といまさら。軽薄なような濃厚なような、日常的なような非日常的なような。骨が太いというか。物語らしいというか。好きだ。突然だが、野田秀樹の昔の舞台を思い出すような感じがした。主人公のクワコーが、イヤなやつかも、いまひとつ共感できないかも、と思っていたら、ひどい人間ではないと最後にわかってよかった。だけど、あのラストからどういう経緯でまた准教授に復活しているんだろう?
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シリーズ2作目が出たということで、まず1作目のこちらから読むことに。
本格モノ、、、なのかな?予想していたものとは全く違う作風にビックリ。主人公(?)のクワコーはもちろん、探偵役の元夫婦も個性豊かなブッ飛んだキャラで、ユーモア小説としてはそれなりに楽しめた。本格モノは正直苦手だし、文字数もビッチリ詰まっていて若干引いたけれども、意外にもスイスイ読めて無事読破。内容自体は正直好みではなかったけれども、読ませる筆力には圧倒された。ラスト、あの状態からどうやって准教授になるのか、ちょっと気になる。
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桑幸、この頃から桑幸だったのね。いいわぁ。
ちょっと怪しいと思ってもスルー
目先のことに喜んでスルー
巻き込まれてると思ってもスルー。
サイン会のテンション上がり方なんて、さすが桑幸。
元夫婦刑事の探偵もよい味ではあった。
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「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」より先に、クワコーが主人公の小説があるというので取り寄せて読んだ。こっちは比較的真面目で読みごたえがあった。意外な人物同士のつながりが明らかになったときはすごく興奮した。
しかし読んでて妙に腹が空く小説だった…
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最底辺の短大の助教授であるクワコーこと桑潟幸一の元にある依頼が寄せられる。それは埋もれた文学者の未発見の原稿をあたかも自分が見つけたかのように振る舞って世間に公表することだった。ステップアップの足掛かりとしてクワコーはこれを快諾。そこから一連の事件が始まる。クワコーが解説を書いた本がベストセラーになるにつれて次々と周りで起きる殺人事件。悪夢に惑わされるクワコーと、独自の推理を進める元夫婦刑事。ロンギヌス物質とアトランティスのコイン・・・それらを結びつける事象とは!?
なんだろうこの不思議な感じは?
まずもってこの話、どこへ向かっているのかさっぱりわからない。というよりも読み終わった今でもいまいちわからないw
分厚いうえに特殊な文法を用いてる気さえする不思議な文章だけど、気づけばサラサラ読み進めてました。
なんとも言えない特筆すべき文章力ですね。
最初に『シューマンの指』 を読み、『鳥類学者のファンタジア』も今読んでる途中なんですけど、『シューマンの指』 が特殊なだけで、どうやらこっちの方が奥泉光的にデフォみたいですねw
時空を超えて進むミステリーはなかなか面白いですね!
たった1作品でSF的、ホラー、ユーモアといった著者の力量・多様性を見せつけられた気がします。
前半はわりとちんたらした感じだけど、後半はのぐいぐい引き込まれる感じはすごいです!
「小説なんてだらだらだらだらと垂れ流される汚物そのもの、臭くてかったるいうんこだ。」
お前が言うなwww
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長かった・・・伏線がたくさん貼られている上、文学的な表現が多様されているので、軽~く読めるミステリーじゃありません。
一文、一文かみしめるように読みこまないと、よく解らないまま終わると思います。
しかし・・・続編の「桑潟幸一准教授のステイリッシュな生活」が面白くて買ったのですが同一人物とは思えません。
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結構長い。アトランティスのコインをめぐる猟奇探偵小説。
でも登場人物に名探偵やあざやかに事件を解決する人はおらず、なんともなんとも頼りない人たちが探偵役。ギャグもいっぱい。
「久貝島」「楠根島」の地図が載っているが、「久貝島」「楠根島」は実在せず、実際の地図にはありません。本の中の固有名詞も実際にあるものを少し変えたものが多く、新聞は「産鶏」「灰日」「込賣」「旭日」、週刊誌は「週刊文秋」「週刊近代」「週刊新瀬」などなど。
また、文章も、中にでてくる、新聞記事や雑誌記事、手紙、報告書などがいかにもという形で記載されていて、文字フォントも変えている。
ミステリーらしく、伏線はいたるところに張ってある。
いっぱい盛り込まれた、すごく意気込みが感じられる本でした。
それにしてもタイトルの「モーダルな事象」って何だろう?
「スタイリッシュな生活」?これは、「泥水に蠢くナマズみたいなもので、少ない酸素を求め鰓をしきりにぱくぱくさせる」生活らしい。
「あざやか」とは正反対のミステリーです。
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長い。
文章じたいは軽くすらすら読めるが、改行がほとんど無く1ページに文字がギッチリ状態が600ページ続くから、ほんとに長く感じた。
読んでると、ここ話に関係ある?この文いらんくない?とちょっと苛々する。
主人公の妄想部分の描写をついつい面倒で飛ばし読みしそうになる。
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久しぶりに奥泉さん。
もともと巧い人というイメージだけど、やっぱり巧い。ありそうな新聞の記事とか本当にリアルで。
ずっと読んできているけれどやっていることはあまり変わっていないと思う。現実とは違う層の虚構が出てきて、それが絡み合っているうちに、また違う虚構が出てきて、現実の方にも歪みが出てきて、話としては前に進んでいるように見えながら、どこが現実だかわからなくなるような揺さぶりをかけられる。そもそも現実なんてあるの?と。一つの結論が欲しい人にはおすすめできないが、このクラクラするような感覚が好きならクセになる、はず…
クワコーは後日譚(?)が出てるらしく、何とドラマ化(!)もされたのだとか。この小説でもかなりだめっぷりなクワコーだが、次作ではどうなっているのだ。表紙もなんだかおしゃれでびっくりしたぞ。また、逆にフォギーが今作に出てきたりして前の作品と微妙につながっていたり。
高橋源一郎さんの解説がとぼけているようで、鋭く奥泉さんの小説のやりたいことの本質を言い当てているようでよい。
「あっちからださいおさむらいが来るよ」
「ほう、さよう(斜陽)ですか」
というのが頭から離れないのだが…