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紙の本
2014年の中国を舞台に、1989年6月4日の天安門事件(正確には2回起こってる内の2回目;六四天安門事件)が形を変えて起こると想定した、大胆な近未来というより現状予測といった迫力を持った作品。
2016/12/06 23:58
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
2014年の中国を舞台に、1989年6月4日の天安門事件(正確には2回起こってる内の2回目;六四天安門事件)が形を変えて起こると想定した、大胆な近未来というより現状予測といった迫力を持った作品。闇に包まれている中国の姿に関心を持つ切っ掛けには最適。作者の水木楊は、中国・上海生まれで、中国で高等教育を受けた後日本経済新聞社に入社して、ジャーナリストとして世界を巡って活躍したという経歴を持っておりその記述には説得力がある。また、基本構成が“第二次天安門事件”に基づいており、確認はしていないが実在の人物として見たような名前が沢山出てくるし、私が報道などからイメージしている中国像とも符合してくることもすんなりと馴染める理由のようである。
また、複数の自治区からなる民主的な連邦国家として再生していくという結末が私の望む将来中国のイメージに近いことも親近感を持てる理由のようである。多分、作者である水木楊の言いたかったこと、作者の希望・主張もここに有るのでは。
麻生幾「瀕死のライオン」(幻冬舎文庫、2010年8月5日、幻冬舎)に続き、対象国は異なるが、日本自体とそれを取り巻く近隣諸国の現状を極めて現実的にとらえた作品として注目される。
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