紙の本
超弩級ラブコメ、終幕!
2009/03/22 22:27
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ばー - この投稿者のレビュー一覧を見る
何が悲しいって、
「次回は完結編だな、ははは」
なんて言ってた『とらドラ!』が本当に終わってしまったのが悲しい。無駄に予言すんじゃねぇよ、俺。「ハルヒも次回で完結だな、まとめきれんくてまだ出してないんだよ、谷川さん、ははは」もういいから。いらんこと言わなくていいから。
そんなわけで、『とらドラ!』完結編、10巻目。
短編で続くようだけど、いやー、大河のツンデレがデレデレになっちゃったからなあ、長編じゃあ本当にこれが最後だろうね。デレデレ大河と竜児のラブラブ大学生活(なんか無駄に死語っぽい…)ってのも見たかった感は、ある。
何が悲しいって、大河のツンデレがデレデレになっちゃったのも悲しい。大河と言えばツンデレで、ツンデレブームの偶像(アイドル)になっちゃうんじゃなかろうか、なんて思ってたのに…想ってたのに…。まあ、いいんだけど。二人ではデレデレ大河が外ではツンデレっていうシチュエーションもいいなあ(気持ち悪いったらありゃしない)。
10巻のテーマは「社会の壁」。二人で逃避行をしようとする大河と竜児の前に、様々な社会の壁が立ちふさがる。それは、大河の母親だったり、大河の家族だったり、竜児の母親だったり、学校だったり、教師だったり、金だったり、住居だったり、様々。ライトノベルらしい、青春真っ盛りな彼ら。言ってることも、やってることも、青春。冬の川に飛び込んだり、学校を集団エスケープしたり、母親にひどいこと言っちゃったり。ちくちくと我が胸に忍び込む「青春だからと言ってやっちゃった感丸出し」の多くのメモリーズ。やったやった。こんなこと俺だってしたよ。無駄に道路で寝そべったり、学校の備品壊しまくったり、母親にひどいこと言っちゃったり。
そんな私だからこそ、竜児と泰子の和解には涙がとまりません。あかん…そんなこと言っちゃあダメだよ、竜児さん…。
勝てるわきゃ無いのである。たかが高校生の二人に社会に打ち勝つだけのスキルがあるわきゃ無いのである。
それでももがく二人。シリアスで押しに押した10巻目は、だからこそ二人の戦いが胸を打つ。
ちょっとでも前へ。少しでも前へ。よりよい方向へ。みんな幸せになるように。
竜児と大河の葛藤と願いが感動を誘う。
超弩級ラブコメは、幸せに幕を閉じた。青春そのもののお話だったけど、始めてリアルタイムでラノベを読んだ私は、久しぶりに、続刊が出るというわくわくを味わった気がする。
ツンデレツンデレと連呼している私だけど、それだけじゃなく、作者のすこーしブラックな(社会の厳しさ的な)味付けは巧いと思う。
ラノベ史的にはどういう扱いになるかは知らないが(きっと詳しい人がまとめてくれるに違いない)、一連のポストハルヒ作品群の一つになるのだろう(ハヤテとかゼロとかシャナとかと同系列?それともそれの後?)。なんというか、あまり萌えに走りにくい作品だったんじゃないかな?ツンデレ、幼女(主に大河だけれど)は近年のサブカルチャーにおける重要な萌え要素の一つだけれど、それを打ち消す粗暴さ、泥臭さ、汚さが、大河にも実乃梨にも亜美にもあったと思う。その「黒」の部分の集大成が社会人である恋ヶ窪であったではなかろうか。女性ならでは、と言っては叩かれそうな気がするけど、女性作者特有の作風なのだと思う。そういう意味では貴重だし、一筋縄ではいかない。
これが普通のツンデレだったらここまで惹かれない。はず。きっと。ツンデレ好きの自分に、社会へのとりあえずの免罪符を投げ置いておく。
なにはともあれ無事完結。
紙の本
唐突な展開とドタバタした足掻き
2009/03/09 20:55
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
細かくネタを詰めて各キャラクターに出番を与えて、シリアスとコメディがごちゃ混ぜになってはいるが、とりあえず形として纏まってはいる
でも、結局何が描きたかったのかな~?
恋愛モノの王道とも言える駆け落ちだが、9巻から続く10巻への展開はさすがに唐突
一体何から逃げ出したのか?
二人を隔てようとする大河ママとはきちんと対決せず、ゆり先生に助けられるがいまいち描写不足
(しかし、シリーズ通してゆり先生は影の主役)
ままならない現実からの逃避?
竜児は大河に助けられ、そして大河は一人で行かせるのか・・・
結果、二人に与えられたのは現実と戦うための猶予だけなのかも
バタバタする必要のないところでバタバタ足掻いて、周囲の人達に迷惑かけて助けてもらって、泣いて笑って落ち込んで喜んで、そういう青春
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遂に最終巻を迎えたとらドラ10巻!!
最初のコメディぶりはどこへやら、いつのまにかシリアスな話が増えてきました。
そして最終巻もまたシリアスな展開と真面目な話が続きます。
最初の頃のハチャメチャが好きだった人には物足りない部分もあるかも知れません。
けれど、様々な感情をぶつけ合う様にして生きてきた大河や竜次たち登場キャラクター
が恋人や家族、友人との愛情をどう考え、どう受け止めようとするのかを、今までとらドラを読んできた
多くの人たちに見て欲しいと思いました!!
また、ライトノベルが苦手な方には「人と人とのつながり」という小説やコミックでよく取り上げられる
テーマについて、この作品を通じて見てみるのも良いのではないかと勧めます!!
人との関係は変わり続ける。例え相手がどんなに近しい人でも、血がつながっていようとも、強く思っていようとも。
それは自分が望むと望まないとに関わらず訪れる。けれど、決してそこから逃げてはいけない。
そんな風に思わせてくれる最終巻でした♪
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・・・もう何も言いますまい。
最終巻です。
紆余曲折の果てにあるものは、いったい何なのでしょうか。
それを見つけられることができたなら・・・。
皆に幸あれ!
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ついに完結!グダグダでドロドロだったけど、最後は綺麗にまとまったような気がする。今後はスピンオフに期待。
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やわらかい笑顔の大河が印象的な、シリーズ完結作。
登場人物達の葛藤、心情描写の上手さはさすがという感じ、
「わたしたちの田村くん」よりも格段に上手くなっていると思う。
ラブコメを書かせたら天下一品。
竹宮ゆゆこワールドの余韻を味わいつつ、
後に控える短編集を楽しみに待つのみ。
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超弩級ラブコメ、遂に完結!
…って本当に完結しちまったよ…
寂しいなあ、ほんとにもう!しばらくこのショックから抜けだせないやろなあ。
なにはともあれ、面白いお話でした。話の展開に一喜一憂しましたよ。
私にとって、初めてリアルタイムで読み進めたラノベだったので、感慨。
内容としては、やっぱり急展開。ラノベの最終巻ってみんなこうなのか?
若干話の流れが強引すぎる気もするけど、なにはともあれヨカッタヨカッタで終わって本当に良かった。
とか言いつつ、大河がツンデレじゃあなく、暴力的なデレデレになってしまうのは、少し、悲しい。
とにかくとにかく、みんな幸せでよかったです。ほんとに。
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恋愛や家族関係など、それぞれに悩むところのある高校生たちの学生生活を描くラブコメ作品。
この冬一番の傑作です。
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あぁぁあとらドラ終わっちゃったようおおおお
なんかこれを純愛って言うのかもしれないけど
純愛って言葉使っちゃうとどうも嘘っぽいよね
でもそれ以外では表現できないんじゃね? ってことです。
とりあえず自分が荒んでる気がしてきた
と同時に自分は何の恐怖も無くここまで人生やってきたなぁって感じです
幸せっていうのはよくわかんないものなんだね!
皆幸せになれそうなエンドで良かったです
やはり高須くんのお父さんが気になりますww
後スピンオフ2巻買ってないから早く読みたい!!
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超弩級ハッピーエンドの勢いと美しさに拍手。正直ちょっぴり…いや、もんのすごく恥ずかしかったけど…好きだっ!いい年して好きで、すみませーん!そして超弩級ラブコメエンターテイナー竹ゆゆ先生に、ありがとう!
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▼2009/03/11購入@啓文堂書店
▼ラノベラノベ。アニメより先には進まないようにして読んだ。
とらドラ!最終巻。アニメとはだいぶ違う展開だけど、結局DQNエンディングであることに変わりはない。でもまあありきたりな「主人公が超すごいやつ」っていう話ではなく、ほんのちょっとだけ他人とは違うごく普通の高校生のラブストーリーで、その意味では好感が持てる。
ていうかラノベにあんまり大きなこと期待しちゃいけないだろ、と思うのでこれはこれでいいんでないかい。楽しい時間をすごせました。
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導入部分の1巻。主なメンバー登場。竜児と大河の掛け合い。
サイドがどう埋めていくのか、このあとの展開を楽しみにしつつ。
2巻目『亜美』登場。これにて主要人物全て整った感あり。
lastにて『幸福の手乗りタイガー』収録。生徒会庶務『富家幸太』の不幸体質暴露。
3巻目にてプールサイドの『偽乳事件』、大河の『竜児は私のだ』宣言。
4巻にて『亜美の別荘』での『実乃梨』の独白。大好き。
それぞれがそれぞれの想いに自覚し始める。
年賀状のようなポストカード付き。
5巻では『文化祭』。クラスの出し物は『プロレスショー』。
見ると読むのと大違い。爆笑!
そして『ミスコン優勝』のエンジェル大河と父親の距離。泣けます。
竜児の想い、実乃梨の想い。全部ひっくるめて後夜祭。
6巻では北村がメイン。突然グレる北村と生徒会長選挙。
亜美のスタンス確立。
北村の生徒会長立候補演説にて告白→玉砕。これに大河がキレまくる。
すみれの叫びと大河の想い。亜美の想いと実乃梨の想い。
すみれの留学、大河の停学があって、7巻へと続く。
7巻にてクリスマス!北村の復活と良い子の大河。
亜美の指摘と無自覚な竜児。実乃梨の想いと大河の本音。
竜児のアタックと、玉砕。そして入院。
(PSPのストーリーはここの後の話しが入っている)
8巻目、大河の『自立宣言』と修学旅行。
修学旅行lastにて大河の『夢の中の告白』。色々と露呈してぐちゃぐちゃな巻。
9巻は進路。前巻の問題引きずったまま、竜児が壊れる。
壊れた竜児をサポートするべき『北村・亜美・実乃梨』がタッグを組む。
亜美との公園のシーンは切ない乙女心。『バカらだから嫌い』は名台詞。
last10巻。自分探しでどうしようもなく傷ついて壊れて、それでも前へ進む。
『決めるのは自分だから』逃げても追いかけても諦めても縋っても『自分で決める』。
怒涛のLast、泰子と竜児のぶつかりと和解。泰子の両親への侘びと、竜児の叫び。
メチャ泣けます。凝縮してエキスが濃ゆい。
深夜にやっていたアニメが案外面白くて。
Lastがどう違うのか見比べたくて。
アニメはアニメのやり方で終焉を迎えて、ラノベはラノベの終わり方だった。
同じなのは『春』という事。
私的にはどちらも 良い終わり方をしている と思える。
単発でラノベ出しても 面白いかも。
高校生の竜児と大河じゃなくて、社会人としての二人。
どう原作で描くのか、見てみたい。
案外重たいテーマを抱えているので読んでいて スカッとする とかはなかった。
多分、『学生』と『大人になってしまった人』が読んだら違う感想を持つと思う。
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超ド級ラブコメの最終巻です
竜児が男になりました
やっちゃんの家族愛もよいです
泣けます
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深夜にテレビをつけていると、アニメが始まりました。途中からでしたが、このアニメが面白いんです。それが、とらドラ!との出会いでした。高校の友達や、バイト先の人たちもとらドラ!を知っている人がいて話が盛り上がりました。それで、一話からYouTubeで見なおしました。ちょうど、自分には一般試験はなく出席をとるために学校に行って、あとはバイトだけだったので他の人よりも暇でした。だから遅くまで起きてはとらドラ!を見たり、家に帰っては、パソコンで見ていました。とうとう最終回、すごく良かったです。と、ここで思いました。小説版はどうなっているのだろう??そこで、小説の第十巻だけ買って読んでみました。こっちも、なかなか、感動するお話になっています。とらドラ!面白いので、読んでみてください。自分も、第一巻から読んでみたいと思います!
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ついに完結!
前回ラストで手を取り合って逃げ出した二人、お互いの気持ちを伝え合いやっとの思いで結ばれますがそう簡単には幸せになれません。
家庭の問題という最大の敵に立ち向かう二人を支える友達、クラスメートまでを巻き込んだ友情には心を打たれます。
傷つきながらも自分なりの答えを見つけた竜児と大河、どんな時も傍らに寄り添い並び立つ竜虎の物語、最後はみんなが幸せに向かう大団円で最高でした!