紙の本
自分たちで選べること、選べないこと
2009/03/28 23:08
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
手に手をとって逃避行のはずが、大河のドジのせいもあり、スタートダッシュに失敗。けがの功名というべきか、文字通り頭を冷やされていったん冷静になった竜児は、連綿と続いていくであろう負の連鎖に思いをはせ、掛け違えられた初めのボタンに戻って、間違えた何かをやり直す決断をする。その結果得られるのは、とても現実的な選択。
今回の影のMVPを選ぶならば、それは恋ヶ窪ゆり先生でしょう。今後30年続く予定の教師生命を賭けて、生徒を信じ守ろうとする姿は、教師の鑑といっても過言ではない、と思う。実は作品中で最も成長したのは彼女ではなかろうか。
そして結末。たぶん、これからもっと苦労することはあるだろうけれど、それが自分で考え選びとった未来であるならば、後悔せずに突き進めるはず。
紙の本
全てを受け入れる愛を知って同じ道を歩き始める2人
2009/03/07 11:07
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
何か憑きモノが落ちたかのような大河の穏やかな笑顔の表紙が本巻の、そして本シリーズの行方を示唆する感動の完結である。逃避行の最中で大河という存在の本当の意味を自覚した竜児の言動にまずは「よくやった!」。最初の挿絵からして早くもクライマックスの到来かと思わせる展開が重苦しくも心地よい。今回は前々巻から前巻にかけての出口の見えなかった重苦しくさではなく、目指す方向は決まっているのだが、その向かい方がまだよく分からないという感じなので比較的楽しみながら読み進められる。事実本巻は泣き笑いの振り幅がとても大きく、わんわん泣いたり大笑いしたりと読み手も忙しい。お互いの想いを確認した後は、亀裂の生じた泰子との和解という難関へ挑む訳だが、和解とはすなわち相互理解であり、そのために泰子が起こした行動から遡って過去に至るまでを受け入れる必要性を知る竜児。さらには自分の非力さを痛感し、周りを巻き込むことに苦悩もするが、それら全てを乗り越えようとする強い意志を見せ始める竜児の姿が一皮剥けたように変わっていく。答えの無いことを自分で模索し決断する、つまり大人になろうとしている、前巻から続く竜児の成長である。そして泰子との和解はまさしく劇的に訪れる。高須家のパートは、親子孫3世代それぞれの深い深い愛情が折り重なり絡み合う中に18年振りの再開が加味され、ほぼ全編で滂沱の山場となる。こうした愛で埋め尽くされた中で大河も変わる。周りを置き去りにするほど成長した竜児と、自分の想いに正直になった大河が眩しく、最後は目が無くなるほど細めて満面の笑顔を見せる大河の笑顔が大きな感動を呼ぶ大団円である。ああ、終わってしまった……という思いに浸りながらも、機会があればお互いが意識し合ったうえでの恥じらいバカップルな後日談を読みたいと思った。
紙の本
亜美の描かれ方
2015/08/24 09:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ショイチ - この投稿者のレビュー一覧を見る
アニメと原作とで一番違うのはエンディングもそうですが、川島亜美の描かれ方が大きく違います。アニメでは、亜美が竜児にほのかな恋心を抱いていることが、割と視聴者にストレートに伝わるように描かれていましたが、原作では単に恋心として片付けられない複雑な感情になっています。蚊帳の外って感じで後半はかわいそうでしたが…
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遂に最終巻を迎えたとらドラ10巻!!
最初のコメディぶりはどこへやら、いつのまにかシリアスな話が増えてきました。
そして最終巻もまたシリアスな展開と真面目な話が続きます。
最初の頃のハチャメチャが好きだった人には物足りない部分もあるかも知れません。
けれど、様々な感情をぶつけ合う様にして生きてきた大河や竜次たち登場キャラクター
が恋人や家族、友人との愛情をどう考え、どう受け止めようとするのかを、今までとらドラを読んできた
多くの人たちに見て欲しいと思いました!!
また、ライトノベルが苦手な方には「人と人とのつながり」という小説やコミックでよく取り上げられる
テーマについて、この作品を通じて見てみるのも良いのではないかと勧めます!!
人との関係は変わり続ける。例え相手がどんなに近しい人でも、血がつながっていようとも、強く思っていようとも。
それは自分が望むと望まないとに関わらず訪れる。けれど、決してそこから逃げてはいけない。
そんな風に思わせてくれる最終巻でした♪
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・・・もう何も言いますまい。
最終巻です。
紆余曲折の果てにあるものは、いったい何なのでしょうか。
それを見つけられることができたなら・・・。
皆に幸あれ!
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ついに完結!グダグダでドロドロだったけど、最後は綺麗にまとまったような気がする。今後はスピンオフに期待。
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やわらかい笑顔の大河が印象的な、シリーズ完結作。
登場人物達の葛藤、心情描写の上手さはさすがという感じ、
「わたしたちの田村くん」よりも格段に上手くなっていると思う。
ラブコメを書かせたら天下一品。
竹宮ゆゆこワールドの余韻を味わいつつ、
後に控える短編集を楽しみに待つのみ。
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超弩級ラブコメ、遂に完結!
…って本当に完結しちまったよ…
寂しいなあ、ほんとにもう!しばらくこのショックから抜けだせないやろなあ。
なにはともあれ、面白いお話でした。話の展開に一喜一憂しましたよ。
私にとって、初めてリアルタイムで読み進めたラノベだったので、感慨。
内容としては、やっぱり急展開。ラノベの最終巻ってみんなこうなのか?
若干話の流れが強引すぎる気もするけど、なにはともあれヨカッタヨカッタで終わって本当に良かった。
とか言いつつ、大河がツンデレじゃあなく、暴力的なデレデレになってしまうのは、少し、悲しい。
とにかくとにかく、みんな幸せでよかったです。ほんとに。
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恋愛や家族関係など、それぞれに悩むところのある高校生たちの学生生活を描くラブコメ作品。
この冬一番の傑作です。
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あぁぁあとらドラ終わっちゃったようおおおお
なんかこれを純愛って言うのかもしれないけど
純愛って言葉使っちゃうとどうも嘘っぽいよね
でもそれ以外では表現できないんじゃね? ってことです。
とりあえず自分が荒んでる気がしてきた
と同時に自分は何の恐怖も無くここまで人生やってきたなぁって感じです
幸せっていうのはよくわかんないものなんだね!
皆幸せになれそうなエンドで良かったです
やはり高須くんのお父さんが気になりますww
後スピンオフ2巻買ってないから早く読みたい!!
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超弩級ハッピーエンドの勢いと美しさに拍手。正直ちょっぴり…いや、もんのすごく恥ずかしかったけど…好きだっ!いい年して好きで、すみませーん!そして超弩級ラブコメエンターテイナー竹ゆゆ先生に、ありがとう!
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▼2009/03/11購入@啓文堂書店
▼ラノベラノベ。アニメより先には進まないようにして読んだ。
とらドラ!最終巻。アニメとはだいぶ違う展開だけど、結局DQNエンディングであることに変わりはない。でもまあありきたりな「主人公が超すごいやつ」っていう話ではなく、ほんのちょっとだけ他人とは違うごく普通の高校生のラブストーリーで、その意味では好感が持てる。
ていうかラノベにあんまり大きなこと期待しちゃいけないだろ、と思うのでこれはこれでいいんでないかい。楽しい時間をすごせました。
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導入部分の1巻。主なメンバー登場。竜児と大河の掛け合い。
サイドがどう埋めていくのか、このあとの展開を楽しみにしつつ。
2巻目『亜美』登場。これにて主要人物全て整った感あり。
lastにて『幸福の手乗りタイガー』収録。生徒会庶務『富家幸太』の不幸体質暴露。
3巻目にてプールサイドの『偽乳事件』、大河の『竜児は私のだ』宣言。
4巻にて『亜美の別荘』での『実乃梨』の独白。大好き。
それぞれがそれぞれの想いに自覚し始める。
年賀状のようなポストカード付き。
5巻では『文化祭』。クラスの出し物は『プロレスショー』。
見ると読むのと大違い。爆笑!
そして『ミスコン優勝』のエンジェル大河と父親の距離。泣けます。
竜児の想い、実乃梨の想い。全部ひっくるめて後夜祭。
6巻では北村がメイン。突然グレる北村と生徒会長選挙。
亜美のスタンス確立。
北村の生徒会長立候補演説にて告白→玉砕。これに大河がキレまくる。
すみれの叫びと大河の想い。亜美の想いと実乃梨の想い。
すみれの留学、大河の停学があって、7巻へと続く。
7巻にてクリスマス!北村の復活と良い子の大河。
亜美の指摘と無自覚な竜児。実乃梨の想いと大河の本音。
竜児のアタックと、玉砕。そして入院。
(PSPのストーリーはここの後の話しが入っている)
8巻目、大河の『自立宣言』と修学旅行。
修学旅行lastにて大河の『夢の中の告白』。色々と露呈してぐちゃぐちゃな巻。
9巻は進路。前巻の問題引きずったまま、竜児が壊れる。
壊れた竜児をサポートするべき『北村・亜美・実乃梨』がタッグを組む。
亜美との公園のシーンは切ない乙女心。『バカらだから嫌い』は名台詞。
last10巻。自分探しでどうしようもなく傷ついて壊れて、それでも前へ進む。
『決めるのは自分だから』逃げても追いかけても諦めても縋っても『自分で決める』。
怒涛のLast、泰子と竜児のぶつかりと和解。泰子の両親への侘びと、竜児の叫び。
メチャ泣けます。凝縮してエキスが濃ゆい。
深夜にやっていたアニメが案外面白くて。
Lastがどう違うのか見比べたくて。
アニメはアニメのやり方で終焉を迎えて、ラノベはラノベの終わり方だった。
同じなのは『春』という事。
私的にはどちらも 良い終わり方をしている と思える。
単発でラノベ出しても 面白いかも。
高校生の竜児と大河じゃなくて、社会人としての二人。
どう原作で描くのか、見てみたい。
案外重たいテーマを抱えているので読んでいて スカッとする とかはなかった。
多分、『学生』と『大人になってしまった人』が読んだら違う感想を持つと思う。
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超ド級ラブコメの最終巻です
竜児が男になりました
やっちゃんの家族愛もよいです
泣けます
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深夜にテレビをつけていると、アニメが始まりました。途中からでしたが、このアニメが面白いんです。それが、とらドラ!との出会いでした。高校の友達や、バイト先の人たちもとらドラ!を知っている人がいて話が盛り上がりました。それで、一話からYouTubeで見なおしました。ちょうど、自分には一般試験はなく出席をとるために学校に行って、あとはバイトだけだったので他の人よりも暇でした。だから遅くまで起きてはとらドラ!を見たり、家に帰っては、パソコンで見ていました。とうとう最終回、すごく良かったです。と、ここで思いました。小説版はどうなっているのだろう??そこで、小説の第十巻だけ買って読んでみました。こっちも、なかなか、感動するお話になっています。とらドラ!面白いので、読んでみてください。自分も、第一巻から読んでみたいと思います!