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サンデーとマガジン 創刊と死闘の15年 みんなのレビュー

  • 大野 茂 (著)
  • 税込価格:9909pt
  • 出版社:光文社
  • 発行年月:2009.4
  • 発送可能日:購入できません

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みんなのレビュー19件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (8件)
  • 星 4 (6件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
19 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

ライバル

2009/05/27 08:13

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この五月にNHKで「ザ・ライバル」という特番が放映されました。
 再現ドラマとドキュメンタリーを取り合わせたこの番組の冒頭、「ライバルとは、好敵手でもあり、同志でもある」といった字幕が出ます。今年、ともに創刊50周年を迎えた週刊少年誌、『少年サンデー』(小学館)と『少年マガジン』(講談社)を記念して作られた番組ですが、創刊(実際にはその準備期間も含めて)から半世紀にわたり「ライバル」であり続けた二誌への、それは勲章みたいな一文でした。 この番組が本書刊行のきっかけでもあります。

 同番組では「製作統括」であった著者の大野茂氏ですが、本書の「はじめに」で氏はこの本のことを「番組取材での知見を出発点としてはいるが、(中略)大幅に独自の調査とインタビューを加えて構成」し、「番組で扱った要素が占める割合は2割程度で、8割方はオンエア外の内容」であり、「単なる番組の活字化という類の書ではない」と自信をのぞかせています。
 NHKの特番も面白かったですが、大野氏がいうように本書の方が幅広く、二誌の「死闘の15年」を描いているといえるでしょう。

 番組と本書の大きな違いを三つあげておきたいと思います。
 まずは漫画家についての秘話の量です。赤塚不二夫のエピソードは番組でもよく拾っていましたが、『8マン』の桑田次郎や『銭ゲバ』のジョージ秋山などは本書の方が詳しく描かれています。
 次に漫画と双璧をなした少年週刊誌の特徴、そしてこれは現在の二誌ではほとんどなくなってしまいましたが、である大伴昌司に代表される巻頭グラビアです。これは本書でしっかり描かれています。後発の『少年ジャンプ』(集英社)がもたらした漫画一辺倒の編集方針が先発二誌にも影響させた結果が現在の姿なのでしょうが、WEB時代の新しい情報提示が生まれることを期待したい分野ではあります。
 三つめは、『少年マガジン』が『巨人の星』や『あしたのジョー』の人気で部数を驚異的に伸ばしていた頃の記述です。
 大野氏も「マーケティングの事例としても読めるように工夫した」とありますが、成長期における経営のあり方や商品、ここでは週刊少年誌ですが、の意義付けの難しさなど、興味ある事例として読むことができます。小学館が『少年サンデー』を少年誌という位置づけのまま、新しい青年誌を模索していく姿は滝田誠一郎氏の『ビッグコミック創刊物語』と併せ読むと面白いでしょう。

 これからの新しい50年を『少年サンデー』と『少年マガジン』という「ライバル」がどのように闘っていくかを読者として共に楽しみたいと思います。

 ◆この書評のこぼれ話はblog「ほん☆たす」で。

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紙の本

サンデーとマガジン

2020/12/17 15:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:dzoe - この投稿者のレビュー一覧を見る

同年同日に創刊されたサンデーとマガジンについて、創刊に向けた動きや、創刊以降の2誌の動向をまとめた本です。

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紙の本

日本の漫画史を見通すノンフィクション

2016/02/08 17:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:雪風 - この投稿者のレビュー一覧を見る

何の巡りあわせか同日に創刊された少年サンデーと少年マガジン。創刊に至る経緯から15年間の抜きつ抜かれつの競い合いの歴史が語られます。作者はNHKのプロデューサーだけあって、テレビドキュメントを観るように楽しく読めます。
で、去年買ってあったこの積読本を読むきっかけは、何といっても「ゲゲゲの女房」。ドラマのアンチョコとしてもすごく役に立ちます。

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電子書籍

作家をおさえるサンデー、アイデア勝負のマガジン

2015/10/24 21:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:okadata - この投稿者のレビュー一覧を見る

近年の子供は、夏目漱石などの小説ばかりを読んで漢文を読まない。これは子供の危機である。
歴史は繰り返される。文豪の作品もまた、悪書だったのである。

1955年時の内閣総理大臣鳩山一郎が施政方針演説でこういった。「・・・覚醒剤、不良出版物の氾濫はまことに嘆かわしい事態でありますが・・・」マンガは覚醒剤並みの扱いだったのだ。まあ孫はハトポッポなんだが。

「小学1年生」を出版する小学館には悩みがあった。小学六年生を卒業すると旺文社の中学時代に移ってしまう。 1958年、すでに出生数は減り始め子供の人口ピークは当時の5年生だった。何もしなければ衰退は避けられない。小学館の学習マンガはつまらなかった。それを改革しようと当時悪書と言われたマンガを使って自社のブランディングをしようとしたのだ。

少年サンデーは月刊誌で7、8本を抱える手塚治虫を押さえた。ボツになっった企画は「もしも君」体が悪かったらどうするかと言う読み切りの医療マンガで後に主人公は悪役「ブラックジャック」となって生まれ変わることになる。

ライバル講談社にサンデーの噂が伝わったのが翌年1月。そこから少年マガジンはサンデーと同日の相関を目指し当初5/5の予定が最終的には先陣争いの末3/17で決着した。サンデーはトキワ荘の藤子不二雄をわずか2日違いでマガジンより先に押さえた。親を安心させるため長谷川町子とフクちゃんの横山隆一にも連載を持たせる盤石の態勢だ。そして表紙は長嶋茂雄、一見するとスポーツ雑誌に見えるようにマンガアレルギーに対処する。

マガジンの表紙は朝汐太郎、当時一番人気の力士ではない。作家で劣るマガジンの戦略は特別付録のマンガ、これを合わせると紙面の60%がマンガになる物量作戦だ。元になったのは付録に国語辞典をつけた少女クラブ。このアイデアで同士の売り上げ記録を更新したのだ。マーケティングではマガジンが先行したとも言える。

しかし、肝心のマンガが面白くなくては話にならない。そこでマガジンが取り入れたのが分業制だった。少女マンガにいたダイヤの原石、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、松本零士、ちばてつやを引き込み野球を全く知らないちばてつやに原作付きで「ちかいの魔球」を書かせた。これが巨人の星のプロトタイプだ。テレビ、ラジオとのタイアップ、専属アシスタント制、読者アンケートの重視と作家で勝負できないことがイノベーションを起こしたようだ。
読者プレゼントは切手ブームを起こし、すでにメディアミックスと玩具やお菓子とのタイアップなど、現在の産業モデルが生まれ始めていた。

当時のマンガの図解は馬鹿にできない。もともとマンガ、テレビ、スポーツ、科学の総合誌だったのだ。ウルトラQを紹介して怪獣ブームを起こしただけでなく1969年のグラビアではDNAを解説し、来たるべき情報社会の自動運転、カーナビ、教育マシンと言う名のネットワークにつながったコンピューターを紹介している。ちなみにウルトラマンの3分間の設定もマンガのグラビアが勝手に作ったものなのだ。

テレビとのタイアップも成功したが一方で本来は良質なSFで有ったはずのドラえもんやオバQが子供よりに偏りすぎたり、新しい玩具を売ることが優先されたり作品の都合が優先されなくなった。アニメの制作費が異常に安く、スタッフの給料が安いという弊害をもたらしたのは手塚治虫の鉄腕アトムのせいで、ディズニーに憧れる手塚が日本初にこだわり印税収入で制作費を補填し常識の1/3の1本50万でやってしまったためだ。

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2009/05/27 06:25

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2009/07/03 12:45

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2010/08/14 14:30

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2011/03/27 00:02

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2011/04/09 18:56

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2009/05/17 19:29

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2012/01/28 09:33

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2019/04/02 14:10

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2014/12/06 15:46

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2016/03/02 20:16

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2017/01/21 12:00

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