紙の本
運命の神様は、いつだってあなたの味方です。
2018/11/09 08:53
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
いやあ、面白かったです。
主人公を占い師にしたことで、瀬尾まいこさん独特のとぼけた空間と
妙にマッチしています。ふんわりと漂いたい人にお薦めします。
四編の連作短編集です。
それぞれの短編の結びつきはゆるやかで、舞台設定と
主要登場人物を同じにしてあります。
四つの出来事が発生し、主人公のルイーズ吉田が、
周りの助けを借りながら乗り越えていく話です。
ルイーズ吉田というのは、占い師としての名前であり、
本名は吉田幸子さんです。
ルイーズには通彦という彼氏がいます。
ぼーっとした冴えない感じなのに、とんでもない強運の持ち主です。
実は通彦は、もともとルイーズの占いに彼女が連れてきた
お客さんで、それを・・・奪ってしまったのです。
この雰囲気、いいです。
ルイーズは最初こそまじめに、四柱推命と姓名判断の本を
駆使していましたが、だんだん相手に合わせるというか、
ようするにそれっぽいことを絶妙の占いトークに乗せる
ワザを身につけ、いまや人気占い師となっています。
人の恋人を奪ったあげく、占ったふりばかりうまいテキトー人間。
そんなルイーズが、占いの通じない四つの出来事に
振り回されています。
当たるも八卦、当たらぬも八卦。
そんな占いの本質を通して、ルイーズが学んでいくことは、
本当に信じるものは何かってことのようです。
『運命の神様は、いつだってあなたの味方です』
この本を読んで、私の心に浮かんだ言葉です。
こんなに断定されると、何だか心のよりどころにしたくなってきませんか?
四つの出来事は、なるほど、占いには全然ふさわしくなくて、
でも占いを頼りたくなる気持ちも分かることばかりなのです。
「キター、瀬尾まいこ、キター」と期待通りの展開も見せてくれます。
紙の本
占いの意味
2017/10/21 22:22
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L - この投稿者のレビュー一覧を見る
占いは当たるかどうかも大事かもしれませんが、誰かに背中を押してもらいたい、ということでもあるのかも、と思いました。
電子書籍
瀬尾さんの作品でいちばん
2017/03/05 12:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:すぱこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
好きな作品です。
他の作品は内容によりあまり好みじゃない場合もありましたが、
この作品はバランスがよく、メンタル的にも軽いノリで読めます。
紙の本
瀬尾ワールド全開
2023/06/22 18:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ママさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
とっても面白くてほとんど一気読みでした。
インチキ占い師かと思いきや、なかなかどうしてやるじゃないって感じです。
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内容を全く知らないまま、たまたま手にした瀬尾まいこさんのこの本。
主人公の職業は占い師。
わわっ、わわわ…
そんなお話についていけるだろうか・・・
と、不安になったのもつかのま。
かなり好きなお話でした(笑)。
占いには全くと言っていいほど興味のない私。
でも、占いは運命を左右するものではなく、進むべき道に迷った時にほんのちょっと背中を押してくれるもの。
それも自分が踏み出そうとした足の方へ。
そう思うと、占いもちょっといいかも・・・
なんて柄にもないことを思ってしまった(笑)。
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内容(「BOOK」データベースより)
元OLが営業の仕事で鍛えた話術を活かし、ルイーズ吉田という名前の占い師に転身。ショッピングセンターの片隅で、悩みを抱える人の背中を押す。父と母のどちらを選ぶべき?という小学生男子や、占いが何度外れても訪れる女子高生、物事のおしまいが見えるという青年…。じんわり優しく温かい著者の世界が詰まった一冊。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
瀬尾 まいこ
1974年大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒業。2001年「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年、単行本『卵の緒』でデビュー。05年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞を、09年『戸村飯店青春100連発』で坪田譲治文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ちょっと“毒っ気”のようなものが少なすぎるかなー、と思わなくもないけど、でも、それがいいところなのかな、という気も。結構、好きかも。
同じ作者のものをもうちょっと、読んでみたくなりました。
2009.05.13 読了
2009.05.12 購入
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占い師吉田幸子(ルイーズ吉田)が占いをする話。
主人公は、実際に占いもしているけれど、どちらかというと直感を信じて占うタイプ。日々の占いはわりとルーティン化しているけれど、時々そこからひょいっと外れたようなお客が訪れる。「ニベア」は良かったな
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表紙のイラストが可愛くて、しかも実はこのイラストのレターセットをもっていて、わわわ!!と思って買った一冊。
瀬尾まいこさん読んだのは初めてで、「幸福な食卓」書いた人だよなーっていうくらいの知識しかなかったです。
内容は…どちらかといえば外れだったかなぁ。
いまひとつ、スパイスにかけるというか…
穏やか過ぎるというか。それがいいといえばいいのかもしれないけどね。
他の作品は、又少し違った印象になるのかな?
一冊で作家を好きになることはあっても、
たった一冊でもういいやとは言いたくないな
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毎日見るテレビの占いは全然当たらない。
それでも見るのは、「素敵なことがある」と言われると
その気になって嬉しくなるから。
背中を押すのが占い師のお仕事らしい。
確か昔1回行った占いも当たってなかったけど、ホッとさせてもらったなぁ笑
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元OLが営業の仕事で鍛えた話術を活かし、ルイーズ吉田という名前の占い師に転身。ショッピングセンターの片隅で、悩みを抱える人の背中を押す。父と母のどちらを選ぶべき?という小学生男子や、占いが何度外れても訪れる女子高生、物事のおしまいが見えるという青年…。じんわり優しく温かい著者の世界が詰まった一冊。
瀬尾さんらしい、ゆっくりとしてちょっとした日常のミステリーといった感じの作品。
若干弱いと感じるところもあるけど、ラストがちゃんと落ち着いてるから安心して読める。
内容とはちょっとあってない気もするけど、表紙のイラストがすごくかわいい。
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5/25〜5/26に読みました。
のんびりした感じがよかったです。
最近イライラすることが多くて、自分はどこかおかしいんじゃないのかと思うほどでしたが、
この本読んだらびっくりするくらい心穏やかになりました。
・主人公のルイーズのゆるくて自己中な感じが好きです。
占いも普段は直感で適当にこなしてるけど、自分のことが絡むと真剣に取り組むとこがかわいい。
・通彦ののんびりした穏やかなかんじもいい。
・4つの話のなかでは「おしまい予言」が一番好き。
武田君がいい。きつねうどん食べたくなりました。
・好きなシーンはダイエーで買い物してるとこ。
・一番印象に残ったのは、「ニベア」のなかで、
’お互いがいるから少しだけ生きやすくなっている’という言葉。
恋人に求めるものもあげるものも、これくらいシンプルでいいんだなと思った。
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なんかちょっと違うな〜、と言うのが素直な感想です。
父親を描いた話が多いせいでしょうか、どこか重松作品のような感じがします。優しい話なのですが、それがどこか瀬尾さんの優しさではなく、重松さんの優しさのように感じます。それともそれは、どこか浮世離れした設定の既読作品(「卵の緒」「天国はまだ遠く」など)と異なり、この作品がショッピングセンターの占い師という俗を主人公にしたせいなのかもしれません。
あるいは余りに期待し過ぎたせいか。
一般的評価は高いようですが、ちょっと点数を下げて3点と言うことで。
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占い師になった主人公とその占い師のもとに来るいろいろな悩みを持った人たちのお話。
読んでいて心が温かくなれる。
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ちょっと予定調和なお話だったけど、良いお話だったかなぁ、と。
そういや、雑誌とかの占いは一応見てもすぐ忘れるし、お金払って占ってもらったことはないなぁ。