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貧困問題は自己責任論では解決できない。社会を変えたいなら、思考停止せず疑問を持ち声を出していくことが重要だと説く。
直ぐには変えられなくても、諦めずにこうした小さな一歩を積み重ねることに意味があるのかもしれませんね。
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子供用に書かれたものだけあって非常に読みやすい。しかし内容はチープなものではなく、大人でも十分読みごたえがある。
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面白い
一度は読んで欲しい
「働けない」人が理解できる
知らぬ間に植えつけられら成果主義、自己責任論
社会の「異常性」に気付くことができる
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私はそういう社会は嫌だからなくしたい、という意志の強さに感銘。
ぼや~っとしていた自分の問題意識を少し明確にしてくれた。
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貧困を何で測るかというときに、
「脆弱性」(ぜいじゃくせい)という尺度が大切だと教えてもらったことがある。
つまり、災害や戦争、病気、経済情勢など、外部環境の変化に適応できずに、簡単に死に近づいてしまうことが、「貧しい」ということなのだという定義である。
著者の湯浅さんは、それを「溜めが少ない」という、大変分かりやすい言葉で、説明している。
目線が、貧困に苦しむ人々の元にあるゆえの、言葉だと感心した。
多くの子どもに読ませたい本だ。
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子供向けの本ですが子供向けだからこそのきつさが。貧困貧困って お金の問題じゃなくて関係性の問題なんだと思う
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椅子取りゲームのたとえはわかりやすいです。努力だけではなりたたない社会。自分の問題として真剣に考えていかないと、気がついた時には貧困スパイラルを駆け下りているかも…!?
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大好きなよりみちパン!セシリーズ。
湯浅さんの講演を聞きに言った後買いました。
中、高校生にわかりやすく『貧困』について書いてあります。
お互いがわかり合おうとする大切さを感じました。社会の一員として何をすべきか!
長男と一緒に読んだのですが、「支援』って絶対に上から目線ではだめなんだね。とかれが言ったことが印象的でした
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世の中の貧困を現在の社会の仕組みと一緒にわかりやすく解き明かしてくれます。椅子取りゲーム社会、椅子は足りてる?貧困と貧乏の違いは何か、相対的貧困と絶対的貧困。自己責任論とは、関心をもっているか。「がんばり地獄」と「ずるさ狩り」、社会的なセーフティーネットはあるか。貧困歓迎ではなく、見ないふりをしない。立ち向かうという意味のどんとこい貧困!そこには人としての生き方や在り方を問われる問題がたくさん隠されていました。ズキッときたり、ウッときたり。著者の意見はちょっと私には強いけど、核心をつかれる言葉がたくさんありました。
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小中学生向きに書かれていると思うのですが、大人が読んでもいいと思います。
ホームレス、ネットカフェ難民、派遣、生活保護等、そういう言葉はよく耳にしますが、自分は裕福では決してありませんが、そういう言葉とも関係ないかなと思っていました。
でも、そんな無関心が結局の所、「自己責任論」を振りかざす空気を支えてしまっていたのではないかと思いました。
自己責任論、甘やかし、死ぬ気で頑張れば、自分だけラクして・・・というような発言のおかしさが分かりやすく書かれていました。
また、椅子取りゲームを例えにした話がとても分かりやすい。
「自己責任論は上から目線」というコラムが特によかった。
http://glorytogod.blog136.fc2.com/blog-entry-1093.html
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新しいことはかかれていないけど、わかりやすい言葉で、著者の経験に基づいて書かれている。
100%オレンジの装丁もあってこの手の本にありがちな詭弁感が薄く、手に取りやすい。
ていうか明日は我が身すぎる。
あとがきで重松清が、中高生とかずっとシラフですごい、ぞっとするよ、というようなことをいっててほんとそうだなあと思った。
・日本の貧困は相対的貧困だから見えづらい
・溜めをふやす という考え方
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貧困とは何か、人間らしく生きることの大切さ、頑張りすぎて社会に疲れてしまうこと、全部自分と照らし合わせながら読みました。
読んでよかった。
この次の段階を自分で模索することが、今の私には必要なことなのかな、と。
(2012.10.12読了)
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12075.
「ビンボーなんかこわくない、どんとこい!」と胸張って言えるのは、
最低限の生活の保証とか、人間関係や自分に対する自身とかがあって初めてできることだよね。
ティーンエイジャー向けにやさしく書かれてるけど大人が読んでも勉強になる一冊だ。
重松清も文章を寄せている。
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【付箋メモ】
貧困状態に放置された人の選択肢
①家族に頼る ②自殺する ③罪を犯す ④ホームレス状態になる ⑤NOと言えない労働者になる(p116)
自己責任論の一番の目的、最大の効果は、相手を黙らせることだ。
弱っている相手を黙らせること。これは弱い者イジメだ。(p156)
人はひとりで生きているわけじゃない、という言葉は、周囲の人たちに感謝しましょうという道徳じゃない。まぎれもない現実だ。(p181)
排除された人たちを社会が包み込むという場合、そのやり方は二通りある。
ひとつは、排除された人たちがいろいろと至らない点を直して、もういちど社会でやっていけるように自分を鍛え直す、というやり方。この場合、変わらなきゃいけないのは排除された人たちだ。イスとりゲームでいえば、座れなかった人に注目する考え方だ。
もうひとつは、社会が排除する体質を変えて、もっと排除しにくい社会にする、というやり方。この場合、変わるのは社会の方だ。イスの数に注目する見方と言ってもいい。
私はずっと後者だと言いつづけてきた。どんどんはじき出すいまの社会のあり方が問題なんで、本当に変わらなきゃいけないのは社会のほうだ、と。でも、多くの人たちは前者だと言っていた。はじき出されちゃう本人がだらしないんで、本人がもうちょっとしっかりすればいい。社会の側には基本的に問題はない、と。自己責任論だ。(p190-191)
食べられる、死なない⇔絶対的貧困
人間らしい暮らしができる⇔相対的貧困(p229)
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「どんとこい、自己責任論」では、貧困者の人生背景や現在の社会状況を顧みない自己責任論をわかりやすく批判している。貧困といえば自堕落な生活や反社会的行動の結果と考えがちだが、そのように一緒くたにはできないということを伝えている。
自分は、グローバル社会の競争下において、貧困問題は避けがたく生じるどうしようもないことだろうという投げやりなスタンスだ。この本を読んで、そのスタンスが大きく変わったわけではない。しかし、他者との関わり合いにおいて、相手の立場をまず理解しようと努める著者の姿勢をまずはよく見習いたいと思った。