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みんなのレビュー11件

みんなの評価3.3

評価内訳

11 件中 1 件~ 11 件を表示

紙の本

エコノミストと称する種族の信用度

2009/09/22 16:22

12人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:CAM - この投稿者のレビュー一覧を見る

 東谷氏の新著。 同種の著作である『エコノミストは信用できるか』が03年11月の刊行であるから、約6年を経ている。

 前著と同様に、巻末に「エコノミストたちの採点評」を掲載している。今回はその中で、著者である自分自身について「本人にはまったくアカデミックな経済学の経歴もなく、また、どこかの研究機関で経済データを分析したという経験があるわけでもない」とし、「エコノミストについての評価でも、分析の方法といえばただひたすら論文や著作を繰り返し読むだけだ」、しかし、「言動の一貫性や論理性にはこだわる」と述べている。

 評者としては、こうした著者の態度は十分に共感できる。評者も「まったくアカデミックな経済学の経歴」はないが、エコノミストと称する方々の論文や著作を読んで、その「言動の一貫性や論理性」さらには、その「言説と実結果との乖離度」を問題にしたくなることがあまりにも多い。たしか、三島由紀夫氏が「予測の当たらない政治学者や経済学者は信用できない」という意味のことを述べられていたと思うが同感である。

 評者は(ほとんど不勉強ではあったが、一応は)法学部出なのだが、ある法学部の先生が、「経済などは日経新聞を半年も熟読すれば大体は理解できる」と述べられたことが今に至るまで刷り込まれていて、エコノミストなる種族はどうも信用ならないという先入観を持っている。本書でもエコノミストと称する方々の「言動の一貫性や論理性」の欠如、「言説と実結果との乖離度」のひどさが多々指摘されている。

 「言動の一貫性や論理性」の欠如についての代表的例は「竹中平蔵」であろうか。 著者も述べるとおり、「少なくともその発言を経済学者のものとして扱うのは間違っているだろう」が、「これまで竹中氏が公言してきた経済についてのコメントは、ほとんどが矛盾を来し」ている(p.213 )。

 本書においても、相当箇所において、その具体的例示がなされているが、なんと言っても最悪であったのは「郵政民営化」についてであろう。今さらという気もするが、新政権下で小泉・竹中による民営化策の見直しが始まろうとしている現在、あらためて検証する価値は十分にあるだろう。竹中元大臣による詐欺的言辞の典型例は「郵政公社を民営化すれば郵貯が市場に開放されて資金は“官から民に流れる”と論じていた。また、郵政公社の職員は公務員だから、民営化すれば公務員削減が可能になるとも述べて」いた(p.44)ことである。

 そもそも民間・企業セクターよりも公セクターによる資金需要が強い中で、民間銀行までが大量の資金を国債購入に充てており、さらに当分の間は借換債及び新規債の大量発行が続くことが不可避であると考えられる現状(仮に困難なプライマリーバランスの回復を成し遂げても、さらに大量の累積債務を解消することは極めて困難であろう)において、前者はほとんど”詐欺“に近い発言であるし、後者についても、郵政公社は独立採算制であったから実質的な公務員削減効果が期待できないことは明らかであった。

 著者が言うように「これが政治の現実というものなのかもしれないが、それでは竹中氏が経済学者として延々と論じてきた構造改革とは何だったのだろう。結局、竹中氏が行った構造改革とは、国民を欺くだけでなく、自分の学問をも欺くものにすぎなかったことになる」(p.44)。

 竹中その他、経済学者またはエコノミストを名乗る種族が、いかに「言動の一貫性や論理性」を欠いた方々であるかを再確認するためにも、本書は一読の価値があるだろう。

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紙の本

エコノミストの格付け

2018/09/23 10:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:絶望詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本で、東谷氏がエコノミストを格付けする。
このような本は、そうは無いと思う。
この本を読んで、エコノミストの主張を判断できるようになると良いだろう。

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2010/04/23 14:37

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2011/04/17 08:35

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2012/06/11 23:44

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2013/01/16 22:33

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2015/12/31 12:14

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2019/04/20 16:35

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2021/04/24 12:23

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2024/02/17 20:09

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